2020/03/14 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > ざ、あっ。雨が降りしきる。
静かな、普通であれば午睡の時間帯だ。
—―まだ街までは、少し距離があった。
「ッああ…くっそ、……ッ!」
こういうときのために用意されていた東屋に、大男が走りこんできた。
ぼたぼたと全身から水を滴らせつつ、ぶは、と大きく呼吸。
髪をかきあげて曇天を見上げて、ええいと、忌々し気に呻いた。
「くそう、振られる、やたら振られンなおれは…!」
なんでだ!と一人で叫んでも、答えはいまいち帰ってきまい。
ともあれ、まだまだ距離もある。さあて、どうしたものか、やれやれと頭を振る。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にイエナ・イズバックさんが現れました。
■イエナ・イズバック > その時、東屋の隅にあった毛布の山がゴソゴソと動いた。
「ああ、なんだ! うるさいな!」
その毛布がただただわだかまっていた小山が中からめくりあげられ、その内で寝そべっていた女が半身を起こした。
その中にいたのは白茶色の体毛を持つミレー族の女だった。
ただのミレー族ではない。ハイエナ系だ。
豊満さと筋肉質の調和がとれた彼女は半裸と言っていい、蛮族風のビキニアーマーを着ている。
どうやらここで昼寝をしていたらしい。
剣闘士としてならば、そこそこ名も売れている。
イエナ・イズバック。
『蛮勇のイエナ』として知る人には知られる。
彼は自分よりも大きな大男を前にしてひるみを見せない。
「昼寝を邪魔された事に怒りはないが、とりあえず謝ってもらおうか」
ふてぶてしいセリフを吐くイエナの豊満な胸がブルンと揺れた。
■イグナス > 「あン?」
振り返る、と。そこにはビキニアーマーを着た蛮族風の女…ハイエナ系のミレー族。
珍しい姿に、ほう、と目を細める。
ひるまぬ姿勢にいかにも強靭な気配——あいにく、有名人とて、あまりそういうのに詳しくはないため知らなかったが。
ひょいと肩を竦めた。
「ああ、悪かったな。邪魔するつもりじゃァなかったンだが。」
言い合いをしてもいいもいいが、それもつまらない。
ひょいと肩を竦めて笑う。
が、そのタイミングでは空も少し、よいようだった。
「お、……だいぶ、いいか。や、昼寝の邪魔をして悪かったな。」
いくならば、今のうちに。雨が降らぬうちに駆け出そう。
お男は駆け足に、軽快に東屋を去っていった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からイグナスさんが去りました。
■イエナ・イズバック > 「まったくもう!」
イエナは毛布をかぶり、寝直した。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からイエナ・イズバックさんが去りました。