2019/04/05 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にゴブリンリベンジャーさんが現れました。
ゴブリンリベンジャー > キャリキャリ……キャリキャリ………

自然に鳴る音とは異なる異音。
それは金属と石が擦れあい奏でる悲鳴に近しき音色。
王都に向うメグメール街道の一区画、今宵は其処に夜の静寂を引き裂くようにして鳴り響く。

「グッグ……グッガ………。」

不気味なその音を奏でているのは一匹のゴブリン。
群れで行動する種族にしては単独で行動していて珍しく見えるかもしれないが、群れを冒険者に騎士に滅ぼされた復讐者であるが故である。

それが喉を鳴らして唸るのは口の中で食む薬草が苦い所為。
少しでも冒険者に騎士に牙を突きたてるにtからが必要だと思い、その手の効能のある草を食んでいるのだが、是がまずい。
人間で言う良薬は口に苦いと言うのか、は本人は知らないが、ともかく力をつけるには時としてまずい草も食まねばならない程にゴブリンと言う種族である己を呪うくらい弱い存在なのを自覚しての行動だった。

そして音の源は引き摺っている半ば折れてナタ状になった復讐の刃を呼んでいる特殊な呪われた武器である。

それを引き摺りながら歩くことで道を裂き、岩を裂いて火花を散らし、その際に不気味なキャリキャリという音を発しているのだ。

さて今宵は美味い獲物に有りつけるだろうか、それとも空振りで終わるのか、どちらであろうと構いはしない、だが邪なる神には幸運を祈り、贄を捧げることを心の中で誓おう。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にイリーナさんが現れました。
イリーナ > 「まったく、貧乏暇なしっていうのは……」

依頼を受ければ東へ西へ。
小さな村での依頼を終えての帰り道。
ついでとばかりに繁殖を終えたばかりの獣の間引きも頼まれていたからか、
その赤いコートとブーツには獣の臭いがこびりついている。
まるで、この女を許すなとばかりに怨嗟のこもった血の臭いが。

「馬車、使えばよかったかなー」

長距離の移動と、一狩りで溜まった疲労は抜けきっていない。
警戒はしているものの、どこか合間合間に気の抜けたような息がこぼれようか。

ゴブリンリベンジャー > 嗅覚は鋭敏な方である。
夜の空気、土のニオイ、木々の香り、その中で一際異質に香るのは鉄錆のあの特有の香りで有り、思わず何処からのニオイかと鼻をヒクヒクさせて周囲の匂いを嗅ぎ取ろうと。

そのニオイの先、其処から今度は気の抜けた溜息に近しい吐息を妖精族の名残である尖った耳で捉えると、復讐の刃を引き摺るのを止めて、その柄を指先で弾き、毒針を露出させ支度しながら、街道を外れて近場の茂みの中へと身体をもぐりこませる。

いわば待ち伏せ、街道を獣の血の香りを匂わせて歩く人影が通り、目の前を通り過ぎてその背中を見せれば飛び掛り、その首筋に毒針を打ち込んで、麻痺毒で痺れさせて身包みをはぐ為にだ。

濃厚な血の香りで獲物が何者かは判別は出来ない、が決して無傷、少なくとも疲労困憊であろうと睨み、引きを潜める。
内心では早く早く早く姿を見せろ!!と唸り声の一つでも上げたいのを必死で押さえ込んで。

イリーナ > 「久しぶりに、顔だすかなぁ」

最近は冒険者家業にウェイトを置きすぎている。
王都に戻ったら、休息の時間も必要だろう。

頭にぽつぽつと何人か――体を重ねた相手を思い浮かべるが。

「最近、ついてる娘達ばっかよねぇ。 襲われる頻度も多いけど」

頬を緩めながらの独り言に、小さな吐息。
遠く、遠くに確認できる街の光に気が、抜けてしまっている。

音は街道沿いの草を揺らす風の音。
あたりに人はおらずの一人旅。そんな時だからこそ、警戒は厳にしなければならないのだが。

一歩、また一歩とややゆったりとした歩調が続く。

――潜む罠に、気が付くこともなく。
揺れる銀の髪、獣の臭いが残る赤いコートの背中を晒すことになるだろうか。

ゴブリンリベンジャー > 夜の闇を見通す眼に見えたのは赤いコート、返り血の色かと一瞬見紛うのは濃厚なる鉄錆の香りが故に……だ。

そのコートの背を見つめる眼に幾筋も赤い色が浮かんだのは耳に聞える音が甘美なヒトの女の声だったから、久しぶりに聞く生のニンゲンの女の声、自然と眼も血走るし、股座のそれも匂いだけで声だけで腰布を押し上げて止まぬ興奮具合。

