2019/10/05 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にシスター・マルレーンさんが現れました。
シスター・マルレーン > ……よい、っしょ。よいしょ。
今日も荷車を引いて、ずずり、ずずりと街道を進むのは修道服姿の女。

一人で荷車を引くのはどうにも、聖職者の仕事なのかなぁ、と思わなくもないけれど、誰も引かないのだから仕方ない。
これも鍛錬です、と言われて、それ単なる身体を鍛える意味じゃないですか、とツッコミそうになった。

「……ま、ったく。なんで、私が。
 木材を、運ぶんでしょうか、ねっ………」

まだ日差しは強く、汗がぼたぼたと流れ落ちる。
流石のタフネスも、膝に手をついて何度も吐息をつく。

シスター・マルレーン > 街道筋の教会の柵が壊されて、修繕が必要なのは分かる。
その修繕を私にやるように指示するのも、ギリギリ分かる。
その修繕に必要な資材を運ぶ。……私かー。私なのかー。本当に私なのかー。

せめて馬じゃないですかね。

「………まあ、木を切って持って行けと言われないだけマシなんですかねー。」

とほほ、とため息をつきながらも、荷台をずずり、ずずり、とまた引いて。
割と体力が尽きてきた。先ほどから休憩しつつだが、ほとんど進んでいない気がする。

シスター・マルレーン > ずる、っと手が滑って、また座り込む。

「ふー………っ。」

深い吐息をつきながら、へたりこんでしまって。
彼女は戦闘力はとても高い。暴力の権化とまで陰口を叩かれる。

でも、欠点はちゃんとある。
戦闘や力を振るう持久力が無いのだ。
上は「魔物と戦えるなら何でもできるでしょう」とばかりに頼んでくるが、やっぱり向き不向きはある。

「……あー、ヤバ。」

目の前がちかちかする。これはあれですね、体調が悪いという奴ですか。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にヴァイスさんが現れました。
ヴァイス > メグメールは自分の仕事場だ。
それは、依頼をこなす、という面でもそうだし、初心者冒険者の手助けをする、という面でもそうだ。

今日も適当な依頼をこなしながら、メグメール周辺をうろついていると……

「おいおい、大丈夫か、シスター」

この前キャバクラであったシスターと出会った。

シスター・マルレーン > 「……あはは、はいはい、大丈夫ですよ?」

通りすがる人間をちら、と見れば、見たことのある顔で。
ははは、と手をひらりと振って。

「ちょーっと休憩です、休憩。」

はふー、っと吐息をつきながら遠い目をする。街道で一人のんびり休憩をする修道女。汗だく。

ヴァイス > 「いやいや、大丈夫じゃないだろ、絶対」

どう見ても顔色が悪い。そもそも、こんな大荷物、か弱いシスターが引くものじゃないだろう。

「まったく、修行や善行もいいが、体調崩しちゃどうしようもねえだろ」

そのままシスターの腰をつかんで荷台に乗せる

「で、どこまで持っていけばいいんだ、これ」

ゆっくりと荷台を引いて移動し始めた。

シスター・マルレーン > 「いえいえいえ、それはまずいんですよ。後で怒られるのは私なんですから。」

とや、っと荷台から飛び降りれば、大丈夫大丈夫、と荷台の前に回り込んで掌を見せる。
むしろそっちの方がまずい、とばかりの顔。

「いいんですよ、ゆっくりゆっくり休憩して持っていくので。
 それに、むしろそちらはどこに向かっていたんです?」

頬をぺち、と叩けば、目の前に立ち塞がる女。

ヴァイス > 「いったい誰に怒られるんだよ……」

教会の訳の分からんしきたりには困ったものだ。
どこまでならセーフなのかどこまではアウトなのか、まるで分らない。

「最低限手伝ってやるから、ほら、怒られない範囲を教えろ」

ひとまず体力回復用の水を渡し、シスターの口に角砂糖を投げ込む。糖分が体に染み渡るだろう。

「俺は今は困ってる冒険者仲間を助ける作業中だ。ギルドから報酬が出るんだよ」

そんでシスターも冒険者だろ、だから仕事させろ、と目で訴える。

シスター・マルレーン > 「あはは、まあ、………これが真っ当な冒険者ギルドの依頼だったなら、お願いはしてるんですけどね。
 報酬もまたちゃんと渡せますし。」

あはは、と遠い目をして笑いながら、まあまあ、と相手をなだめるように。

「教会は割と縦割りで区分にうるさいんです。
 誰それの指示で誰に頼んで、それがどうやって解決したのか。
 割とこう、メンツやら見栄……ごほん。 それぞれの思惑があって動いているんです。

 で、まあ、それを引っこ抜いて終わればいいだろ、ってやるととても大変というか。

 教会の力だけであれこれやりましたとかが言えなくなるっていうか。」

最後の一言はぼそぼそ、っと言った。


「手伝える範囲、ですか。 そうですねぇ。 休憩中に話し相手くらいですかね?」

なんて、ぺろ、と舌を出す。

ヴァイス > 「いちばんめんどくせーやつだなぁ」

なんというか、やはり生きるのが下手そうである。王都近くまで引いてもらって、残りは自分で、とか撃巻いてはありそうだが、そのあたりを愚直にやるのだから、苦労しそうなタイプであった。

