2018/11/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にネフライトさんが現れました。
ネフライト > ここは自然地帯からやっと街道に出られた付近。
なぜ街道ではないのかと言えば、その少女は敢えて街道を避けた木々の茂みの中に佇んでいるからだ。
こんな時間なのだから街道を通る人達はそうは見られない。
それでも僅かな可能性を考えての上であった。

冷たい微風にふわりと揺れる薄紫の髪に、きょろきょろと落ち着きなく辺りを見回す同じ薄紫の瞳。
今日はここで休もうと、偶然見付けた茂みの中のちょっとした小空間。
そこにある樹木の根元に木の葉を敷き詰めちょこんと体操座りで座り込んでいる。
地面にそのまま座り込むよりも少しはマシかな?程度の気遣い。
ただ、目の前の小さな焚き火が街道から隠れたように存在する小空間を無駄にしていた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」に雪緒さんが現れました。
雪緒 > 夜風に背を押されて死に装束がごとき純白の和服姿で夜闇にたたずむ木々の間を彷徨い歩いてどれ程か。もう何度目かも数えるのも飽きた冬の夜。
今日も特に何も考えずに細足を進めていた少女の視野の端に引っかかったのは久方ぶりに感じる炎の揺らぎ。そのまま、まるで篝火に惹かれる羽虫の様にふわりと空気も揺らさずに光の届くギリギリの位置へと足を進めてじっと炎を見つめる。
傍の樹に右手を添えるようにして立つその姿は余りにも虚ろな風情。

「…不審火?」

小さく呟く声が薄い唇から零れれば、それはまるで硬い氷を打ち合わせた棲んだ響き。
どうやら炎に気を取られ、自分が手を突いた木の根元で暖を取る誰かにはまだ気付いていない様子。

ネフライト > ほんの僅かな暖を与える小さな焚き火、冷えた両手を暖めようと手を伸ばす少女。
その手が不意に上から降って来たような呟きにぴたっと止まった。
ぎ、ぎぎぎ…と少女の首がゆっくりと上へと動いてゆく。
その視線に映ったのが、自分が背にしている樹木に手を付いている白い影。

「っ!…ぴゃああぁっ!?」

かなり吃驚したのは少女を見ていれば安易に理解出来るだろう。
奇妙な叫び声を上げながら、ずざざざざっ!と地面の落ち葉を撒き散らし後退ったのだから。
そのままの勢いで別の樹木の背後に隠れてしまった。
が、ひょっこりと顔だけを半分出して吃驚させた相手が何なのかを見詰めている、隠れる気があるのかないのか微妙な行動だ。

雪緒 > 唐突な声と大仰な動き、視界の一部を埋める木の葉にこくりと小さく首を傾げて。

「…びっくり?」

そんな半疑問文を発した本人には全く驚いた様子もなく少し距離を取られた相手の顔に向かって視線を送る。

「…不審者。」

見覚えのない表情に今度は確信めいた言葉を投げかけながら、相手がどう動くのだろうかと好奇心に駆られてじっと見つめ続ける。

ネフライト > ばくばくと激しく動く心臓を抑えながら、顔半分で確かめた相手の姿。
見た事もない不思議な衣裳を纏った真っ白な少女だった。
そんな相手が取った行動は、小首を傾げながらの二つの言葉を自分に向けるもの。
どうやら、それ以上近付いたりはしてこない様子なのが見て取れる。

「び、吃驚したのです…本当に吃驚したのです…!」

ふーっ…と落ち着く為に深呼吸をした後、疑問に答える。
相手が少女なのだと分かったのだ、吃驚しただけで怯えや不安が湧き上がらずに済んだ。

「ま、まま、待って下さいです。私はそんなっ、不審者なんかじゃないですよ!?」

慌てたようにぱたぱたっと両手を振って、見詰め続ける少女に続けて返した。
それを行動にも現わすように隠れていた樹木から姿を現わし少女の前に立ちながら。

雪緒 > 隠れるのを辞めた様子の少女の姿に反対側に首を傾げ直して見せ、

「けれど、こんな季節、こんな時間にこんな所に子供が独りでいるんなんて、変」

明らかに自分よりも体格の良い年上に見える少女を相手に自分の事を棚に上げた指摘をしながら周囲に視線を配り、相手が単独だということを再確認してから細眉を顰めた不審げな顔を向けなおし不満げに息を継いで見せれば、一歩だけ少女の方へ近づき、小さく危険のなさげな肢体を焚火の光に晒してみせる。

ネフライト > 相手の少女の言葉にちょっと戸惑うも、逆に今度はこちらが首を傾げた。

「あ、あれ?あの、あのあの、貴女も一人…なんじゃないのですか?」

子供かどうかは置いておいて、確かにこちらは一人。
そうなのだけど相手も一人なのだ、それを疑問に思えない訳がない。
そんな遣り取りをしている中で一歩進める相手の少女。
無意識的にこちらは一歩下がってしまうのだが、ふと何かに気付いた。
吃驚してた延長線上でつい引っ込み気味にしてしまっていたのだけど、そんな危険そうな相手に見えないのではないか、と。
改めて見てみれば実際にそうだろう事が分かるか、それはこの後の動きで確かめよう。

