2019/05/25 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にゼルベッダさんが現れました。
ゼルベッダ > 人間の姿に変化している。
見紛う事なき人の子の姿である。
何故?何故ならば今夜も暑いからである。

本来のオルトロスと呼ばれる魔獣の姿は体温調節に向いていない、柔らかな体毛は寒い季節こそ利点ではあるが暑い時期は冥界……地獄と言う奴で、湿度をすってべったりするし、熱を逃がすことが難しい、なので結果として選んだのは人の姿である。

それも全裸ではない。
以前街道で見つけた骸から剥ぎ取った服を身につけ、少しは人らしく見えるように考え、言葉もなるべく違和感ないように練習し、挨拶くらいは出来る、鸚鵡返しな返答にもならない様に頑張った。

此処までするのはちゃんと目的があるからこそである。

つまりは人になりたいのだ。
冒険者とかじゃなくて、騎士や商人や……諸々、人となって寿命を全うしたいのだ。

魔獣であれば性質は魔獣に人であれば多少は人の考え方にも近くなる筈である、と思ったが強い人間をミレーを見かけると齧りたくなる衝動は消えない、だから!だから!なるべく人である事でその部分も押さえられたらなぁと。

ただ頭の方が残念な事にこんな時間に街道を灯りも次げずに歩いていれば胡散臭すぎて誰も寄らないし、動物や虫は違和感を本能で感じたか、鳴きもしない。