ひとまず隣に腰を下ろして、自分も休憩だ。
水を飲みながら、のんびりとして。

「で、話し相手か。どんな話するかねぇ」

シスター・マルレーン > 「そうなんですよ。まあ、力仕事なら大丈夫っていえば大丈夫なんですが。
 一番困るのは頭を使う仕事ですかね?
 こう見えて、割とすっかすかなんですよ。」

にひ、と歯を見せて笑ってウィンク一つ。
真面目な女は誰かの前では疲れを顔に見せずに、それでいて冗談を口にして笑う。

「そうですね、私の話をしても愚痴ばっかりになりますからねぇ。
 冒険譚とか、最近の噂話とかですか?」

言いながら、相手の言葉に耳を傾けようとする。

ヴァイス > 「噂かぁ、そうだなぁ」

そうしてヴァイスが話し始めたのは、富裕地区ではやり始めている甘味の話だった。
その内容は、うら若き女性なら気になるものだろうが、30過ぎのおっさんの話す内容ではない。
しかもなんか無駄に楽しそうである。

タピオカ入りの飲み物の話や、ケーキの話、パフェの話やそういったものにあう紅茶など、話は多岐にわたる。

シスター・マルレーン > 甘味………

「甘いものがお好きなんです?」

首を傾げて、相手の話を聞き入る。
そういうものもあるんですねー、なんて聞き入りながらも、値段やら場所やらに踏み込んでこないシスター。

たぴおかってなんだろう。飲み物に混入するものだろうか。

世間知らずというか、娯楽に触れない女はほへぇ、と聞くばかりで。

ヴァイス > 「甘いものは好きだな。だが、一人ではなかなか入りにくい」

屋台などなら楽だが、喫茶店に一人で入る勇気まではなかった。

「何ならシスター、今度一緒に行くか?」

といったデートのお誘いもするが、清貧? 本当に清貧なのかはわからないシスターが乗って来るかは未知数で。

シスター・マルレーン > あー………。

「あはは、いえいえ、私よりも誘う人がいるんじゃないです?
 何より、私あんまりこう、暇がないというか。」

とほほ、と頬をぽりぽりと掻きながら。
でもでも、お誘いはありがとうございます、なんてウィンクをぱちり。

ヴァイス > 「シスターほどかわいくて、気立ての良い女性などなかなかいないだろう。まあ、暇がないならしょうがないが」

教会というのはよほどめんどくさいところな気がする。
それに正直に付き合うシスターもずいぶん大変だと思いながら。

「ほら、これでもやろう」

手に渡すのは金平糖。非常食として持ち歩いている菓子の一つだった。

シスター・マルレーン > 「あ、あはは、お世辞がうまいですね!?」

頬を赤らめながら相手に対してウィンク一つ。
もー、と褒めても何も出ませんよ、って微笑むことにする。
照れるけれど、それでテンパるほど人生経験は薄くはない。

「………これは何です? 甘味ですか? 薬ですか?」

はて、と首を傾げながら、それを太陽に透かして眺める。 あまり食べたことが無いらしく。

ヴァイス > 「甘味だ。金平糖という。芯になっている種が、疲労回復の効果もある、おいしいものだ」

自分ももぐもぐといくつか食べて、水を飲んでいる。

「世辞じゃないぞ。シスターほどの美人なんてなかなか見ないだろう」

テンパる程ではないが、照れる姿がかわいらしい。思わずその真っ赤になったシスターの頭を撫でてしまう。

シスター・マルレーン > 「あはは、いやいや、本当にたくさんいるんですよ。
 冒険者ギルドを見ると割とぞろぞろいますよ……? びっくりしますけど。」

あはは、と笑いながらないない、と手を横に振って。
頭を撫でられれば、いや、子供じゃないですからね、って一言付けながら、甘味を口にして。

「ほぉー。」

思わず声が出てしまう。

ヴァイス > 「きにいったか?」

人見知りの猫に餌付けをしている気分になり、さらに追加でいくつか私、結局瓶ごと渡してしまったり。

「んー、そうか? シスターほどの美人はそういないと思うが」

見た目だけでなく芯までマジメな女性というのは少ない気がする。そういう意味ではシスターはなかなか代えがたい女性であると思っている。

「それとも、大人っぽい触られ方をされたかったか?」

そうして迫るように頬を撫でてみる。まだ怒られないか、というぎりぎりのラインな気がする。

シスター・マルレーン > 「ええ、まあ、確かに。
 ちょっと気に入りましたね?」

なんて、瓶を受け取りながらあはは、と笑う。 これくらいならいいですかね、と笑って。

「いや、そんなことないですって。
 ………おや、疲れてても戦うには不足はないですよ?」

拳を固めてふふふ、と笑うシスター。
さーて、そろそろ荷台を持っていきますかねー、なんて。

ヴァイス > 「んー、押し倒してもいいが…… さすがにやめておこう。先輩冒険者として、後輩の仕事の邪魔はしたくない」

こぶしを握られて、戦って押し倒せるなら、というよこしまな感想を一瞬抱くが、すぐに手を引く。

「シスターがかわいいから手を出したくなるんだ。仕方なかろう」

そんなことをいいながら肩をすくめて。
荷台を引くシスターにのんびりついていく。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からシスター・マルレーンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からヴァイスさんが去りました。