2018/01/25 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエリシスさんが現れました。
エリシス > 「んー……」

とことこ、と歩きながら、夕暮れの道に目を細め。
頬を撫でる風の冷たさに首を傾げてから、外套を口元まであげる。

「……このまま歩きづめだと夜の道を歩くはめになるです?」

うーん、と首を傾げてから瞳をぱちくり、と一度瞬きさせて。
竜の血統故にさしたる脅威にも出会った事がない少女は危機感に乏しく。

「でも歩き続けるのも疲れるですし……宿! とかないですか?」

宿場町なんてあればいいなー、などとぼやきつつ再び足を進め。
けれど、その歩みは目的地に歩む事から、休める場所を探す事に切り替わった為か。
周りをきょろきょろしながら進むために歩みの速度は遅くなり。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にセオドールさんが現れました。
セオドール > 冷たい風の吹く街道を肩に大きめの荷物をかけ歩く。
本来はもっと早くに街に着いている筈が少々寄り道が過ぎて遅くなり。
寒さもありあまり人影の見えない街道をやや駆け足に。

「早くしないと夜になってしまうな。この時期に野営だけはしたくないもんだ…」

急げば最低限泊まれる建物があったはずと足を進めれば、視界の先にきょろきょろと歩く人影を見つけ。
近づいていけばそれが小柄の少女と判ればやる事は一つと笑みを浮かべ。

「やあ、お嬢さん。道に迷ったのかな?」

いかにも馴れ馴れしいという声できょろきょろとゆっくりと歩く少女に声をかけていく。

エリシス > 「?」

声をかけられれば、こてん、と首を傾げ振り返り。
きょとんとしたままの表情であるが、その手は何気なく背の大剣の柄に伸びており。
いつでも抜けるような構えになっているのは最早条件反射のようで。

「いえ? 夜通し歩くのもいいですし、休める小屋でもあればいいかなーと思ってたのです」

ほわほわした様子で告げるが、その手は柄にかかったまま。
ふにゃ、とした笑顔が似合うし、こてん、と首を傾げる様は愛らしくもあるが……。
背の大剣、最早少女が振るうには巨大に過ぎる白銀の剣は物騒にも程があった。

セオドール > 声をかけ振り返った少女は予想通り可愛かった。
首を傾ける仕草も可愛いのだが問題は手が伸ばされた先の大剣。
それを見れば思わずに荷物を落とさないように両手を軽く上げて。

「あぁ、そういう事ね。休める小屋は先に一応はあるにはあるね」

癒されるような様子と物騒な武器。
そのギャップに思わず浮かべていた笑顔が引きつり。
野盗のような事はするつもりはかけらもなく、少々お近づけになれれば、その意志だけに歩み寄り。
どうか切られませんようにと内心冷や汗を流して。

エリシス > 「ですか? ならご一緒するですか?」

敵意はないと判断したのか、あるいはそうでないのか。
ほわほわした様子からでは全くわからぬまま。
その背の剣からは手が離されて。

「私はエリシスって言うです。エリーとかエリスって呼ばれてるですよ」

ふにゃー、と笑みを浮かべながら、自身の名を告げて。
果たして背の剣に手をかけたのはどういう意図があったのかは読み取れず。
天然じみている為に本気でただの条件反射であった可能性が高い。
実際今も同行するかどうかを申し出てきているのだから。

セオドール > 「この辺りは少し詳しくてね。喜んで一緒にいくよ。」

少なくとも好みと言える可愛い子相手には邪な意思は持っても敵意などは持たず。
剣から手を離すのを見ればほっと安堵の息を吐く。

「エリシスちゃんね、それならエリスちゃんって呼ぶよ。
俺はセオドールっていうんだ、好きに読んでいいよ」

つられて笑みを浮かべて最初からなれなれしい呼び名で呼び。
日が暮れだせば物騒になるのでそのせいだと思い、今は手にしていないのだから大丈夫と考えて。
少女の言葉に喜んでと同行に頷き隣へと歩み寄っていく。

