2020/04/09 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にジェイクさんが現れました。
ジェイク > 王都から離れる事、半日。昼下がりの近隣の村落に通じる街道。
普段から人の往来が多い、その道を遮るように柵が設けられ、
道の脇には幾つかの天幕が建てられ、簡易的な陣営の趣きを為していた。
街路に立ち、通行する馬車や通行人を差し止め、積み荷や身分の検査を行なっているのは、王都の兵士達。
曰く、此処最近、山賊や盗賊の類が近隣に出没するために検問を敷いているという名目であるが、
実際の所は隊商からは通行税をせしめ、見目の良い女がいれば取り調べの名を借りて、
天幕でしっぽりとお楽しみという不良兵士達の憂さ晴らしと私腹を凝らすための手段に他ならなかった。

「――――よし。次の奴、こっちに来い。」

でっぷりと肥った商人から受け取った賄賂を懐に入れて、彼の率いる隊商を通せば、
列をなしている次の通行人に声を掛けて近寄るように告げるのは一人の兵士。
何よりも厄介なのは、彼らが紛れもない王国の兵士であり、市井の民が逆らえない事だ。
そして、その事を理解している兵士達は、御国の為ではなく利己的に国民を食い物にしている最低最悪な屑揃いであった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からジェイクさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にイリスさんが現れました。
イリス > 大きな背嚢と棘のついたメイスを背負って街道を歩く人影。
腰にぶら下げたランタンを揺らしては街道をゆっくりとした足どりで歩く。
時折にすれ違う旅人や冒険者、乗合と思われる馬車と行き交えば脚を止めたりとして。

「この国も久しぶりだけど変わんねーんだろうな」

国境を超える時に感じた雰囲気と兵士の様子を思い出せば溜息しか出ず。
また宿探しから色々と大変だと考える時が重いが仕方がないと街道を歩いて。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > シスターを追い越す王都行き馬車が過ぎ去っていく。
カラカラと軽快な蹄と車輪の音はすぐに遠ざかっていくが…
それを追うように聞こえる駆け足の音と…

「っ、まてって!!…クッソ…」

男の叫び。
だが、馬車にそれが届くことはなく、フードをかぶった男がシスターの横で肩を落とした。

「ちっ…めんどくせぇ……」

恨めしげに去っていった馬車を見送って、隣に人がいることを知れば
少しバツが悪そうに目をそらす。

イリス > 馬車を見送り歩くのを再開すれば聞こえてくる足音と声に再び足を止める。
今度は何だと思い振り返ればフード姿の少年?が走ってくるのが見える。
どうやら乗り遅れたようだが乗合馬車と言うものは駅以外で止まらない。
よく追いかけると感心していれば横で止まり。

「アレは追いかけても無駄だぞ。駅までは止まんねーしな。
諦めて歩くしかねーぞ」

こちらに気が付いたのかバツ悪そうにする姿に笑いかけて。

ブレイド > かかる声はシスターらしからぬ荒い口調の声。
笑い声にすこしばかりムーと唸って視線を戻すと
シスターと言うには少しばかり垢抜けた…スリットの深い服を着ている女性だ。

