2019/07/03 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にフェイネアさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からフェイネアさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にファイネアさんが現れました。
ファイネア > ガタゴト、ガタゴト。
夜の街道を馬車が進む。
本来ならば夜道を進むのは危険極まりない。
だからこそ冒険者や傭兵が護衛として雇われる。

「ま、私は報酬さえキチンともらえれば仕事しますけどね♪」

と、世間話に花を咲かせている。
いつもの白ローブ姿。さすがに馬車内ではフードは下ろしている。
この馬車以外にも前後に一輛ずつ。そちらは冒険者や傭兵が数人詰めているだろう。

卒なく会話を弾ませながら窓の外を見る。暗い。
夜道の行先は逗留先、はたまた王都への道のりであり、話す相手は同乗した依頼主、または同じ護衛の人間だろう。
女性を同乗させるくらいだ。同性という事もありうるし、規模から言って貴族や大きな商人という可能性もある。
さて、その夜道の同道者は…?

ファイネア > 「ふふ。いえいえ。 そろそろ現地に着くようですよ。」

さて。到着してからどうしようかな。
そんな事を思う。
同道している人はなかなか…ふふふ。

内心、悪巧みをしながら馬車は揺れていく…。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からファイネアさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にシスター・マルレーンさんが現れました。
シスター・マルレーン > ふう。
危険な仕事は、今の状態ではできません。
確かに彼女はそう申請し、それは受理された。
街から遠く離れた遺跡や、闘技場での仕事は全てスルーできたはできたが。

「………いろいろ考えますねぇ。」

雨がしとしとと降り注ぐ夕暮れ。
夕暮れとは言ったものの、雨のせいか、すっかり周辺は暗くなってきてしまった。

彼女がいるのは、街からしばらく離れた共同墓地。
街の中に収容しきれなかった人々を埋葬する、……埋葬と呼ぶには聞こえが良いが、身元も知れぬ人々を埋める場所だ。
大体、こういった場所の管理が行き届いていないから、ゾンビやらスケルトンやらが跋扈するわけだけれど。

今日は流行り病で亡くなった人を、新しく土地を広げて埋めるというお仕事。
流行り病である。 誰も死体に触れたがらぬからこその割り当て。
外から来た彼女への風当たりは、あまりよろしくないものだ。

「雨が強くなる前に、ちゃんと埋葬しないと。」

ふー……っと、疲れ切った様子で吐息をつく。

シスター・マルレーン > こういった場所で、泥と雨水に塗れながら一人で働いていると、どうしても………気分が滅入る。
怪我や病気はなんとでもなる、と言い放てるタフネスはある女ではあるが、こればかりはどうしても。

「……よい、っせっ!」

鍬を何度も振り下ろして、穴を広げて、広げて。
雨水がたまってしまう前に、黙々と今度は埋めていく。

すぐに死に至るような病ではなかったからか、そこまで数は多くないが。
最後の亡骸に土をかぶせた頃には、雨水と泥で、全身がほとんど真っ黒に。

「………まっすぐ帰れないですね、これじゃ。」

ずっしりと重い修道服を着たまま、ふー、っと重苦しいため息をついて、空を仰ぎ見る。
汚水のような空から降り注ぐ雨は次第に強くなっていて。

シスター・マルレーン > 泥と雨水に塗れたまま、さあ帰ろう、ができるほど厚顔でもなくて。
実際それで帰ると、教会という立場を代表していながら、泥を塗りたいというわけでしょうか、みたいな感じでお小言を貰うのだからやってられない。

とほー、と遠い目をしながらも、さて。

「……やっぱり川で洗いますかね。」

もう、繊維の奥の奥までぐっしょりだ。
今さら服が濡れただの、下着が濡れただの言っている段階ではない。
墓地から離れて、泥まみれのままに近くの川までとぼとぼと歩き。

「そういえば、……橋がありましたね。その下辺りで雨宿りでもしましょうか。」

晴れる見込みはないけれど、服の泥を落とすくらいの間は大丈夫だろう。
橋を渡らずにその下を覗き込んで。