2020/10/25 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にレーキさんが現れました。
■レーキ > 大人の男二人分ほどの荷物が詰められた巨大な背負い籠を背負い、
街道をのっしのっしと歩く男。
先日の村での会議の中。
出稼ぎをするように村の者達に頼まれた男は村の中でオオ位の自分はたしかに負担でもあると納得し頷いた。
もともと両親もすでに開拓地の墓地に眠り身軽な男。
一応餞別としてもらった食料や、自分で獲った鞣した皮やら干し肉を持ち、王都へ向かう道に乗り、黙々と歩いている。
「王都かぁ、どんなとこなんだべね。 やっぱり人がおおいんだべか…」
開拓村の小さなコミュニティしか知らない男は、田舎者特有の不安さに自然とため息が零れる。
ただ穏やかに畑を耕したり山で狩りをしたりで幸せだったのに、等と考えがよぎり、もう一度大きくため息。
村を出た時には意気揚々と新しい生活に胸を躍らせていたのにあっという間にホームシック。
■レーキ > 男のあまりにも巨大で立派な体、それと黒光りしている熊のコートの威容のせいですれ違う人は一瞬びくりとするも、
男の持つ柔らかい雰囲気や荷物でどうやら農夫らしいとなれば距離を置くぐらいにとどまり、
排斥されることなく大きな街道の端を進んでいく。
途中で思えた空腹感。
そろそろ食事にしてもいいかと、街道から少し外れた所で荷物をおろし後ぞ後外漁り、固く焼きしめたパンと、干し肉、それと自分で育てた野菜を手に取り荷物の横に腰を下ろす。
大きな手を一度服でごしごしと拭いてから先ずは大根をそのままばりっと食べ、硬パンを丈夫な歯でひと齧り。
むぐむぐと大きく分厚い顎でゆっくりと咀嚼していく。
■レーキ > ぼんやりと街道の往来を眺めながらむぐむぐと、干し肉を唾液でふやかしながらゆっくりと咀嚼していく。
塩を控えめにしてあるため、保存期間の浅い物からたべており、ごくんっと呑み込んでから、大根をばりばり。
水分と共にほんの少しの辛みが口をさっぱりさせる。
「しかし、王都で何するべかね。 畑なんてないべな…。」
体には自身があるので荷運びやらあればいいなぁと考えていて。
■レーキ > 腹2分目ではあるが、
まぁ、仕方がないと、男はゆっくりと立ち上がり。
お尻についた埃をパンパンっと払ってから街道に戻り再び歩き始める。
大きな体の大きな一歩。
街へと徐々に近づいていく。
不安と、期待に胸を昂らせて。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からレーキさんが去りました。