「ちょっとくらい大目に見ろってんだ…
アンタはそんな大荷物だってのに大した健脚だな」

シスター背負う得物をみて重そうなそれに
おもわずうぇーと嫌そうな表情。
ここから王都までそんなものを背負って歩くのは自分なら嫌になる。

イリス > 「無理だってよ。迂闊に止まって夜盗なら笑えねーだろ?
下手に前に立ったらそのまま挽かれるんだしな」

唸り声を上げている少年に諦めろと楽し気に笑い。
視線を受けるとどうした?と言うように視線を追うと少し赤くなり。

「このぐらいなら軽いもんだな。
むしろな、歩けねーなら旅はするもんじゃねーぞ?」

嫌そうな顔をする少年に肩を竦め。
馬車がない場所も多いんだからこれぐらい普通だろうという顔で。

ブレイド > 「ま、そりゃそうか…しゃーねぇ、めんどーだけど歩いて帰るか…
すげーかっこうだけど一応シスターっぽいし…アンタも王都に?」

肩を落とし唸っても、逃してしまったものは仕方ない。
と言っても次の馬車はいつだったか。
また待合まで戻って確かめる気もない。
歩く覚悟を決めて、大きなため息。

「へー、知り合いもそうだけど、シスターってのは体力自慢なんかね。
っつか、侮んなって。歩けはする、冒険者だしな。
だから面倒は省きたいってだけでな」

知り合いにシスターがいるが。それもフィジカル方面で強かったことを思い出す。
肩紐のずれた満載の背嚢を背負い直し立ち直って。

イリス > 「て言うかよ。乗合馬車に乗るなら結局駅まで歩かねーとだぞ?
そんなに凄い格好か?一応じゃなくてシスターだっての。
そうそう、王都に向かってんだよ」

恐らくこの辺りは乗合駅の中間地点辺り、進も戻るも大して変わらないと。
面倒という少年の姿に気合が足りないなとつい呆れてみてしまい。

「それは人それぞれだろ?私はこいつで暴れるから体力があるだけだよ。
それなら文句言わずに歩けよな。面倒も修行だって思えばマシだろ?」

担いだメイスを顎で指すようにしてみせ。
文句を言わずに行くぞ、と言うようにいきなり仕切り先に歩き出して。

ブレイド > 「あー…そうでもない、のか?いや、いいけどよ…風が吹いたらめくれちまいそうだ。
下着もはいてねぇってならあまり体冷やすなよ?
ま、大丈夫そうだけど。王都までってなら…」

日が暮れそうな距離ではあるが大丈夫なのだろうか?
まぁ、体力があり、鍛えていそうな彼女ならば問題はないだろうが。

「しってるシスターが腕力やらに自信あるやつなんでね。
オレの知ってるシスターてもんが、なんか別のもんなんじゃねぇかって不安になっただけだ。
…ま、いいけどな。修行好きなんだな…シスターってな。
それともそれもそれぞれで、アンタが特別そうなだけか?」

彼女の後についていくように歩き始める。
いつの間にか先導されているようになっているが…少しだけ首をかしげるも
素直についていく。

イリス > 「ば……そん時は抑えるに決まってるだろ!
私にそう言う趣味はねーよ!確認してみろ!!
これでも国境から歩いてきてんだぞ」

少年の言葉に思わずに声を荒げてしまい。
しかもノーパン疑惑には思わずスカートを捲り…大事な部分を覆う以外は細い紐のような下着を一瞬だけみせて。

「シスターが全員そうだと思うなよ?私みたいなか弱いのもいるんだぞ。
そりゃ普通に別もんなんだろ。
普通は巡礼の旅で修行して回るもんだと思うんだけどな……」

特別を言われても素知らぬ顔、それが当たり前と言う考え。
そして先導するように歩くのは恐らく行先は一緒と考えたから。
もし違っても途中までは同じだろうという軽い考えで。

ブレイド > 「確認?…は?」

荒っぽいシスターが狼狽えたとおもいきや
スカートを捲りあげる。
思わず間の抜けた声を上げて、一瞬映る下着…と言うには少し頼りない紐のようなそれを見つめ。

「…あ、あー…えっとだな、見せなくても言ってくれりゃぁな…」

経験を積んだおかげで余裕ができたと思ってはいたが
流石に思わぬ不意打ちであっけにとられてしまった。
冷静さにかくようではあるが、少しばかり初心なところもあるようだ。このシスターは。

「か弱い。あんたがかよわけりゃオレのイメージもあまり外れてねぇと思うがな。
ま、いいか。アンタはどっから?
やっぱ、ヤルダバオートあたりか?」

道連れになるであろう歩み。
ならばと彼女に質問してみる。
だんまりで連れ立って歩くというのも色気のない話だ。

イリス > 「勝手に穿いてないって決めただろ?
そう言うのは見せないと納得しねーだろ」

見せてから少年の言うとおりだったと顔を赤くするがランタンの灯りの位置が低く恐らくは見えない筈。
勢いでやってしまったと後悔に肩が落ちて。

「少々戦えるだけのシスターならか弱いだろ?
私はあっちだよ。国境を越えて来たって言っただろ。
隣の国からだよ」

ヤルダバオートと言えばこの国の年だったかと思い出し違うと首を振り。
見える筈がない彼方を指さしてあっちの国だと。
黙り連れだって歩くのでもよかったが少年の質問に普通に答え。
話しやすいように速度を落として隣に並んで。

ブレイド > 「わりー、そんなもんはいてるとは思わなくてな。
ここまで見えてて横紐すら見えてねーもんだからな。
そこまで思い切った真似するとも思ってなかったし…まぁ、悪かったよ」