心臓の鼓動が早鐘を打ち、本能が早く女を嬲れと煽る中、かすかに残る理性でその瞬間を見極めると……茂みから飛び出し、久しぶりの獲物に襲い掛かる。

その獣臭が残るコート、その背中に身体をぶつけるようにして飛びかかり、細くいが痩せこけているのではなく引き締まった腕を獲物の肩に引っ掛けて、しがみ付き、その手に握る復讐の刃、その柄から伸びる細く鋭い針を獲物である冒険者の首につきたてて、四肢を麻痺させる毒を打ち込もうと襲いかかる。

体重は重くない、が勢いでそれを補い

「ギヒャヒャヒャヒャ!!!!」

と聞くものを不愉快にさせる喚き声をあげ、隙を見せた獲物を大きな声で嘲り笑うのだった。

背に当るか、未だ何もせずとも張り詰めた雄の象徴の熱が弾力が……ゴブリンは冒険者を「そうする」つもりであると土臭い身体で熱で宣言をした。

イリーナ > 「まー、みんな気持ちいい相手だしー……?」

と、ふと思ったのは。なぜ今こんなことを――という疑問。
直後、背後からの物音。
茂みから飛び出し、地面を蹴った音に振り向くが。

視線は地面。宙を舞うその姿に反応はわずかに遅れてしまう。

「ゃ、ば――!」

右手は腰のスティレットへ、絡み取られた左腕は首筋に向けられた刃を防ごうとするのだが。

その剣先が、浅く、女の白い首筋へと埋め込まれる。

「ぁ、がっ――」

眩み、回る視界。
スティレットに伸びた指が痙攣し、その獲物を滑らせる。
やがて、膝ががくつき防ごうとした左腕の力も抜けてこよう。

膝がつき、重力に従うようにその身体は街道の土に伏せられる。
耳元に残るは、いつまでも続く獲物をしとめた獣の呼び声か。

ゴブリンリベンジャー > 白い首筋に突きたてる針は傷みを与えるよりも、毒液を注入する事に特化している鋭く細い特殊な針である。

つぷ、つぷり、ずぐ……

と、皮膚を穿ち肉を貫き、より深くより中へと突き立て、柄を強く握り締める事でその体内に血管を通して毒を流し込み、即効性のその毒が役目を果たすのを見取れば再び柄を握り締める事で毒牙を引っ込めて、役目を終えた今は必要性の薄い復讐の刃を地面に突き立てた。

「ギヒャ……?……ギヒヒヒヒヒ!!」

夜の静寂を濁り汚れた笑い声で染め上げて、獲物の背から引き退くと、その身体が街道の土に伏せるのを見送り、それから久々の柔肉を食らうための仕度を始めよう。

まずは毒針を防ごうとした脅威、獲物が握っていたスティレットを思い切り蹴って街道から低い木々の茂みに向けて蹴り飛ばすと、片手でその柔らかな肉を守る獣臭いコートを引っ張り、その身体から引き剥がそうとする。

その身体がどうなろうと知った事ではない、加減などせずに力づくでコートを引き剥がして今宵掴まえた獲物を早く値踏みして味見して嬲り孕ませて……毀したい、その欲望が力任せに引き剥がそうとあがく腕に力を与える。

