2020/07/25 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にアンヤさんが現れました。
アンヤ > ――…メグメール街道を王都に向けて歩く。
足取りは千鳥足とは程遠く今宵は確りと大地を踏みしめる。
乗り合い馬車など利用せず、こうして歩くにはワケがある。
財布が軽いわけではない、ましてや馬車が苦手でもない。
今夜はこうしていたいから、何て浪漫のある理由でもない。

――…そろそろ飢えを満たさなければならない。

乗り合い馬車だと人目がありすぎる。
酒場などでも良かったが其処は欲望が入り乱れて1人を狙うには難しい。

だから徒歩。
欲望を抱えた者とすれ違う可能性は低いだろう。
だがすれ違えさえすれば捕らえられる筈だ。

だから徒歩。
なので歩く。

雨上がりの湿気た夜風を身に受けて、思わず口元に手を当ててキシシシと思い出し笑いをひとつ。

いや、何て今の己はニンゲンっぽいのだろうと。

人に似て人に非ず、悪鬼羅刹に近しく、荒神と呼ばれはするが精霊に近しい己がだ、何ともニンゲンに近しい思考をしているのだなと……。

望むなら、刃を振るい、百鬼夜行を作り出し、村でも襲って人を拐かせば良いだろうに……その場合騎士団やら冒険者が怖くはあるが、であるが一人、二人くらいは。

若しくは社を建てよう。
弱っている人間に力を与えて信仰を。
それはそれで酷く面倒だからやらないが。

アンヤ > 一人歩き続けるには退屈が過ぎた。
そのまま王都へ、王都に暫く滞在するための宿を探しに…。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からアンヤさんが去りました。