2019/12/10 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にアストランティアさんが現れました。
アストランティア > 「すぅ……すぅ……」

一人の少女が、大木に寄りかかりながら眠りこけている。単にそれだけなら、微笑ましい光景と言えるものだが、実際には違う。その光景にはいくつもの異常と言える付加要素があった。
一つ目は、その場所と言うのが日の落ちた街道沿いであるということ。その時点で不用心とかそういう次元ですらない、捨て子を疑われるような状態だ。
二つ目は、その少女の乳房が異様なまでに大きく膨らんでいること。身体を前に思いきり倒せば、前に伸ばした脚の太ももにその膨らみが触れてしまいそうである。
三つ目は、少女の斜め上方向に、青い光を放つ光球が浮かんでいること。それは少女自身が浮かべ灯火魔法なのだが、それが無防備な少女の姿を闇に紛れさせることすら許さないでいる。

「むにゃ……くー……」

端からみれば仰天しそうなその状態も、関係ないとでも言うように、こっくりこっくりと少女は眠り続けている。少なくとも今のところは。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にリヒトさんが現れました。
リヒト > 「……なんだ、このガキは。」

夜道を帰る途中、闇の中浮かんでいる灯りに惹かれて近づく男が一人。
そこには予想していた野営はなく、何かと突っ込みどころの多い少女の姿が。
呆れるほどの無防備さと、アンバランスな肢体に目をやりつつ、足進めて近くへと。

「おい、起きろ……せめて街まで戻れ。」

手を伸ばし、軽く頬を叩くようにして彼女に声をかける。
街道沿いとはいえど時間が時間、見捨てていくのも気が引ける。
どうせ帰りがてら、声くらいは掛けていっても損はないだろうと。

アストランティア > 「むにゃむにゃ……ん、ん、んー……」

近づいてくる足音や気配にはまるで反応を示さず、頬を叩かれてようやく……しかもやや時間をかけて目を開いた。まだ眠たそうな、ぼんやりした瞳で、自分を起こした相手の姿を捉えると、

「ふぁ……おはよーございますぅ……んぅーっ」

と、知り合いか家族にでも言うように気安く挨拶すると、その場でぐぐっと伸びをする。大きすぎる乳房に「被せてあるだけ」の布はそれに引っ張られて持ち上がり、ただでさえむき出しの胸は、一瞬とはいえ乳輪まであらわにした。

「……えっと、どちらさまですか?」

そんな自分の様子にまるで頓着することもなく、純粋な笑みを浮かべながらそう尋ねる。

リヒト > 「……、……運び屋だ。そんな事より、ああ……何でこんな場所で寝ているんだ、阿呆。」

特段そういうつもりでなくとも、やはり目を惹く巨大な乳房。
布地が伸びに合わせて動くのを視線が追って、そのせいか返事は若干遅れる。
歯切れ悪い言葉は、相手の行動がまるで家で目覚めたかのような風であるせいだろうか。

「こんな場所で寝ていては、流石に面倒ごとに巻き込まれるぞ。
 それがお目当てなら邪魔をしたわけだが……俺は街まで戻るが、どうする?」

わざわざ言わなくても良いような、至極常識的で当然の事を言って聞かせ、街の方角を顎で示す。
何かしら理由があってここに留まるのなら邪魔する気はない、とも伝えておいて。

アストランティア > 「……眠たかったからですけど……でも、思ってたより寝入っちゃったみたい、えへへ」

ここで休もうと思ったとき、まだ空は明るかったような気がするのだけど、今はもう夜も遅い時間のように見えて、照れ隠しのように頭をかいてみせる。
相手の視線が胸に向いているのには気づく風もなく、

「えっと……それじゃ、お供しますね」

ゆっくりと立ち上がると、さも当然というように起こしてくれたその男性のやや後方につく。そこが、半ば本能的に身に付いている「ベストポジション」である。

リヒト > 「言い出したのは俺だが……もう少し警戒しても良いんじゃないか。
 まあ、良い。後は道も大して複雑じゃあない、このまま行くぞ。」

何から何まで抜けていて、しかも無警戒が続いている相手には思わず呆れのため息を。
彼女が後ろについているのを見ると、横に来ないのかと一瞬待っては見る。
が、その位置が落ち着く様子だという事で、そうして後ろに引き連れたまま移動を開始。
真っ暗な街道、魔の者でもある男には何も障害はなく、歩く速度はそれなり。
さて、これをこのまま街に送るべきか、途中で気を変えるべきか、とか考えつつ。

アストランティア > 後ろからついていくアストラの足取りは軽い……というか、体格も大きくなく、無駄な重りがついているような身体では、普通に歩いていては追い付けない。
そんなに早くもないが本人としては急いでいる、というペースは、その障害になっている乳房をたぷんたぷんと弾ませるものでもあった。

「……~♪~~♪」

が、本人の表情はなんとも気楽で、楽しくてしかたがないという風でもある。そのうち鼻歌すら混じり始めた。

リヒト > 「そう言えば、結局お前は何だ?冒険者……にも見えないな。娼婦にしても場違いだが。」

途中で足止めて振り返ってみれば、嫌でも目に入る乳房が布地揺らしながら弾んでいて。
最早そこへ投げかける視線は無遠慮な物であり、普通なら敏くなくとも男の覚え始めた欲には気づきそうなもの。
掛ける言葉自体は至って世間話めいた、多少もしくはかなり失礼な物言いではある。
彼女が追いつけば速度落として隣へ立ち、ひょいと伸びる腕が腰を抱こうと躰へ触れる。
街の灯り自体は遠くに見えるものの、男の脚は何となくそこから逸れた方向に向き始めたようにも。

アストランティア > 「私ですか?私はアストランティアっていいます。殿方に仕えるものです、えへっ」

純粋無垢な笑みで言うその言葉の意味は、自分でもよくわかっていない。単に、自分は男に奉仕する存在であると、生まれたときから「知っていた」というだけだった。

「……えっと、ですから、できることならなんでも、お手伝いさせてくださいね、ふふっ」

だが、奉仕するということの具体的な意味はよくわかっていない。だから、身体を引き寄せられれば、子供が親にするように……あるいは子犬が飼い主にするように、くっついて甘えて見せる。乳房を推し当てる形になる……というか、乳房が邪魔で抱きつけないというレベルなのだが、構う様子もない。

リヒト > 「ふむ……?出来ることならなんでも、ねえ……」

結局彼女の言葉を聞いても、職業どころか種族も把握はできていない。
殿方に奉仕、などと聞けば不埒な考えが頭には浮かび、しかも自ら身を寄せてくる仕草のせいで余計に。

「それなら一つ、頼みたいことがあるんだ。丁度な……聞いてくれるな?」

くっついてくる相手を腕で引き付けたまま、男は行く先をとうとう街道から外れた森へと決める。
月と星の光すらも届かず、人気なんてありようも無い場所へ、彼女を攫ってしまおうとする。

アストランティア > 「はいっ、えっと……頑張ります!」

何を頼まれるのか、それすらわかっていないのだが、それでも元気一杯に返事をするのは「頼まれる」ということそのものがアストラにとって喜びだからだった。それこそ、遊んでもらえるとなった子犬のように、全力でしがみついて喜びを表現して見せる。
その喜びの前では、これからどこへ向かうかなど些末な問題……というか、アストラは自分が街道から外れているなんてことにすら気づいていなかった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からアストランティアさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からリヒトさんが去りました。