2018/08/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にサナさんが現れました。
■サナ > 人が行き交う街道から幾らか逸れた脇道
徐々に狭まる道沿いに進む足取りは少しずつ弛む。
視線を逸らした先、まるで椅子のように置かれた石がある。
すとんと腰を下ろしてみると、己の身幅では少しスペースが余るように感じるけれど。触れる表面は幾らか滑らかで、屹度歩き疲れた旅人が脚を止めて来たのだろう。
高さもそれなりで、地面から少し浮く足をゆらりと動かす。
歩みを止めてしまうと、忘れていた物を思い出すように。足先がじんと痺れて熱い感覚がある。
■サナ > 使い古してすり切れた靴のかかとに指先を入れる。
口元が僅かに覗く程度、遠目から見たら不審者とも見える程。目深に被ったフードに収めていた髪がさらりと零れ、斜陽の光を帯びて鈍くひかる。
「……暑い」
鈍い怨嗟の声が唇から零れ落ちるが、布塊状態を是正しようともしない儘。
すり切れた靴がすとんと呆気なく払われて、もう片方も。
日焼けと縁薄そうな生白い足先周りは、擦れて赤く。
にぎにぎと開閉を繰り返しても熱帯びた感覚は易々と散らない。
椅子代わりにした椅子の上、くたりと横伏して猫のように身を丸める。視界毎、世界も横たわる。
■サナ > 何時の間にか眠り込んでいたようで、目を開けると周囲が真っ暗に。
ぼんやりと周囲を眺めて、二度寝を決め込むことに。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からサナさんが去りました。