2020/08/26 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にロブームさんが現れました。
■ロブーム > 王都に続く道。草原を真っ直ぐ突っ切るその道の脇で、そのおかしな陵辱劇は行われていた。
恐らく、齢は15ぐらいだろうか――その様な少女が、明らかに年齢には不釣り合いな扇情的な踊り子の服装で『踊らされている』
手をロープで近くの木に万歳の形で括り付けられ、バタバタと激しくも無様なステップ。
そして、その表情は――あまりに苦しそうな笑顔であった。
『いひひひひひ!ひゃめて!ひゃめてよお!いひひひひひっっっ!』
良く見れば、透明な手が彼女を取り囲み、脇や臍、それに素足の足裏を擽っているのが見えるだろうか。
どうやら、この手は物体を透過出来るらしく、地面に足が接していようが関係なく、彼女を擽り続けている。
長く擽られ続けていて、顔が真っ赤になって息も絶え絶えだが、そんな事は全く斟酌しない。
ただ、彼女を笑い狂わせ、踊らせる。興味があるのはそれだけだというかのように。
「ふむ、良い舞だ。続けさせよ」
それを、楽しそうに見ている肥満体の男。
最も、男の狙いは彼女ではなく、それを救出するかもしれぬ『誰か』である。
もちろん、少女もそれなりに魔王の眼鏡に適うものではあるが――恐らく何の財産も背景も持ち合わせていないこの少女を、道すがらに救いに来る様な者は、さぞかし良い心の持ち主であろう。
「(或いは、この少女の友人が来てもそれはそれで楽しいが……さてはて)」
既に、三台ほどの馬車がこの道を素通りしていったが。
果たして、彼女を救うものは現れるだろうか?
■ロブーム > ――それからも暫く、少女の笑い声が、辺りに木霊し続けていた
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からロブームさんが去りました。