2019/10/03 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にクロニアさんが現れました。
■クロニア > 最大級の恥である。
良かれと思ったことが裏目に出た挙句、
夜逃げに近しいタイミングでの王都の脱出しなければならない現実。
あと1ヶ月、私兵が戻り父親が戻りさえすれば政敵を捻じ伏せる事が出来るが、
その間に一つしかない命が風前の灯という奴だ。
しかし幸いなことに屋敷の地下室はまだ手付かずだったようで、幾つか護身用の私物を持ち出すことが出来た。
ある程度の護身しかならない諸々の魔道具であるがないよりはマシ、
早速一つ何時ぞや商人から面白半分で購入した召喚術式の掻かれた本を片手にどこか試すに良い場所がないか、
メグメール街道を神聖都市のほうに向かい歩きながら、
辺りを見渡しそれを探す。
「――…無力だな、顔と金はあるが力がない。その代わりに集めた私兵の奴らを剥がされると本当に無力だ。」
財力がなければ何も出来ない自分に溜息が尽きない。
一層の事、誰かに剣術でも教わろうか?武術でも教わろうか?
もし無事に生き残ることが出来たら是非ともそうしよう。
今は一先ず身を守る術を可及的速やかに手に入れることが最優先。
何とかなろうか、何とかせねば……。
見上げた夜空に陰る月、今の気分がそのまま夜空に反映させれているようで思わず
反吐が出る。