2020/02/15 のログ
■ティネ > 「だって説明するよりやるほうが早いも~ん……
えっなになにこれ! すごーい。髪伸びた! 魔法~? 今の歌もっかい歌って~!
このごろはやりの魔女っこってやつ~? 髪さわっていい?」
変身を遂げた彼に、ティネは思いついたことをぴーちくぱーちく矢継ぎ早に口にして、
すっかりと鮮やかな髪色に見とれている。
あまりよくわかっていないようだ。
相手を縮めかけたことを悪びれる様子も、拒まれたことを意に介する様子もない。
もとより心が弱りきっている相手以外にはまったく通じないものなのだった。
■アルマ > 妖精はかくも悪戯好きなのだろうか、悪戯じゃなくて純粋なだけかもしれない、けどそれはティナと名乗る彼女の性格なのだろうか、寧ろ妖精なんて彼女しか知らないし……。
「……ヤダよー唄うとガシガシ減るんだよ、お腹も空くし?眠くもなるし?ムラムラしてくるし?ってこら触るな!」
彼女相手に何かを隠しながら相手をするのも何だし?と魔女っこは良くわからないが、風の属性をまとう髪は下手するとスパっと肌を切って怪我をさせる可能性があるので、触るな!とビシリというが、怒ってるわけではないと伝えるために代わりにティネの髪を指先で撫でてあげる。
さわっと撫でて、すりすりと頭を撫でて、彼女との距離を離さぬように普段以上にゆっくりと歩く。
風の属性をまとう事で風を読む事が出来る。
風の属性のおかげで風が運ぶ音を聞くことが出来る。
なので王都への道は自ずとわかる。
何故是をやらなかったのか、妖精に説明したとおり三大欲求が暴走するし、お腹が本当に空く、だから使わなかったけども使ってしまったのなら有効利用しない理由なんてないのだ。
■ティネ > さわるな、と言われるとビクッと体をはねさせて、伸ばしかけていた手を引っ込める。
しゅんとなってごめんなさーいと詫びたが、なにか聞き捨てならない説明があったので、すぐに慎ましやかな態度は影をひそめる。
「え? 何? ムラムラするの? じゃあ今もたまらん状態なわけ~?
大丈夫~? 王都までもつ~? ひとはだぬいだげよっか~?」
撫でられながらも好奇に満ち溢れた様子を丸出しでアルマの全身をジロジロ眺める。
なでてくる指を腕でつかんで自分の胸に押し当てる始末だ。
■アルマ > 指に感じるふにりとした感触は妖精的には良いサイズなのだろうけども、種族の壁は厚いのを自覚するのである。
「一肌っていうけど、それこそサイズの問題だよー?王都、まあ、それまで何とかなるって、ほんっとこの魔法は厄介でさ……。」
もう少し互いのサイズが違えば、悪い気はしない事も無いが流石に掌サイズに興奮する趣味はないのだと、オブラートに包みながら彼女に伝えると、王都までの道のりは愚痴を零しながら時折妖精を撫でながらとなるだろう。
道のり半ば。
王都までの距離はまだあるが、妖精と歩くなんて事は中々希少なことだと思えば足取り軽く、愚痴と笑いを絶やさずに無事王都まで辿り着ける……筈であるのだ。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からアルマさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からティネさんが去りました。