2019/08/21 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にジェイさんが現れました。
■ジェイ > 薄っすらと月明かりが雲に隠れかけた夜。
「まれびとの道」沿いの草木が丸く刈り取られている場所。
恐らくは此処を旅する者達が多く、この辺りで野営を行っていたのだろう。
そこに、焚火がひとつ灯っていた。
パチパチ――と薪が鳴る音が響く中に、声が混じる。
その前に腰を下ろした黒衣の男から響く声。
「そろそろか……」
呟く声音が差すのは、薪の上で煮えている小さな鍋。
古ぼけた金属製の中に、くつくつと音を立てているのは獣の肉と野菜。
仕事――商隊の護衛の帰りだ。
王都まではまだ距離がある故に、ここで休憩か野営するかを思案しつつ
遅めの夕食にしようといったところ。
■ジェイ > ふわり、と肉と野菜が煮える匂い。
今日の報酬代わりにもらった香辛料の芳香。
それを運ぶ夜風は夏の熱を伴っているが――何処か涼し気な顔。
実際に汗ひとつかくことなく、食事の準備が整うのを待つ。
「……………。」
言葉は紡がない。金色の瞳が炎の揺らめきを映して
そして、伸ばした手が軽く鍋の中をかき混ぜる。
―――静かな夜だ。
見る者がいれば、さながら、その中に溶け込むような様。
ただ、焚火の灯りだけが、夜と生を分化させているような錯覚さえ覚えよう。
そこに、スープを混ぜる音が薄片のように時折混じる。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にホアジャオさんが現れました。