2021/01/29 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にファリエルさんが現れました。
ファリエル > 穏やかな昼下がりの街道筋を馬車がのんびりと進む。
それは王都と地方都市とを定期的に行き来する乗合馬車だった。

乗っている客の数は、そう多くはないものの、閑古鳥というわけでもない。
便利さと値段の安さに、少し懐に余裕のある者ならよく利用する交通手段だった。
ただお値段並みの簡単な幌が付いただけの車体は、比較的整備された道であってもガタゴトと大きく揺れてしまうのが難点で。
御者から西の山のほうに行くともっと道が悪くなると聞かされると、ぞっとしてしまう。

「向こうの街に着くころには、お尻が真っ赤になってるかもしれません……」

今日ばかりはいつものメイド服ではなく、丈夫さ重視の旅装束に身を包んだ少女は、小さく溜息を吐いてゆっくりと流れる景色を眺めていて。

ファリエル > そして馬車は、ガタゴトと進んでいく―――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からファリエルさんが去りました。