2019/09/17 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にシュバルトさんが現れました。
■シュバルト > 今日も今日とて仕入れに遠征の仕事に大忙しである。
今歩いているのはメグメール街道を王都に向けての帰路。
片手には唯一無二の光源である魔力光源のお高めのカンテラ、
もう片手は何時何が起きても良いように肩からかけた革鞄に手を入れて、
中にある万が一の時の切り札を指先でころがしている。
九頭龍山脈への遠征、途中の温泉宿での仕事、と久しぶりに王都に戻るわけだが、
乗合馬車に乗れない程に路銀は危く、こんな所で追剥にでもあったら赤字どころではなくなる為に何時になく慎重に
周囲の気配を探りながらの徒歩で行動なのだが
「……こんなに人影ないものか?」
今宵の街道は何時になく静かで、通り過ぎる人影が一つもないことに変な汗が頬を伝い、
頬は自然と釣りあがって表情が笑みがヒクと引き攣る。
ゴーストの類が出てくる話が怖い
という性格ではなく笑顔が引き攣る原因は想像力。
ゴーストが怖いとかじゃなくて怖いのは何かとんでもない存在が、
街道を沈黙に陥れるような存在が街道周辺をうろついているのでは?
と嫌な方面に思考を広げてしまったからだ。
ないない、そんなのあったら街道を通る旅人に注意が出るだろうし、
冒険者や騎士団が討伐に出ているだろう、ない筈だ、無いのだ、無い……よな?
■シュバルト > 是でも商人の端くれである。
売るものは物よりも調律と言う技術であるが商人の端くれである。
噂話や冒険者向けのクエストの情報などはそれとなく耳に入れている。
その中に此処最近街道で行方不明者が出たとか、
何か恐ろしいもモンスターが現れたとか、
野生の獣が強大な群れを率いて現れた等の情報の覚えはない。
歩きながらでは有るが、人差し指で眉間の皺を解しながら記憶の片隅まで探すがない。
山賊やら盗賊が現れた程度、それも直ぐに騎士団により鎮圧された筈で今は街道は比較的平和な筈である。
「……後はのとなれやまとなれ?万が一の切り札を使うことにならなきゃいいなー……。」
白衣のポケットに手を入れて触ってる切り札と言うのは小さな小瓶。
中には透明な液体が入っていて、是を地面に叩きつける事で器が割れ中身が飛び出し空気と液体が混ざることで、
凄まじい悪臭と熱と煙が立ち上がり、逃げる時間を稼いでくれる代物である。
オリジナル。
自分で調合したオリジナルの薬なのだが、
これがまた材料費が高くつくのだ。
貴重な薬草にモンスターの肉に諸々……。
なので使いたくない、なので切り札なのである。
それをいつでも投げれるように片手で指先でポケットの中で
転がしていつでも投げれるように準備をしているのであった。