2018/09/19 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にノールさんが現れました。
ノール > 街道を見下ろす小さな丘。
その上に街道から隠れる事ができる、大きな岩が露出して白く光っている。
近くでみれば風化した表面の向こうにごま塩のような石紋が見える。
何かの弾みで地表近くに隆起した閃緑岩の大きな岩塊だった。
遠目で月下に目立つ為に道標として残されている。
その、岩陰、街道から見えぬ位置に寄り掛かるように倒れている獣人が居た。

「ぐるるるぅ」

小さく、唸り声を漏らす。
巨人族が使いそうな粗雑で巨大な棍棒を抱えるようにして、ぐったりとしている。
何故かは知らないが、この所、森やら川やらに行ってもメシにできる獲物がいない。

ノール > 月からの光が眩しくなってきた。
天頂から月が傾いて、やや斜めに獣人へ直接降り注ぐ。
抱えていた棍棒をごろり、と脇に転がすと不機嫌そうに身を起こし、尻尾をぶんぶんと振る。

「………。」

恨みがましそうな眼で街道を肩越しに一瞥するが、何も気配は無い。
匂いで判って居るのに確認したのは未練がましさだ。
落ちている棍棒をのっそりと拾い上げると、それをずるずると引きずりながら丘を下りて姿を消した。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からノールさんが去りました。