2018/04/26 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にネコアシさんが現れました。
ネコアシ > 長い間街道を彷徨っていた……のではなく、とある村に無事たどり着き、其処で王都への道を教わっての帰り道である。

右手には安物であるが真鍮のランタンを譲り受け、その灯りを頼りにメグメール街道を王都に向けて歩いている。

相変わらずのボロボロローブのフードでなるべく顔を隠して、首元から膝までしっかりと身体をローブで包み込み、隙を素肌を外部にさらけ出さない慎重さの伺える……というより大分怪しい姿で、片手でランタンをかかげて歩く姿は性質の悪い魔物か山賊の類に見えないことも無い。

それもまた狙いである。

戦闘力皆無の自分には強いものに擬態し戦闘を可能な限り避ける術しか生き延びる方法は無い。
モンスターに遭遇したら唯一の光源であるランタンを投げつけて怯ませてから木の上にでも隠れて一夜を過ごす方法を取るしかないレベルであった。

「………王都まで後どれくらい?と言うか門開いてる??」

考えれば考えるほど悪い状況しか想定できないし、でも考えるのを止めると人の気配の無い、獣の鳴声と夜の闇とに心が潰されそうになる……だから結果として良くない事でも考えて、ひとりごとを呟き続けて、自分を誤魔化し続けるしかない。

頬は引き攣りあがり、視線は妙な興奮と緊張感で血走り、常にキョロキョロ挙動不審な視線を周囲に送っている。
耳だって獣の鳴声のと距離、危険な存在をいち早く感じ取り、逃げようとすまして、警戒心バリバリで街道を進み続けるのだった。

ネコアシ > 闇に包まれた街道に浮かぶランタンの明かりは鬼火の類に見えるし、不気味な事には間違いなく、そうやって弱い魔物に鬼火の存在を錯覚させる事で追い払いながら、王都に向って歩き続ける。

頭の中ではこのランタン、安物だけど売れないかな?と、何かと高いものと交換できたらラッキーだなーと、人の善意をお金に換算しながら、口元にニヤニヤ笑いをこべりつかせた表情で一歩一歩確実に王都へと向っていくのだった……。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からネコアシさんが去りました。