2018/03/05 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にリューゼさんが現れました。
リューゼ > 「…よっ。」

ぱし、という足を払う音。
続けて流れたのはつぶれたカエルのような声。
街道の土の上に伸びた男が一人。周囲を見れば他に何人かの男も転がっている。
青年はぱんぱんと手の埃を払うような動作をし、油断なく周囲を伺う。
生き残った男達と目が合えば、お決まりの捨て台詞を残して去って行く。
勿論、のびた連中を背負いつつだ。威厳とかそんなものはない。

「食い詰めるのはしょうがないとは思うけど、真面目に働けばいいのにな。」

去って行く野盗の背中を見送りながらやれやれとため息一つ。
そして振り返れば、安堵の様子を見せる旅商人。
気を付けて、と話していけば程なく王都への道についていった。
意趣返し…という事もないだろう。
それをする分にはここは開けているし、王都まではそこまで距離がない。
青年も帰り道。少し休んで、王都に向かえばいい。

腰に手を当てもう一息つけば、路端の大樹の傍へと腰を下ろす。
革袋に入った水を取り出し、ゆっくりと呷っている。
時刻は夕暮れ。道の脇に一人いれば、それなりに目立つかもしれない。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にシャルレさんが現れました。
シャルレ > 白い猫が道を歩いてる。
人の足のほうが歩幅的にも早く帰れるはずだけど、身の危険で考えると猫のほうが安全だろうと。
お使いの帰り道、時々、道沿いの草が揺れるのに気を惹かれてたから、ついつい遅くなってしまってた。

目の前でまた…野草が風に揺れてるのを見つけて、ちょっと早足になっては、
垂れてる草の先端を猫の前足で叩くように遊んでみる。
こんなことしながらだから、やっぱり進むのは遅くなってた。

リューゼ > ずいぶんと温かくなってきた。
夕暮れ時の少し冷える風をさやさやと感じながら、日の沈む方角を見上げる。
少し前ならこんな風でも冷たさを感じて前をかき合わせたものだ。

そうやって少しのんびりしていれば、小さくかさかさという音が聞こえてくる。
ふと目を向ければ、見覚えのある小さな白い生き物が王都への道を歩いている。
そういえばこんな感じの出会いだったかな、と思い出してくすっと相好を崩し、それをじっと見守っている、

程なく、青年の傍にたどり着くだろう。それともその前に気づくだろうか?

シャルレ > 草の揺れ方に夢中、前足でバシバシ触ったり、挟んだり。
捕まえてると、また少し離れたとこの野草が風に揺れて、今度はそっちへと飛びかかってた。

誰かが見ても猫がじゃれてると思うくらいだろう…。
そんなときに三角の耳が、なにかの音を捕まえた、葉っぱを掴んだまま、鼻先をもちあげて、
匂いを嗅いでると知ってる匂いがした。

「にゃーん」(誰かいるのー?)

鳴いてみた。
猫の背丈では草の丈に邪魔されて見えないけど、匂いはするから。
捕まえた葉っぱから手を放して、匂いのするほうに草の中に入ってみる。
すぐにでも相手の目の前くらいに出てくるだろうけど

リューゼ > かさかさ、かさかさとせわしなく草むらが動く。
きっと遊んでるんだろうなぁと思いつつそれを眺めて。
ふと、その動きが止まれば、鳴き声が一つ。
相変わらず言葉はわからないけれど、誰かを呼んでいるようにも聞こえる。
そのすぐ後に、かさりと草の間から猫の顔が出てきた。

「…はは、なんだかそうだと思ったよ。」

やぁ、シャルレ。と微笑みかけながら両手を伸ばす。
抵抗されなければ、いつものように抱き上げるだろう。
そのまま膝の上へと招待するだろうか。

シャルレ > 「にゃー」(リューゼだ)

先の呼びかけるような鳴き声より、少し高く弾むような鳴き声。
草に入り顔をだした先にいた相手に金色の瞳がパチパチ瞬いたあとに、遠慮なくとびかかる。

猫の姿なので重たくも衝撃もないだろうけど、
見知った親しい人には遠慮なくの体当たり。

「にゃーん、にゃーにゃー」(なんでここにいるの、どうしてここなの?なにしてたの)

膝の上にのれたら、前足を肩くらいに添えて鳴き上げる。
しっぽが大きくゆるく振ってるので、機嫌もよくて。

リューゼ > 両手を伸ばせば、ちょっと高い声と共にぴょいんと飛び掛かってくる。

「おっと。」

ちょっと背を反らしながら柔らかく受け止めれば、膝上にのせる。
肩に前足をかけての嬉しそうな様子に、よしよし、と頭を撫でてあげる。
にゃんにゃんとじゃれるように鳴いてくれば、はは、と青年も楽しそうに。

「何か言いたい事があるのかな?」

さすがに猫の言葉はわからない。
ので、何かな?と首を傾げつつ白猫をあやすように。
頭を撫でていた手で背の毛並みを整えるように撫でたり、
顎に下に指をあててくすぐるように撫でてみたりする。

シャルレ > 「にゃーん」(だからぁ…)

やっぱり通じない不便さを感じてるけど
その手が撫でてくれる動きが気持ちいい、顎のとこを撫でられると、
喉が止めたくても止まらない、ゴロゴロ気持ちよくて鳴ってしまう。

たくさん話したいから人にもなりたいけど、猫でなでられるのも大好きなせいで、
どっちにしょうか迷いながら膝の上に落ち着いてしまう。

「にゃーん」(もっとなでてー)

