2020/06/10 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にジェイクさんが現れました。
■ジェイク > 王都から離れる事、半日。昼下がりの近隣の村落に通じる街道。
普段から人の往来が多い、その道を遮るように柵が設けられ、
道の脇には幾つかの天幕が建てられ、簡易的な陣営の趣きを為していた。
街路に立ち、通行する馬車や通行人を差し止め、積み荷や身分の検査を行なっているのは、王都の兵士達。
曰く、此処最近、山賊や盗賊の類が近隣に出没するために検問を敷いているという名目であるが、
実際の所は隊商からは通行税をせしめ、見目の良い女がいれば取り調べの名を借りて、
天幕でしっぽりとお楽しみという不良兵士達の憂さ晴らしと私腹を凝らすための手段に他ならなかった。
「――――よし。次の奴、こっちに来い。」
でっぷりと肥った商人から受け取った賄賂を懐に入れて、彼の率いる隊商を通せば、
列をなしている次の通行人に声を掛けて近寄るように告げるのは一人の兵士。
何よりも厄介なのは、彼らが紛れもない王国の兵士であり、市井の民が逆らえない事だ。
そして、その事を理解している兵士達は、御国の為ではなく利己的に国民を食い物にしている最低最悪な屑揃いであった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にアンフィナさんが現れました。
■アンフィナ > 公も私も腐りきっているこの国というものらしい。昼下がりに汚職兵士らの検問所があったその場所は、夜になって盗賊の狩場と化していた。バリケードで止められた乗合馬車から、男達の手で客が引きずり降ろされ、金品を奪われ、男好きのする女は慰み者になっている。
「……仕方ない、な」
低い声が乗合馬車の奥から上がったのは、武器を手にした盗賊に降りるよう促されたから。大柄な影が立ち上がり、馬車の外へ出ようとする。その体重移動だけで、客車が大きく傾いだ。
「降りたぞ」
燃えるような赤毛を持つその人物は、金色の目を眠たげに細め、屈強な体躯を持つ賊を見下ろしていた。逆らわず、といって怯えてもいない最後の乗客をどう扱ったら良いか分からなかった男は、助けを求めるように仲間を見遣る。すると、頭目らしい重鎧に身を包んだ男が叫んだ。そいつを脱がせろ!と。指差したのは、赤毛の人物の首から下を覆う外套だった。
■アンフィナ > 「脱ぐのか?」
自分の着衣を指差した赤毛の人物は、確認した後あっさり従う。果たして、外套の下から現れたのは黒茨の紋様が刻まれた褐色の肉体だった。筋骨隆々かつ爆乳、爆尻の巨躯を、裸より卑猥なマイクロビキニ鎧で覆っている。盗賊の間で失笑が上がった。そして誰かが言った。化物かよ、と。
「化物……」
自分に向けられた言葉を呟いた大女が一歩踏み出す。当然、彼女を降ろさせた盗賊は威嚇した。動くな!と。だがその時にはもう、盗賊の顔面に拳が突き刺さっていた。唸り声に似た怪音と共に、黒い紋様を赤く発光させた大女が、その場の誰も反応出来ないほどの速度で盗賊を殴ったのだ。10メートルは優に飛んだ犠牲者が2回、3回と回転して、朽ちかかっていた立て看板に激突。粉砕する。宵闇の中で仁王立ちになった大女が全身の光を脈動させ、燃えるような赤毛がざわめいた。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にダグラスさんが現れました。
■ダグラス > 腐敗貴族の護衛を行い船へと戻る帰り道。
ちょっと収入が物足りないこともあって略奪でもしようと乗合馬車を止め。
乗っていた旅人の対処を部下に任せて荷物を検品していたところ。
屈強な男たちが取り囲む馬車から唐突に激しい音が聞こえ。
「何を騒いでいる!」
そちらに顔を向けて声をあげれば怯えた様子の部下たちがこちらに顔を向けて道を開け。
山賊たちの先頭へと出れば砕かれた部下の血をこびりつかせ。
仁王のように立ちすくむ相手を見据え。
「ほぉ。お前良い体をしてるじゃないか……
雑魚とは言え俺の部下を一撃で殴り殺すとはいい度胸だ。
名はなんというんだ?」
漢の中でも大柄な自分に並びそうな体躯をもつ相手の身体を眺めるように見つつ。
それでいて隙を見せない立ち姿で尋ね。
■アンフィナ > にわかに殺気立つ盗賊に対し、自分で殴った男からの痛みを『吸い取った』女が口端を吊り上げ、犬歯を覗かせる。威嚇の咆哮を上げようとした時、頭目と思しき男に誰何され、また男達も引いたため、表情が消えた。
「ああ、死んだの?……アタシはアンフィナ」
余り興味無さそうに訊ねた後、眠たそうな顔で応え、脱いだばかりの外套をばさばさと振って土を落とす。すっかり口角が下がり、どこか気まずそうに突っ立っている。男は苦手だった。あの時から、ずっと。
■ダグラス > 「アンフィナか……」
相手の名前を聞けば反芻して記憶に焼き付け。
「どうあれ、俺の部下を殺したんだ。
きっちり落とし前は付けさせてもらうぞ」
そういえばにわかに相手との間に殺気を走らせ。
近くにいては危険と部下も察したのか。
他の乗客を連れて距離を取り始め。
■アンフィナ > 「落とし前だって?」
胡散臭そうに眉根を寄せた大女が右手を腰に当て、戦意を漲らせる相手をじろじろと眺め回す。
「盗賊相手にどう落とし前付けろってんだ。お前ら、殺したり奪ったりする度に落とし前付けてんのかい」
嫌悪感を剥き出しにして訊ね、心持ち顎を上げる。炎のような赤毛は肌を走る光に合わせてのたくり、目尻からは金色の火花を散らす。
■ダグラス > 「俺らは賊だ、無法者だ。
略奪するのが生業なんでな」
多少なりとも戦意を持ち直してくれた様子の相手を見れば軽く笑みを浮かべ。
拳を握り込めば軽くぱきっと音を鳴らし。
「女がつける落とし前なんぞ相場が決まってるだろう?