深いスリットの入ったシスター服。
さらされている部位は脚というか腰と言っても過言ではない。
そこまで深いのに見えていないのだから、勘違いしてもおかしくはないだろう。

「少々ならな」

抱えてる得物やストイックさ
それを背負って歩く体力、速度を考えれば少々という言い方は適切ではないように思える。

「ふーん、外に行ってたのか。珍しいな。
オレは近くの森でちょっくらいろいろ。
採取物が多くてな、馬車に乗っておきたかったんだがこのざまだ」

普段なら歩く速度もこれほど遅くはないのだが、今は荷物が満載だ。
結構な重量を背負って歩いているので仕方のないこと。
身体強化を施せば楽なものであろうが、あれもあれで疲れないわけではないのだ。

イリス > 「この格好だから普通のだと見えるだろ。
それをな勝手に穿いてないとか言うなっての。
…うるせー。思い出させんな、謝んな」

洋服に合わせた物を身に着けているだけだがそう見えたのかと驚き。
そしてもっと冷静にならないといけないとやってしまった事を思い返して。

「私が少々って言ってんだから少々なんだよ」

それで良いだろうと意見を変えるつもりはなく。
基本的に馬車を使う事も少なく、気が付けば体力が育っていただけ。

「外に行ってたんじゃなくて外から来たんだよ。
前に一回来て他所に行って…もう一回来たって訳。
この辺の森だったら薬草でも集めてたのか?
私も前に同じことやったよ、仲間だな。
ま、体力は付くから頑張れよ」

少年のいた場所と何をしていたかと聞けば以前に同じことをしたと笑い。
そして全く同じことをして馬車にと聞けば笑ってしまい。
荷物を運ぶのを手伝ってもいいがこれも修行だと思い申し出ずに

ブレイド > 「わーったって、反省してるっての。
そんなかっこしてても意外と初心っつーか
身持ちもかたそうだしな。わるか…いや、まぁ、なんだ。わすれる」

謝りそうになるが、口をとじる。
言葉のイメージに反して可愛らしい印象とは思っても言わない。
さすがに背中の得物を持ち出されたら無事ではすまないだろうし。

「そーかい。少々であってもたくましくて何よりだ」

苦笑…というか、諦めたような笑い。
なかなかの頑固者のようだ。
しかし、外からの出戻りと聞けば少し訝しむ。

「へー…よく戻ってきたな。
アンタみたいな外からの若いシスター…
こんな国に戻りたいともうもんなのか?
変な目で見られただろ?」

冒険者の真似事…いや、教会の仕事だったのかも知れないが
少し親近感がわくも、それゆえに気になる。
気風の良い、身持ちの固いシスターが、この国のあり方を好むのだろうかと。

イリス > 「それ以上言うとぶん殴るぞ?
そう、それでいいんだよ」

まだ続けそうな少年を睨むようにして恫喝する大人げなさ。
これ以上は本当にぶん殴るかとメイスに手を伸ばしかけて。

「荷物ぐらいは担げねーと大変だろ?
迂闊なのを雇って襲われても笑えねーしな」

自衛にも丁度いいのだと詩論を告げ。
長距離を旅するなら本当に信用できなければ頼めないと。

「連れが居るからな、戻るしかねーんだよ。
流石に置いていくのも気が引けるから私だけで済む用を終わらせてきたんだよ」

少年の言葉はまさにそれ、あったと頷き。
それでも戻った理由は同じ旅仲間がいるから。
もっとも連れはこうだけどと、お腹の前で丸く手を動かしそう言う事だと困った笑みを見せて。

ブレイド > どうやら自分の選択は正しかったようだ。
小さく安堵の息を漏らす。
本気で殴ってくる…とはおもいはしない。
自分を引き連れて歩くところを見るに、面倒見のいい、いわゆる姉御肌というやつだろう。
かといって、手や足がでないとは言えないが。

「ま、それもそうだ。
襲われてもなんとかできそうっちゃ出来そうだが
余計な手間はねーほうがいいしな」

馬車もそうだ。と付け加えようと思ったが
軟弱者扱いされても癪だ。

「そりゃご苦労さん。人がいいもんだ」

同情的な眼差しを向ける。
彼女の連れは子を抱えているようだが、それもどういう経緯かは…
詮索しないのが正しいだろう。