2021/05/06 のログ
シスター・シェリー > その昔は小物な犯罪者ではあったが、弄ばれて殺されかけたところをシスターに救われ、今に至る。
信心深くは無いが、今更犯罪稼業に戻ろうとは思ってはいない。
思ってはいないが。

「………めんどくせー。」

かといって、誠実になったわけでも敬虔になろうとするわけでもない。
ぶつくさ言いながら真っ当に生きているだけの女だ。

古くなった木の杭をリヤカーに積み終えれば、新しい杭を担いでその穴へと。

シスター・シェリー > 「私は、特になんの奇跡も、起こせねえ、っての!」

神の奇跡だとか言ってるが、それはきっと何かの魔術に違いない。
元々奇跡を起こす力はもちろん、魔術的素養が無かった彼女にとっては、どっちもひっくるめて魔術でしかない。
………冒険者でシスターをやっていると、そういうところを期待されるのが面倒臭い。

誰もいないということで、愚痴を漏らしながらの作業である。

「よっし、………あとは周りに土盛っとけば大丈夫だろ。」

ふう、っと汗を拭う。
まだまだ肌寒さも残る季節ではあるが、それでもこの服装でずっと動き続けていれば、全身汗だくである。
振り返れば夕暮れ。肩をすくめて。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からシスター・シェリーさんが去りました。