2019/03/16 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にジナイアさんが現れました。
ジナイア > 墨を流したような真っ黒い夜空に星がちらつく夜。半分に欠けた月に照らされる街道を、灯りも持たず進む人影がひとつ。空気は昼間と打って変わってしんと冷えて、降り注ぐ弱い月光も心なしか冷たい色。辺りには人気もなく何とも寒々しい。

「…参ったな……」

足を進める人影――フードを目深に被った女は、翠の双眸で天を見上げて言葉を零す。その呼気が白くけぶる事こそ無かったが、吸い込んだ空気は内側から女の体温をくすねていく。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にイーシャさんが現れました。
イーシャ > 人影どころかまともな灯りすらなく、淡い月の光がかろうじて行く先を照らす頃合い。
そんな街道の外れ…ちょっとした草むらから、何やらガサゴソと音が響く。
風のせいではない、明らかな人の気配が、街道を歩く彼女に近づいていく…
というか既にその時点でミレーの特徴たる猫耳…しかも彼女の見知った黒毛のそれがひょこひょこ見えているのだけれど。

「ふぃぃ…やっと道に出られた。
あ、こんばんはジーナ、奇遇だね」

街道を外れ荒野にでも出張っていたのか、少々疲れた様子のミレーの青年が街道にのっそりと現れた。
道に出れてほっとした様子を見せつつ、人気に気づいていたのか彼女の姿を見れば、なんとも呑気そうな具合に挨拶を一つ。

ジナイア > 自分のものではない物音が聞こえ、足元に向けいた注意を注意を跳ね上げて草叢へ視線を移した。同時に反射的に止めた足取り。
翠の双眸が何やら見覚えのある毛並みを捉え、訝しげにアーモンド形の眼を瞬かせた。そうして彼が街道へとまろび出れば…熟れた唇がうっすらと笑みを形作る。

「…やあ、イーシャ…キミとここで会うのは、2度目だな?」

今度も厄介ごとにでも巻き込まれていそうな彼に、少しくすりと笑みを零す。そうして両腕を抱くようにして、少し首を傾げて彼を見遣った。

「また何か、仕事の帰りか?」