2020/01/04 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にギュンター・ホーレルヴァッハさんが現れました。
ギュンター・ホーレルヴァッハ > 日が暮れるのも早くなり始めた冬。
自我を持たないバイコーン擬きに跨り、のんびりと街道を進む少年の姿があった。
括りつけられた荷物にはマスケット銃や小動物の死骸。
如何にも"狩りを終えたばかりの貴族のボンボン”という様な風貌だろう。跨る騎馬が些か物騒な事を除けば、ではあるが。

「……全く。冬場の狩り等行くものでは無いな。獣はおらぬし寒いし暗くなるのは早いし……寒いし寒い」

些か軽装過ぎたかと己の服装を呪いながらも、特に焦る事無く街道を進んでいく。
護衛や伴を従えぬ謂わばお忍び的な狩りではあったが、流石に馬車くらいは用意すれば良かったな、と溜息を一つ。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > しとめた獲物が獣や魔物の類を呼び寄せないか、と心配しないでも無かったが、その時はその時。
自衛に十二分な強化魔術と召喚魔術を持つ己は、その辺りの危機感が今一つ鈍いところがあった。
自分の生命に対して些か投げやりなところがある、と言われる事もあるのだが。

「生に執着しないという訳でも無いんだがな…。まあ、王都の阿呆共よりは死に急いでいるやも知れんが」

と独り言を零しつつ、本格的に暗くなり始めた街道を進む速度を少し上げる。
流石に、王族が街道で野宿という訳にもいかない。いざとなれば、飛行型の魔獣でも召喚しようかな等と考えていたり。

ギュンター・ホーレルヴァッハ > そうして、冬の夜風が吹きすさぶ街道を過ぎ、バイコーンと少年は王都の門をくぐるのであった――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からギュンター・ホーレルヴァッハさんが去りました。