2018/01/29 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にノーチェさんが現れました。
■ノーチェ > 吐く息はすっかり白く。 背は自然と丸くなってしまう。
一刻も早く街に戻って温かい物でも食べようと足を動かしていた。
上着を羽織っていても肌に触れる風は刺す様に冷たい。
街道から少し離れた樹の下で一人遊びをしている女性の姿。
夜遅くに一人で何をしているのだろうか。
「あんた、こんな所で何してんだ?」
俺は道の真ん中で足を止め、女性に声をかけた。
■サナ > 視線が何となし足元へと落ちて、ぷらぷらと左右に揺らし始めた頃。
より濃い影が先の方にだけ僅かに被さって、ゆるりと貌を上げる。
「……少し休憩、の心算だったけれど。
寒くて、動きたくなくなっていた。」
久し振りの通行人。其れも声を掛けて来た人。
じ、と暫く見遣り、徐に両腕を掲げ。其の侭両手で相手を手招きする。
■ノーチェ > 「休憩? こんなとこでか?
悪いことは言わないから他の所にしとけよ。」
座ったままでこちらを見上げる女に俺は呆れた表情を浮かべていただろう。
もっとも、俺と違って自衛手段でもあるのかもしれないが。
とりあえず、招かれるままに俺は足を運び、彼女の前まで近づくと腰を屈め視線を合わせた。
「このままでも寒いだけだろう。
朝までこうしてるつもりか?」
■サナ > 「そう。此処で。他の、処……」
丁度良い休憩先が咄嗟に思い浮かばずに、其の侭反芻する。
呆れた表情をするーっと見流して、眉間に軽く皺寄せながら。
距離が思うと思い切り見上げる形になったが、思いがけず合わせられた。
「じゃあ、何処か温かい所に連れて行って。」
抱き着き魔改め、通りすがりに巻き込んだ。
否、改めてはいないかもしれない。
掲げた両手を、ゆるりと広げて相手へと差し伸べる。
■ノーチェ > 「一応言っとくが、街には入っても問題ないんだよな?
俺が知ってる所は街の中ばっかだぞ。
とりあえずは俺が止まってる宿の酒場にでも行くか?
温かい飯に酒もある。」
連れて行けと言われ、一瞬瞬くが特に断る理由もなかった。
とはいえ俺の懐事情ではあまり気の利いた所へ連れて行くことはできないが。
「とにかく、このままだと冷えるぞ。
ほら、立つんだ。」
差し出された手を両の手掴み、引き上げる。
俺の方は手もすっかり冷えているが、彼女はどうであろうか。
■サナ > 「うん、追い返されたりは、しないよ。
出入り禁止…――には、なってない」
人恋しいなら、酒場が最適だったんだろうけれど
独特の陽気さにあてられそうな気がした今夜。
ぺしんと叩かれる、という選択肢もあった手を引っ張って貰ってふにゃりと笑った。
氷のように冷たい手は、冷えた手の体温を更に根こそぎ奪いかねない。
少しだけ考えて、
「その宿の方に行きたい。ねえ、抱き枕になって。」
冷え切った体温の持ち主、しかも一言二言交わしただけの通りすがりが、真顔で強請った。
あと1時間もは、起きていられないだろうけれど。
■ノーチェ > 「なら良かった。
流石に街以外の場所へこの時間に案内するのは難しいからな。」
触れた手は長時間寒空の下に居たことを証明していた。
俺の手もそれほど温かいわけではないが、とりあえずと冷えた彼女の手を指で触って温めることにした。
「俺の部屋か? 別にいいけどよ。
抱き枕ってのがよくわかんねえな。
とりあえず、宿まで行くか。」
会ったばかりの女を連れ込むことはあまりないが、相手が良いと言うのなら
そうしよう。
彼女と手を触れあったまま宿へと案内する。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からノーチェさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からサナさんが去りました。