2020/02/11 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にリムリアさんが現れました。
リムリア > ギルドの仕事で王都近くの村までお遣いに行った帰り道
あと1刻も歩けば王都を囲む城壁も見えてくるだろうというところでなのだけれど。
急な雨に降られて立ち往生する羽目になってしまう。

「さすがに……雨の中を突っ切るには、遠すぎだしね……」

どうにか本降りになる前に雨宿りが出来そうな木陰に避難できたけれど、
吐く息は白く、気温も下がる一方だった。
焚火でもできれば暖も取れるのだけれど、湿気ついた枝くらいしか見当たらず。
寒そうに足踏みをしながら、どんよりとした雨雲を見上げるばかり。
けれど雨は止むどころか、昏い空にビカッと稲妻が轟く始末で。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にブレイドさんが現れました。
ブレイド > 稲光に一瞬映る、人影。
少女の眺める雨雲の下、雨にうたれつつ歩く姿。
撥水性のフードのおかげでまだマシではあるが、まとわりつく水滴で足取りはおもい。
ため息一つ。
王都まではあと少しなのだが…強行軍をするには雨脚が強すぎる。
というか、それよりも寒さがよくない。

「ぁ…」

顔を上げれば木陰。
雨宿りには丁度いいが…先客がいるようだ。

リムリア > 白く煙るような雨の中に揺らめくような人影が見えてくる。
幽鬼か幻の類じゃないのは、しばらく目を凝らして見ていたから、たぶん違うだろう。

雷神様のご機嫌はちょっとばかり心配ではあるけれど、
街道沿いの目印にもなっている大きな木の陰にはあと数人は入れるだけのスペースは残っている。
とはいえ、さすがに顔見知りでもない相手に声を掛けるのは躊躇われる。
どうしようかと悩んでいると、顔を上げた相手と目が合ったような気がして――

ぺこり。

と、頭を下げるに留まった。
ただほんの少し場所を空けるように横にずれれば、こちらの意図は伝わるだろう。

ブレイド > 目があった。
少しお辞儀をするように頭を下げた少女は少しだけそれる。
その意図を察すれば、こちらは少し大げさに頭を下げて、慌ただしく木に駆け寄る。
雨と寒さのせいか、顔色は少し白く映るものの、吐く息は白く、少なくとも生者であることは確認できただろう。
ほどなくフードの人影は少し遠慮がちに雨宿りに加わり、少女にむかって再び頭を下げて

「場所空けてくれてありがとよ。
寒くて寒くて…流石にこれ以上は参っちまう」

心底助かったという具合で、微笑んでから
彼女に習うように雨雲を見上げる。