雪緒 > 混乱から復帰したらしき少女の反論に少し思案してから小さく頷き。

「それは確かに…私も不審…」

そうかそうかと言った趣で相手の顔を見直し、

「私は、ユキオ。不審者だけど敵意や害意はない」

先ほどまでの相手の警戒心が自分が不審な言動を取ったせいだと理解すれば、少しは安心させてやらなければと考えたのか簡略すぎる自己紹介とともに唇の端でだけ微笑んで見せる。

ネフライト > どうやら相手の少女は危険な相手ではなかったらしい。
自分の言葉に対しての納得、そして続いての自己紹介。
唇の端だけでの微笑みは相手によっては誤解を招きそうではあるが、この少女はそれを気にしない。
どころか更に自分から少女へと近付いてみせる。
そして次に行った行動が…くんくん、となぜか匂いを嗅ぐような行動だった。
それが終わった途端、ぱっと輝くような喜びの表情へと変化した。

「乙女の匂いがします…! あ、失礼しましたっ!
私はネフライトって名乗ってます、私だって敵意も害意もないですよ?」

聞く人が聞けば意味不明な言葉を発し、はた、と何かに気付いて頭を下げる。
そうして、改めて顔を上げればにこにこ笑顔のまま名乗り返した。

雪緒 > 無警戒で近づいてくる相手の様子に興味深げな顔をして見せ好きにさせるのも大抵の事ならどうとでもなるという根拠のない諦観、続く言葉には不思議そうに眉を寄せて首を傾げてしまい。

「乙女の匂い…?」

何の事だろうと言葉に乗せつつも相手の名乗りが届けば、僅かばかりとは言え姿勢を正して、

「ん、ねふらいと…覚えた。こんばんは」

言った本人以外からは順番の狂いすぎに指摘を受けるかもしれないけれど、本人は大まじめに挨拶をして見せようか。

ネフライト > もはや少女を疑う余地もない、どころか全面の信用を寄せても良い。
自分にとってこの判断方法に間違いは無いと確信しているのだ。
ずずぃっと更に少女へと近付けば、伸ばす両手で少女の両手を取って握手。

「こちらの話なので大丈夫です!
それよりも!ユキオですね、しっかりと私、覚えましたから!
はい、こんばんはです!」

ぶんぶんっと握手した両手を上下に振りながら、一転して慣れ親しんでいるかのような態度を見せる。
挨拶が遅れたのはこちらも同じだから気にする事もない。

雪緒 > 小さく冷たい手を握られて戸惑うのは、此方へ来てからこんなに積極的に触れてくる相手に出会ったことがなかったから。勢い良く振られる互いの繋がった手を見て、

「そ、そう。良かった。」

そう呟いてふわりと柔らかな微笑みを浮かべる。
内心では此処までに出会ったモノたちから聞き覚えた言葉が通じるか冷や冷やしていたのだ。それが一応なりにも通じ、それなりに交流できたいまなら、思い悩んでいた人の多い方角への旅も思い切って再開しても良いのかもしれない…などと考えながら相手の少女の顔を見上げた。

ネフライト > 「はい、こちらこそユキオに会えて良かったです!
あっちの森から来たのですが、なかなか誰にも会えず困ってたんですよ」

ぎゅーっとしっかり両手を握り、にっこりと浮かべる笑顔は本当に嬉しそうなもの。
最初に会えた人がこの少女で本当に良かったと、心底思っている様子が見て取れるだろう。
そうしていたのだけど、握っていた両手に何かを感じたのか振っていた手を止めてまじまじと見詰める。

「ね、ユキオ、両手がすっごく冷たいです。
焚き火で暖めますか?それとも、私で暖めますか!?」

ちらっ、ちらっ、と焚き火と少女を交互に見ながら聞いてみる。
なぜ選択肢が二つあるのかは置いておいて。

雪緒 > ネフライトの手に握られ振られた手の指は白く細く、そして冷たいまま。此方の体温を案じる言葉には薄い微笑を返し、

「私は寒いのは平気…、これが普通だから」

そう言って相手の体温を奪ってしまわぬようにと握った手を解こうとしつつ、

「貴女こそ、ちゃんと火の傍で温まった方が良い…」

そう言って焚火の方へ行くようにと促そうか。

ネフライト > 「冷たいのが普通なのですか?」

不思議そうに首を傾げつつ、しっかりと握った両手は少女が解こうとするのを許さない。
冷たいのは普通の意味がよく分かっていないのもあるけれど。

「暖かいのも平気ですか?ユキオ。冷たい方が良いですか?
私はユキオと一緒に暖かくなりたいです!…ダメです?」

強く解こうとすれば無理には握り続けない。
そんな自分なりの理由を伝えながら、じっと少女を見詰める。
気が付けば合わせる顔の距離が縮まっていたりもしているが。

雪緒 > 最初の問いには薄い微笑と趣向を返すも、矢継ぎ早の問いかけには目を白黒させてしまい

「え?平気だけっ、え?いえ、そんな、駄目とかそういうわけじゃなくて…」

他者との会話に慣れていないのがありありとみてとれる戸惑い様を晒しながら、同様の余りに手を解くことも互いの距離が詰まり此方の冷たくもかすかに花の香のする吐息も届くほどになっている事にも意識を振り分けられず
されるがままの醜態に…。