2020/10/04 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にシュバルトさんが現れました。
■シュバルト > 此処最近は遅くまで王城の客室に篭りっぱなしであった。
もちろんお客様としてでも王族や貴族としてでもなく、魔導調律……つまり仕事として客室を与えられ、王城で働く者や王城を利用する貴族や商人相手に仕事をしていたのだ。
それが数日間続けばお金にはなったが諸々の在庫が尽きてしまう、尽きてしまえば半端な仕事しか出来ない、と言う事で休みを利用して買出しに出て、今はその帰り道である。
無論のこと仕事に関わることなので雇い主に交通費を支給して貰い行きはグリフォン便に運ばれて悠々と、帰りは購入した品々を送るためにそのグリフォン便を利用し、自分の分までは諸々買い込みすぎて予算が足りず徒歩で王都へ帰還することとなった。
但し、今宵は徒歩であるが比較的安全に移動できている。
何故ならば!グリフォン便には届かなくても良い買い物が出来たのだ。
それは――…今自分の周囲をクルクルと回っている光球。
触れるとバチバチッと雷属性のダメージを与えてくれるし、明るいし、燃費も良いと評判であるウィルオウィスプを模した人工精霊を格安で購入できたからである。
是が居れば真夜中の街道も歩けるくらいには明るく。
何処からか矢が飛んでこようが狼が襲い掛かってこようが、自動的に人工精霊が守ってくれる。
なんで、今夜は鼻歌を歌いながら口元には余裕の笑みすら浮べながら1人で真夜中のメグメール街道を王都にむけて歩いているのであった。
■シュバルト > 歩きながら無事に荷物が届いたか心配になる。
アレだけの量の荷物と高価な品々である、もし盗賊や山賊などに襲われて荒らされたら大損害というレベルでは済まない。
ヘタすると契約不履行で首が飛ぶ可能性すらある物理的に。
「でもまあグリフォン便だし?乗り心地は今一だったけど、あの速さは羨ましい。一匹飼えないだろうか?出来ればワイバーンやドラゴンが……ほらロマンがあるだろ?」
だろ?と尋ねる相手は人工精霊。
寂しく一人での帰路なのだ話し相手なんている筈もない。
もう少し、もう少しだけ予算が許されていれば冒険者を雇うとか出来たのだが。
乗合馬車?アレはダメである。
痴漢の容疑をかけられた経験があるのだ。
失礼にも程がある、本当にするなら仕事の施術のときにしているし実際している、痴漢なんてとんでもない。
白衣の袖を振りながら、1人勝手に思い出し怒りをするのだけども、それに何の意味も無く、1人で舞った後にナニやってんだ自分はと頭を抱えるのだった。
街道の茂みから聞える虫の声はそんな自分を笑ってる気さえする落ち込むほんと落ち込む、早く王都に帰ってお酒でも飲んで明日に備えよう。
こうして一人旅は続く、と言っても王都まではあと少しである。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からシュバルトさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にソティさんが現れました。