2019/09/19 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にノールさんが現れました。
■ノール > 背の高い、叢が長く続く。それを分けるようにして夜目に白い道が伸びる
一見すると美しい光景
風が吹けば青く、瑞々しい香りを運びながら波打ち月明かりに光るように波頭が立つ
「…………」
風が吹けば、青臭さに獣の匂いも紛れ、波打つ背の高い草は這えば身を隠せる
得物を片手に引きずりながら、四つんばいと二足歩行の中間のような足取りで獣人は街道をちら見する場所へ来た
■ノール > 地面すれすれから僅かに鼻先だけを出して匂いで探る
土と草の匂いが強いが、獣人の嗅覚ならば街道沿いに来る者の匂いなら捕らえられる
「………?」
つまり、匂いがしない、ということは獲物は来ない、ということだ
この時間帯は旅する者は確かに珍しい。だが、月明かりが明るい夜ならば無理をするのが一人や二人居るものだが
ずべ、と潰れたように獣人は草原にうつぶせで五体を投げ出していた
あれから長い間、待ったが何も来ない。立ち去るのも面倒になっていた
このまま、朝を迎えてしまおう
そう、決心した獣人はあくびを一つ漏らすと、目を閉じた
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からノールさんが去りました。