復讐の刃の柄から飛び出した毒針、内包されていたのは即効性の四肢を麻痺させ弛緩させる毒である。

殺さず感覚を鈍らせる事で足掻かせ抵抗させて嬲る趣味の悪い毒で、広まるのも早ければ効果が鎮まるのも早いが為にことを急いでいる感もあって。

イリーナ > 意識は、ある。

だが、手指の痺れや廻る視界に体が上手く反応はしてくれない。
身を守るスティレットが遠くへ飛ばされる音が耳に届き、小さく唇を噛みしめる。

視線、紅い眼が自分を見下ろすその姿をとらえれば。

「ゴブ、リン……っ」

痺れのせいか叫び声も上げることができない。
いや、できたとして今の時間帯では人通りも少ないから救援も望めない。

紅いコートが引っ張られ、身体が街道の土に擦れる。
ずるずる、と引きずられる跡が土に残され……やがて、その下の黒のインナーと白のショートスカート。
足は生身をむき出しだ。

身体は上手く動かない、歯を食いしばって身をよじるが時間を稼ぐのに精いっぱいだろう。

ゴブリンリベンジャー > 「……ギヒ?」

ゴブリンと己を呼ぶ冒険者……それもニンゲンの女の言葉に口元から泡混じりの唾液を滴らせ、血走った茶色の眼を細めて「嗤い」何だ?と言わんばかりに首を傾げるが、言葉に興味を持ったのはその一瞬だけで、視線は白いショートスカートからのぞく冒険者の生脚に釘付けとなり、その視線で柔肌を這うように見上げてスカートの中へと視線を向けると、冒険者の身体を仰向けにひっくり返すついでに、赤いコートをスティレットをそうした様に、街道の脇にある茂みの中に放り投げる。

片目には刃物で傷つけられた傷痕、複数ではなく単独で行動をしていること、もし噂を聞いているのであれば個体は通常のゴブリンよりも尚貪欲で群れを再興する為にニンゲンを犯す事を悦びとする復讐者と呼ばれる希少な存在である事に気がつくかもしれない、もし知らなくても直ぐにもその身体で理解する事になるだろう。

最早腰布は邪魔なもの以外何でもない。
赤いコートを引き剥がして投げたのに合わせて自らの獣をなめして作った腰布を投げ捨て、手には復讐の刃とは違う簡素なダガーを握り、股座には身体に不釣合いな疣が無数に生えた不気味な肉棒を露出させ、身を捩って足掻く姿を見下ろしながら、直ぐにも果てそうなそれから唾液の如く先走りの悪臭漂う汁を滴らせた。

イリーナ > 「く、ぅ……!」

数分間の格闘の末にコートをはぎ取られ、それも茂みへと投げられる。

視線は変わらず、そのゴブリンへとむけられているが。
仰向けにされ、首を苦し気に上げながら自分の脚部へと視線をそそぐ相手を見れば……。


「っ、こん、のっ―ー!」

意図を察し、察せさせられて近寄らせまいと足蹴にしようと抵抗を。

だが、この場で犯すことは相手にとっても危険なはずだと少しでも、少しでも時間を延ばそうと。

露出し、鼻を劈く臭いには顔をしかめて。

ゴブリンリベンジャー > 足蹴にされ、抵抗の言葉を吐かれても、まるでそれを楽しむ素振りで嗤い、騎乗にも此方を見返す赤い瞳にニタァと一層深く笑みを歪めて、手の中で簡素なダガーナイフをくるりと回して、まずは短い白いスカートの中で望みの邪魔をする薄布を切り裂こうと、暴れれば傷つくだろうにそれも警告せず、冒険者の顔を眺めて楽しみながら、蹴り足にビクともせずにそのスカートの中で下着のサイドをダガーの刃でぶちぶちと切り裂いていくのだった。

そうなれば冒険者も更に強くこれから起こる事を理解できよう。

運が悪ければそのまま散々に嬲られてゴブリンを産む為だけの肉袋にされ、運が良ければ孕む前に飽きて注意力が散漫になったゴブリンの目を見て逃げ出すことが出来よう。

――だがそれは今ではなく、是より始まる煉獄を生き延びてからの話、数ヶ月ぶりの獲物を前にした雄がそうなるのにもまた長い時間を要するだろう。

どうなるか、どうなったかはゴブリンとそれに組み敷かれた哀れな冒険者しか知らぬことで……。