2018/09/01 のログ
ガラッゾ > 歩くリズムに合わせてカンテラは揺れる、右に左に左に右に。
それが丁度実際のウィルオウィスプの揺らめきに似ているからと醜悪な顔を歪めて苦笑いを浮かべるほどに王都への道のりは暇であった。

実際夜の闇に残光を残して揺れ動く青白い光は実際に見たら驚くかもしれないが、それは山賊やらなにやら避けに丁度良いと考えると確りと紐で結び直すのも億劫で、ともかく早めに王都へ向おうと、歩く速度を少しばかし足早にするのだった。

「生臭クナイ、ダガ音モなシ……ソンナ夜モあるカ。」

嗅覚、視覚、聴覚を総動員し、周辺で血の香りがしないかヒトの匂いがしないか、等諸々を確認し直してからボソと言葉を零すと、小さくでは有るが首を傾げる。

特に噂なども聞いたこともなければ、兄弟から何かあったとも聞いていない、と気のせいなのだろうが何か嫌な予感みたいなものを肌に怖気として感じるのだ。

まあ魔物が魔物を恐れるのは何だかおかしいが、流石に天敵であったり、勝てぬ相手は居て当たり前であって、狼の群れなんかとぶつかった時は荷物放り投げて逃げた覚えが……。

ガラッゾ > 暫くは警戒歩行という感じで慎重に歩いているが、何事も無いとわかると足早に歩き、なるべく本日中に王都にたどり着いたいと、亜人は一人街道を進むのだった。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からガラッゾさんが去りました。