2019/12/31 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にヴェルソートさんが現れました。
■ヴェルソート > 「う~…寒ぃ。」
日の暮れた街道を、ブルブルと身震いしてコートの合わせ目をグッと引き寄せながら歩く、小柄な男が一人…目立つ特徴といえば、その腕が一本、肩口から無いところだろうか。
「しかしまぁ、魔物狩りの依頼のついでに薬草採りの依頼も受けたのは良いが、クッソ寒いのはきっついなぁ。」
この時期にしか生えない薬草だから、と依頼では聞いていたものの…寒さに震えながら中年風貌が無精ひげの生えた口で文句をたらたらと零している。
■ヴェルソート > 「このままじゃマジで凍えるなぁ…よし。あー…あー…うん。」
少し考えてから…何やら考えたのか、喉の調子を整えるように声を少し響かせると…コホン、と咳払いを一つしてから。
『火は踊る 熱く熱く 炎は舞う 激しく
灰は飛ぶ 高く高く 熱は唄う 高らかに♪』
口ずさむように、炎を賛美する歌が周囲に響くと…じんわりと周囲が暖かくなり…冷えた体を温めていく。
それに気分が良くなったのか、スタスタと足取りが少しずつ軽くなり、周囲の空気は歌の響く範囲でなら昼の日差しの中と変わらない程度のぬくもりを孕んで…。
■ヴェルソート > 『燃えよ燃えよ 炎よ熱よ 激しく強く 清らかに…♪』
口ずさむそれは周囲の魔力をも震わせる歌姫【ディーヴァ】の魔歌。
響くそれは獣や魔物を呼び寄せる可能性もあるが、寒さには代えられなかったようで。
一曲、たっぷりと歌いきれば…すっかりと温まった空気がじんわりと…周囲の気温と混じってぬるくなっていく感覚に…ハァ、と吐息を漏らした。
「ふぅ…流石に歌いっぱなしってのは無理だけど、大分暖かくなったな…さて、と。」
温かいうちに進んでしまおうと、ぬくもりに解れた体でスタスタとさらに歩みを進めていき。