2019/10/01 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にセイバーさんが現れました。
■セイバー > あの依頼は今だ完遂できず。
おかしい、メグメール街道で行き来できる都市や村は全て巡った筈。
だが会えないのだ荷物を渡すべき人物に取引すべき暗部の人間と。
「……何か見落としてる?合言葉が間違っている?合言葉自体が謎かけになってる?」
カンテラすら持たずに両手をポケットに突っ込んだまま薄雲で月すら陰り闇に包まれた街道を歩きながら愚痴る。
昼よりも良く見える気がしてくる宵闇。
忌み嫌われた血を使うことに躊躇いがないのは余計なことは全て考えず取引の事を考えていたから。
両目は薄っすらと輝き、闇に包まれた街道には小さな鬼火でも浮いてるように見えるか、
見えたらきっと驚いて、驚いた姿を見ればこの不愉快な気分は少しは晴れるか?
もう一度依頼を思い出そう。
確か王都を含めた何処かにいる人に懐の小さな小包を渡す。
渡すと同時に報酬がもらえる、期日は特にない、早ければ早いだけ報酬が高くなる。
小包にはあて先もなし、名前もなし……。
ああ小包は開けてはいけない、だったか。
ヒントらしきものはない。
魔法は使えないから中を透視することも出来ない。
思い出せ、必ず何処かにヒントがある筈だ思い出せていない記憶がある筈だ。
小柄な人影はブツブツ言いながら街道を歩いている。
もし話しかけるなら、顔を覗き込もうとするならば、
その顔はフードにより半分ほど隠れ、話しかけても返答はないだろう、ぶつかる可能性さえある。
それに返答の代わりにギロリと睨まれてるかもしれない。
それだけ何時もは使わない脳をフル回転させて考え事をしているのだった。
■セイバー > もう少し頭が良ければ何かわかったかもしれない、が……。
残念ながら勉学とも本を読むことすらも無縁の人生を送ってきている、故に答えなど出てこずに……。
「………わからん。」
となるわけだ。
しかし馬鹿なのは自覚しているが判らないことは非常に腹が立つ、
思考の方向性を答えを探すのではなく、足で答えを探し出してやろうと。
だがどうする?
今はメグメール街道を王都に向って歩いているが、
王都に戻ってもう一度誰か何か知りそうな人物に手当たり次第合言葉を問いかけるか、
それとも一度王都ではなく別の都市から訪ね歩くか。
まだ王都に辿り着くまで距離はある。
仕方なし、ポケットに突っ込んだ手を引いて飴玉を取り出すと、
視線を飴玉に落として健全なほうだと確認してから包み紙ごと口の中に放りこみ、
口内で舌を使って包み紙をモゴモゴいいながら解いて中身を取り出して、
包み紙を街道の道にベッと吐き捨てる。