俺にボコボコにされて犯されるか、自ら身体を差しだして犯されるか選べや」
■アンフィナ > 「なら命奪われんのも生業だろうに」
ぼやいた大女は、もう一度相手を良く見る。彼はどれくらい出来そうなのか。倒すのにどれくらい掛かるだろう。しばらく考え込んでいた所に、相手からの申し出がやってきた。
「……身体差し出したら、金は出るかい? 幾ら出せる?」
男が苦手な大女にとって、男と話すこと自体が嫌悪感を催す行為だった。しかも相手が凶賊なら尚のこと。男と関わったことで失われた時間と、男と関わることへの嫌悪を、少しでも利益に代えられればと思っての発言だった。
■ダグラス > 「くっくっく、賊から強請るとは大した度胸だ……」
戦いをして時間を費やすことを忌諱したのか。
それともほかに考えがあるのか、相手の思考は読めなかったが唐突な申し出には思わず苦笑を零し。
「そうだな、1000ゴルドでどうだ?
娼婦でもなかろうしそれくらいが相場だと思うが?」
此方に対し険悪感を見せる相手とは異なり。
豪胆な女を気に入ったのか。
提示した金額は一般人が数日暮らすのに必要な報酬を示して。
■アンフィナ > 「2000ゴルド」
頭を振った大女が、金額のみを声に出して一歩前へ出る。帷子状のトップスを外し、濃褐色の肌に映える薄桃色の乳首を曝した。
「アタシは娼婦じゃない。だから値段を決めるのは相場じゃない」
金属のブーツを脱ぎ捨て、腰鎧の付いたショーツを引き下ろす。乳首と同じで、型崩れも色素沈着もない秘所を見せつけた。吹っ掛けるのは基本である。全裸になって両手を広げるのは通常なら降伏の証だが、この大女にとっては臨戦態勢だ。
「2000だ」
もう一度数値を口にした。相手の部下も、頭目の顔色を窺っていることだろう。何しろ、全く反応出来ないほどの速さで人1人を殴殺したのだから。
■ダグラス > 「かっはは!
どこまでも大した胆力持ってる女だ!」
裸になる相手の姿を眺めながら。
宣言された金額には一瞬驚いた様子を浮かべ。
しかもすぐに楽し気な笑い声を上げてみせ。
「いいだろう、2000で買ってやる」
そう言って部下の方に手を伸ばせば金貨が入った革袋を受け取り。
それを相手が脱いだ服の上に投げ捨て。
「受け取れ。
満足したら馬車に手をついてケツをこっちに向けろ」
■アンフィナ > 「ふ、ん」
にこりともせず、大女はずっしりとした金貨袋を拾い上げる。中身を開け、黄金色の光沢を見下ろした。それを持ったまま、指定された馬車へ歩み寄る。まず荷台へお宝を載せ、次いで自分を買った男を見る。目を閉じ、深呼吸した。
「ぁはあ……」
そして目を開けた時、大女の様相は一変していた。微笑と共に浅い呼吸を繰り返し、見る見るうちに乳首が勃起していく。全身を駆け巡る紅色の光が失せ、金貨袋を置いた馬車に手を突く。
「ふうっ……ぅ、ん……はあぁ……」
悩まし気な吐息を零しながら爆尻を突き出し、腰をくねらせ行為を連想させるような動きをゆっくりと繰り返す。秘所は早速濡れ、クリトリスというにはやや大き過ぎる突起が、割れ目の上部で息づいていた。
「は、あ……ああぁ」
筋肉が浮き上がるほどの逞しい肢体ながら、大女の乳房は背後から彼女を見る男の目にも映っているだろう。腰つきに合わせて揺れる胸と双臀は、交渉に同意した何よりの証だった。