2020/02/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にアルマさんが現れました。
アルマ > 護衛のクエストの帰路である。
普通なら帰り道も護衛のクエストを受けるのが一般的であるが、不幸にも丁度良いクエストが見つからず、ついでにランタンの油を買うお金もなくて、暗い夜道を恐る恐る歩いている。

――…たぶん王都への道であってるだろう、あってて欲しい。

何で現状こうなったかと言うとだ。
行きのクエストの報酬を雇い主に値切られたのだ。
普通なら冒険者ギルドを通じてその辺は厳しい筈なのだが、雇い主の方がどうもあまり裕福でないらしく、どうかどうか、と頼み込まれて断りきれず結局夕食1回分の硬貨を握らされて雇い主は人ごみに消えていったのだ。

「まあぁ?それはぁ?ねぇ??」

その後、今回の依頼はお徳だったぜ!ガキだから~!と酒場で自慢げに交渉術とやらのご高説をしているところを見つけてしまって、思わず何も買わず何も準備せずに村をでてしまった……そして今現在に至るのである。

準備不足、共に帰る仲間もなし。
あるのは恐怖心と幾ばくかの硬貨と、不運である。
いざとなったら唱喚魔法を使うのも仕方なし精神で、一先ずやれるところまで行ける所まで街道を歩いているのだ。

がっくりと下がる両肩。
口元には多少自虐的な笑み。
さて、このまま不運で終わるのかそれとも……。

見上げれば満天の星空は曇り、少し湿気た夜風が吹く。
此処は王都に向うメグメール街道、そして少年が灯りも持たずに一人歩いているのであった。

アルマ > ――…さて、幸運な事に一台の馬車が通りかかる。
勿論こんなチャンスを逃す理由は全く無くて、両手をぶんぶん振って馬車を無理やり止めると、事情を説明して乗せてもらう。

あとは最初の依頼と同じ。
山賊が出れば追い払い、魔物が出ても追い払う。
そんなイベントは特に発生せず、馬車に揺られて一路王都へ。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からアルマさんが去りました。