2019/12/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にミストさんが現れました。
■ミスト > 先輩に教わった薬草の群生地に出向いての採取。
慣れない仕事ではあるが道さえ覚えればそれなりに楽なもの。
儲けこそ少ないがよく見かける仕事は途絶えることのない収入源。
今日も必要分を収集したのだが少々見つけるのに手間取りこんな時間。
「早く戻って美味しいご飯食べたいよね…ほんと」
本当なら今頃は夕食を食べているはずだった。
それを思うと失敗したと肩を落とし、早く戻ろうと暗い道を歩く。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にキサラギ・カズマさんが現れました。
■キサラギ・カズマ > 森で魔物を討伐し、成果物自体は主の元へと転送済み。
重たい武器や人一人の身体は流石に転送できないのか、自力での帰還を余儀なくされる。
「しょせん、儂はこの程度の扱いじゃ。
せめて温かい服を用意して欲しいのう。」
隙間だらけの服は自然と背中も丸くなって。
穴の開いた靴で街道をトボトボと歩いていた。
「おいお主。 こんな時間に一人でほっつき歩いて危ないぞ。」
少年は奴隷のみに落ちてからも荒む様なことは無かった。
こうして目の前に人が居れば自分から手を差し伸べるような性格で。
丁度少女の目の前の草むらから姿を見せる格好になる。
手には大きな槌を持っており、不審に思われるかもしれない。
■ミスト > 薬草の採取は武器が無くてもできるお手軽な仕事。
丁度今のように武器を無くしている時にはもってこいの依頼。
王都から群生地までは比較的近く今までに危険もなかったので油断もあり、
突然の声には驚き足を止め。
「びっくりした。それってボクに言ってる?
ボクよりも君の方が危なそうに見えるけど…寒くない?」
目の前の草むらから現れた少年。
その恰好はいかにも寒そうな服装で大きな槌を持つ。
しかし今の所何かをしてくるようには見えずに大きく息を吐いて言葉を返して。
■キサラギ・カズマ > 「お主の他に誰がおるのじゃ。
そんな年ごろの娘がうろついて良い場所じゃないぞ、ここは。」
少年は自分の身の丈程の大きさの槌を片手で軽々と担いでいた。
脚を止めた女性をまじまじと眺め、年上であろうことを予測。
「寒いに決まっておろう。
帰ったら毛皮の用意をさせるつもりじゃ。
それに儂はこう見えて腕っぷしが強くての。
で、お主はどうしてこんなところに?
街に戻る途中なら案内してやるぞ。」
小さい少年は狼の耳を生やした獣人。
首輪も付けており、ミレーに勘違いされるかもしれない。
そして、奴隷のはずの年下の少年であるが、態度は実に偉そうであった。
■ミスト > 「んー……ボクしかいないね。
年ごろなのは否定しないけどさ、この辺りはまだ安全じゃない?」
自分よりも小さいのに大きな槌を軽々と持っている姿は違和感があるが様にはなっているように見え。
よく見ると小さいだけでなく年下なのかもと。
「それならもっと厚着しないと風邪引くよ?
いくら奴隷でもそれぐらいは主人もしてくれると思うんだけどな…。
腕っぷしは判らなけどその武器を見ると強そうって思うよね。
ボクは仕事帰りだよ、街に戻ってる途中だし…同行してく?」
首輪と頭の耳にミレー族なんだねと判断。
実際は違うかもしれないが見た目でそう決めてしまい。
偉そうではあるが一応親切?と考え一緒にと告げて。
■キサラギ・カズマ > 「儂はさっき、この辺からちょっと歩いた先に出てきた魔物を潰し殺した所じゃぞ。
街道にも表れてそれなりに被害が出ていたそうじゃ。
お主もペロリと喰われていたかもしれんぞ?」
少年は子供らしくおどけてみせた。
年寄りじみた話ぶりながら、やってることは見た目通りで。
「そうなのじゃ。
こんなに寒いとは儂も思わなかったのじゃ。
今日の報酬でなんとしても厚着を用意させるのかのう。
ふふ、儂は本当に強いのじゃぞ?
