2020/08/22 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にアンヤさんが現れました。
アンヤ > 何度も何度も欠伸を噛み締める。
目じりには薄っすらと涙すら溜まっている。
理由は本当にくだらない、本当にくだらない理由で欠伸が止まらない――…原因は暑さである。

元々悪鬼羅刹の類だった己には肉体と言うものだが無かった。
酒を飲み女を抱き遊戯に耽る人間が羨ましかった。
其処で……離せば長くなるので割愛。

――…即ち肉体があれば暑さも感じる空腹も感じる。

その暑さと言うモノが苦手で、雨が降り多少涼しくなるか、元気な太陽が休息に入るこの時間帯まで己が張った小規模の結界の中で篭っていたのだ。

「…………はぁー……この時間になると多少マシという奴じゃが、歩くのすらだるいのぅ……でも酒が切れた。」

命の次に大事な酒を買いに行かねばなるまい。
本来なら使いを出させるがそうもいかず、酒だけは自分の眼と舌で確かなものを購入しておきたいのだ。

服装は和装だとひどいことになりそうなので洋装。
暑い日仕様という奴で身軽な服装と風通しの良い格好となっているのだが、それでも非常に非常に暑く、王都までの道のりは街道のすみっこを歩きながらとなっている。

日陰から日陰に。
為るべく陽光が沈みきるまで、吸血鬼の如く日光を避けて進み歩みは鈍い。

アンヤ > のろのろのろ……途中で休憩。
のろのろのろ……途中で。
のろのろ

と重たい足取りで王都まで辿り着くのにどれだけかかった。
それは暑さに弱い悪鬼羅刹にしかわからない。
が少なくとも太陽が完全に沈むまでには……。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からアンヤさんが去りました。