2018/11/02 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にイグナスさんが現れました。
■イグナス > 昼間のメグメール。少しばかり街道から離れた場所に、その小川はあった。
じりじりと太陽が照り付け、水面にはその姿を映していた。
――ばしゃんとそれが揺れる。
「ん、ああ…ッ、あぢ、ぃ………っ。」
熊が呻くような音がした。小川の傍に、大男、照り付ける太陽にだらだらと汗を流しながら。
川の傍――から中へ。じゃぶじゃぶと足を踏み入れてく。
脱ぎ捨てた装具類から冒険者の類と知れるだろう。
ズボンをたくし上げて、浅い川の中、膝までつかればようやくそこで、はあと息を張った。
「……あー、こりゃ、あれか。水浴び場ンでもいったほうがよかったか。」
これだけじゃあ、十分に冷えはしない。それでもマシだが。
小川へは暑さを逃れにでも来たのか、そうぼやいて。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にミツフサ ウタさんが現れました。
■ミツフサ ウタ > 溜め息のタイミングと合致するかの様にイグナスの背後から多量の水が降り注ぐ。
振り替えれば川岸には見覚えのある少女が悪戯な笑みを浮かべながら手を振って居ることだろう。
■イグナス > 「は、あ――。んあ?」
いきなりの水に、ぱちくりと瞬き。
振り返ってのその姿には見覚えがある、それもすぐ最近だ。
おお、とすぐに緩い笑みに口元を変えたなら、このやろう、と前置きして。
「なァにしやがる。」
■ミツフサ ウタ > 「暑そうだったのでつい。」
ペコリと形だけの謝罪をし狐耳少女は側の草むらにドサドサと荷物を下ろす。
そして持ち前の四次元○ケット、もとい風呂敷を細く纏め質の良い銀髪を頭の後ろで結った。
「お変わりありませんか?イグナスさん。」
そう声を掛けながら小柄な彼女にとっては浅くはない川を服が濡れることも気にせずにザブザブと進んできた。
■イグナス > 「まァ暑いのは確かなンだけどな。」
否定はしない。ざば、と水を己でも掬う。
その感触が何とも心地よかった。ほう、と息を吐いてのち、言葉に、ククと笑い。
「変わるわけないだろ、ほんの、そうちょっと前に会ったばっかりなんだから。」
先日、さんざんヤってからそうそう日にちは経ってない。
近づいてくる姿に、じいと楽し気に視線を向けて。
■ミツフサ ウタ > 「おや、そうですか?東国に【男子3日会わざれば刮目して見よ!】なんて言う古い言葉があったもので。」
因みにウタは仕事で死線を越えて来ましたよ?と冗談めかして言った、注意深く見れば華奢な左腕にうっすら残った刀傷を見つけられるだろう。
「まぁ、お変わり無いのでしたらウタは安心です。私をあんなに乱れさせた殿方が傷でも負っていたらウタは復讐の鬼になっていましたからね。」
そう言って少し頬を染めた様子から察するに多少の心配はしていたのだろう。
■イグナス > 「はあ、確かにそういう言葉もあった、ような。
——ま、そんなかわりゃあしねえよ。」
なあ、って己の身体をぱちんと叩いて示して見せた。
後彼女の言葉に身体を見てみれば確かに、刀傷。
死線というのは嘘じゃあないみたいだ、いまだにこの女の招待とかはわからない。
が、続く、なかなか可愛らしい言葉には、くく、と喉を鳴らした。
「―――、へえ、しおらしいこと言うじゃあないか。
ほれ、こっちこい。」
そういう態なら少しは可愛がる様子も見せてやろうと手を伸ばして、
ぽふぽふ、と頭を撫ぜる
■ミツフサ ウタ > 「おやおや、ウタを甘えさせてくれるなんて中々稀有なお人ですね、イグナスさんは。」
主人に褒められる犬のように三ツ又の尻尾をブンブンと振り満足そうな顔のウタはそう言えば、と言葉を続けた。
「ウタのお仕事、まだ全部お教えしてなかったですよね。娼婦の他に3つ。傭兵に冒険者に武器商人です。こう見えてウタは裏社会では有名なんですよ♪」
と、無い胸を張るのだった。
■イグナス > 「案外に、甘えるのも悪くないだろう?
ほれ、よしよし。」
尻尾を振り回して満足そうな彼女に、楽し気にぐしぐしと頭を撫ぜてやる。
こうしていればなんとも従順なお犬さんって感じなんだけど。
「――へえ。なんだ、結構血なまぐさいじゃあないか。
……俺ぁあんまりそっちの、裏?のほうは手ェ出さんからなあ。」
冒険者で戦士で傭兵であったとしても、比較的表側を歩いているゆえに。
彼女の名前と己の知る裏社会の存在、を照合してみてもあまり合致しない。単純に知らないというオチなのだろう。