草遊びよりも、葉っぱ捕獲よりも、好きなのは撫でられること、抱っこ。
しっぽを自分の体に寄せて、撫でてくれる手のひらに頭をくっつけるようにして強請ってみる。

リューゼ > そのにゃーんはどこか低めで人間の『うーん…』にも聞こえる。
何か言いたかったんだろうけれど、伝わりきらなかった様子。
けれど、撫でていればゴロゴロと喉を鳴らす様子に不機嫌ではないんだなぁと思う。
膝上にゆったり落ち着けば、ゆっくりと顎の下をくすぐっていく。

「シャルレはここ好きだよねぇ。」

前も顎の下をくすぐった時に嬉しそうにしていたし、と思い出しながら。
それから、頭を押し付けてくれば、そうかそうかーと言いながら頭もなでてあげる。
夕暮れ時の中、暖かな膝上でゆっくりとした時間。

シャルレ > 伝わらない不満も撫でられてると心地よさに負けてしまってた。
優しく撫でられると気持ちいいし、嬉しい。

「にゃー」(すきー)

でも猫と人の一方通行ばかりでお話できない、というムズムズさも消えてない。
もっとなでられたいけど…と迷いながらも周囲に人の気配もないので、
前足を相手の肩に触ろうと伸ばしながら、人へと姿を変えてみる。
それでも小柄でもあるから、相手の隣から懐に収まるように座って。

「もーぉ…なんで、こんなとこにいるの?迷子になったの?」

大好きな撫でられることより、ちゃんと声を届けるほうを選んだ。
道から外れたとこに座ってたから、それを最初から気にしてて。

リューゼ > にゃーんと鳴きながら甘えてくる白い子猫は可愛らしいものだ。
しばらくそうやって遊んであげていれば、もぞもぞと。
ぽんっという風に人へと変わった。
周囲に人の感じはなかったから、特に青年も驚くような事もなく。

「ん? ちょっと休憩してただけだよ。
仕事終わった帰り道だし、迷子でもないよ。」

その前に大立ち回りがあったけれどあえてそれは口にする事もなく。
こちらに収まるような少女の様子に、ぽんぽんと軽く頭を撫でてあげる。
にこにことした雰囲気は変わらず、優しいものだろう。

「シャルレはどうしたんだい? お仕事かな?」

帰り道なら送っていくよ、と笑いながら。

シャルレ > 「そうなの?」

小首をかしげるように、不思議そうに見てたけど。
思ってた迷子ではなかったのには安心した。

目の前の相手が変わらず笑ってくれるから、にこにことしたまま撫でられてる。
その手に人の姿になっても頭をかたむけるように擦り付けてたけど。

「うん、お使いの帰り道、人だと寒いし危ないと思ったけど」

猫は猫で誘惑が多すぎて、道草で遊んでしまってた。
結局は、こんな時間までかかりもどってきたのだけど。

リューゼ > ちょっと不思議そうにしてたけれど、安心して笑顔を浮かべる様子にほっとする。
この子が気にするようなことでもないしなぁ、と考えていれば、
猫の時と同じように頭を擦りつけるようにして甘えてくる。
ほほえましい様子に、わしわしと頭を撫でてあげて。

「あぁ、それはそうかもしれないね。
猫で帰るのは正解だと思うよ。」

先ほどもそれでひと悶着あった事だし。
ただ、猫の姿で確かに遊んでいたようにも…。

「あんまり遅くならないようにね。…よし、じゃあ、一緒に帰ろうか?」

んー、っと青年も伸びをする。ひと休みもおしまいにしようか、と。
王都まではさほど距離もなく、すぐに帰りつけるだろう。

シャルレ > 「うん、猫ならすぐ逃げれるもんね」

ふふーん、と自信たっぷりに返す。人の姿では足がもつれたりしそうだけど。
猫なら慣れたものだから逃げ切れる気になってた。

頭を撫でられると嬉しそうな声をあげて、頭が撫でられる動きに左右に揺れながら。

「うん、一緒に帰るっ」

背伸びをする相手に、膝の上から降りてフードを被る。
それから手を伸ばして、手をつなぐつもりらしい。

「はい、迷子にならないようにね」

得意げに笑いながら、誰かとなら人の姿でも大丈夫だろうと、そのままに。

リューゼ > 「猫捕まえようって人もそんないないだろうしね。」

そもそも捕まえてどうするんだろう、という所だ。
もしいても草むらに紛れてしまえばそうそう見つからないだろう。
まぁ子供に追い回される事くらいはあるだろうが…。

そうやって撫でてあげた頭の髪を少し整えてあげて。
手を差し出されれば、おっ、という表情を浮かべてから笑顔で手をとる。
そのまま立ち上がるだろうが、シャルレの手は体重がかかったり、あまり引かれたようには感じなかっただろう。

「じゃあ、案内をお願いしますよ、お嬢さん。」

ふふんと得意げな様子を可愛いなぁと眺めつつ、少女をわずかばかり先に歩かせるように。
あくまでも案内されるつもりで手を引かれていく。
青年の手は少女のよりも大きく硬かっただろうが、温かみも帯びているだろう。

シャルレ > 「石は投げられることあるよ?」

子供から投げられたこともあるし、偶然にも当たったこともある。
それも前のことだから、けろっとして話してたけど、手をつないで、
半歩ほど前を歩く。

身長も違えば歩幅も違う。少しだけ早歩きしながら、街へと戻っていく。
人の姿なので、何気ない話でもしながら…。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からリューゼさんが去りました。