お主が嫌で無ければな。」
自慢の槌を褒められると、鼻高々の少年。
寒い空気に晒されながらも、街までの方角を二人で歩むこと。
「儂はキサラギ・カズマ。
お主は? いや、嫌なら名乗らんでもいいのじゃぞ。」
■ミスト > 「それってボクが見送った仕事かも。
でも街道まで出て来ないぐらいには狩ったのなら大丈夫だよ。
もし今出てきたら困るかな…逃げるしかできないし」
お道化る少年に少し真面目に悩み、武器があればどうにでもなるが今はない。
なので少年が魔物を減らしたなら助かったと感謝。
「この時期なんだから思わないとさ。
流石に用意するんじゃないかな、そうじゃないと色々とあれだし…。
見てないから何ともだけど信じとくよ。
同じ方向だしね?」
別に嫌じゃないとよ笑っては同じ方角だしと歩き出し。
「キサラギ君か。ボクはミスト、見ての通り冒険者だよ」
■キサラギ・カズマ > 「儂じゃなくて儂の所有者が請け負った仕事だがな。
儂かて、こんな寒いところに一人で来とうなかったわ。
仮に討ち漏らしがいたら儂が対処してやる。」
それなりの戦禍を挙げており、意気揚々の少年。
腰に手を宛て、小さな胸を張っている。
「儂の故郷はもう少し温かい処での。
まあ、今日の魔物の皮でいいのがつくれるじゃろ。
なんじゃお主。 自分の方が強いとでも言いたげじゃな。」
星明りを頼りに街まで真っすぐ進む少年。
異国の地ながら、星空の見方を心得ているので方向感覚は良かった。
「この国はミストみたいな冒険者が多いのう。
そんなに儲かる仕事なのか?」
■ミスト > 「主人の代わりにってやつ?大変だね、そういうの。
いつもなら大きなお世話っていうけど今日はお願いするよ」
胸を張って意気揚々と告げる少年にお願いと告げ。
流石に魔物相手に素手でやりあうのは分が悪すぎるので素直に便り。
「それじゃ余計につらいわけだ。
もしかして毛皮のある魔物狩り?
それならいい外套ができそうだね。
んー…どうかな?」
最近にすっかりと思えた街道を歩いて街へと。
それなりに滞在すれば道の一つ二つは覚えていて。
「やっぱりギルドに行けば仕事はあるしね。
無理さえしなければ安定して稼げるんじゃないかな?」
などと自分の考えを口にしていきます。
■キサラギ・カズマ > 「変わりなのかよーわからんわ。
人手が居る場所に派遣して金を稼ぐのがあやつのやり方のようでな。」
日頃溜まっているうっぷんが口が漏れる。
周囲への警戒は怠らないが、愚痴は止めどなく溢れて。
「そうじゃ、それにこの国の風習はようわからん。
毛皮は副産物じゃな。
元々は額に大きな石をつけていたぞ。
おぬしらのような冒険者に売りつけるようじゃが。
随分と余裕じゃの。
今度勝負を挑んでやるわ。
言っておくが、儂は弓も上手いんじゃぞ。」
街に近づくにつれ、道も平たんとなってくる。
歩いて戻るだけならそう支障もない様子に、少年も少し気が楽に。
「なるほどのう。
儂の負債が消えるくらいに稼げると嬉しいんじゃがな。」
首輪をうっとおしそうに指で弾けば、ため息を。
「ミストは一人暮らしか?
家族はこっちにおるのか。」
■ミスト > 「それって結局変わりだと思うけどな…」
少年の愚痴を聞きながら考えるのはそんな事。
良い方こそ違うが冒険者と同じような感じがしていて。
「それはボクもだよ。
額に大きな石……?ボクたちが買うんだ…。
そんなことないと思うよ?
その内でいいならね?ボクって仕事以外だと戦うのって好きじゃないしね。
弓の勝負なら危なくないかのね」
だんだんと道も歩きやすくなれば歩くスピードも若干上がり。
あと少しで街につくかなと考えて。
「どれだけか判らないから何とも言えないけどさ。
遺跡とかで凄いの見つけたらもしかしてね?」
一攫千金かもと笑って見せ。
「この国の出身じゃないから家族は故郷。
こっちだと一人ぐらしだよ?」
それが何?と見つめて。
■キサラギ・カズマ > 「そうなるのか?」
自分が冒険者のようなことをしていることに漸く気づき、
納得したのかため息を吐いていた。
「おや、お主他所の国から来たのか。
ならこの国のモラルのなさはようわかるじゃろう。
元王侯貴族が堂々と市場で売られるとか正気とは思えんわ。
ええい、煮えきらんの。
お主が余ほど暇な時で構わんわ。
弓でも遠投でもなんでもいいぞ。」
外の冒険者と会話をする機会が珍しく、興奮気味。
歩く速度が速くなると、遠くから街の明かりが見えてくる。
「ダンジョンって言うやつじゃな?
そんなに凄いのが眠っているといいのじゃがな。」
夢のある話にちょっとだけ興味を見せて。
「いや、一人でこっちに来るとは偉いなと思ってな。
この国は稼ぎやすいかわりに色々と物騒じゃろう。」
緑色の瞳を見上げる。
わざわざ他所からこっちに来るとはどんな事情だろうかと気になるが、
あまり踏み入ることでもないかと星空を見上げて。
「なあ、機会があれば一緒に依頼を受けてみてくれるかの。」