エリシス > 「はいです。夜道は男性でも危ないですからね」

ふにゃふにゃ、と笑ったまま告げて。
まるで自分は危なくないと言いたげな物言いではあるが。
その頭から生えた突起物……竜の角こそが彼女が小柄なだけの少女ではないと言う証左で。

「はい、セオ兄様」

笑ったまま、純粋にそのように呼びかけながら。
とてとて、と小屋に向けて歩きだして。
隣に来られれば、ふい、と若干距離を離して。

「お手つきはめーですよ」

こてん、と首を傾げて告げる。

セオドール > 「日が暮れたら野盗が出るかもしれないしね」

その言葉に少女なら大丈夫という様に聞こえ。
もしかして見た目通りではないのかとよく見れば頭から生える突起物が目につき。
それがどこかで見たようなと思い出そうとしながら、只者ではないのだけは判り。

「兄さま?あー、何かそう呼ばれるの凄くいいよね」

その呼び方に良いなと何か感動するように何度も頷き。
歩き出す少女の隣と行けば距離を離されてしまい。

「それは残念、エリスちゃんみたいな可愛い子とお近づきになれないのか」

首を傾げて告げられる言葉に冗談ぽく肩を竦めて残念そうに見せて。

エリシス > 「やとーですか? 何人かいたですね」

こくこく、と頷きつつ。
何人かいた。……そう、いたのである。
哀れ名も知られぬ野盗は幼気な少女の背の刃の錆となった模様。

「? そうなのですか?」

首を傾げながら、怪訝そうにしながらてぽてぽ、と歩き続け。
やがて、休息するための小屋が見えてきて。

「お近づきになるです? それと手を触れ合ったり、交わったりするのは別ですよ?」

こてーん、と首を傾げてから翡翠の瞳をぱちくりして。

セオドール > 「もしかしてもう遭遇した後だったりした?」

過去形な言い方にもしかして既に遭遇した後なのかと。
それなら最初の剣に手をかけた仕草も納得が出来。
要は新たな野盗と思われていたのだろうと…。

「昔にはよく呼ばれたんだけどね、ここ数十年は全くだったからね」

怪訝そうにしながら歩く後ろを歩きながら説明して。
小屋が見えてくれば、あそこなら一夜ぐらいは開かせると指して。

「可愛い子とはそうなりたいものだからね。エリスちゃんも仲良くなりたいって思える人とかいるだろ?
あー……もしかしてバレバレだった?」

少女の言葉にばれてたと困った笑みを見せて改めてただの少女ではないと実感して。

エリシス > 「多分くろこげになってるですよ」

こてん、と首を傾げて。
何をしたのか、この天然小娘。ぱり、と言う電気の爆ぜる音がして。
静電気? いやいや、それではそんな音は今はしない。

「ああ、エルフさんですと……確かに多そうです。
 兄弟たくさんいたりしたのですか?」

小屋につけば、扉を開けて、荷物とかをうんしょ、とおろしつつ。
ぽふぽふ、とベッドとかを整えていきながら。

「確かにいるですね。姉様と飲んだお酒美味しかったです……。
 ? 経験則ですけど」

うっとり、と頬を抑えながらお酒の味を思い出しているのか。
些か妖艶にも見えるその様は愛らしい少女とも思えずに。
どんだけ酒好きなのかこの天然小娘。
そうして告げたのは襲われ済み。とんでもない暴露だった。

セオドール > 「くろこげか、俺はそう言うのは勘弁かな…」

まさか具体的な末路を聞くとは思っていなく身震いし。
聞こえる電気の爆ぜる音に思わず一歩下がってしまい。
その音の正体が黒焦げにしたのだと判れば冷や汗が流れ。

「集落皆兄弟みたいなものだしね。
まあそれなりにいたかな」

パッと思い浮かべるだけでそう呼んでくれていたのは二桁はいて。
無事に小屋にと付けば荷物を下ろしベッドを整える少女を傍目に隙間風の心配はないかと見て回り。
その確認が終われば小さな囲炉裏に火を灯して部屋に暖め始め。

「お姉さんとお酒か、それも悪くないね。
なるほどね、俺もそういうお近づきになりたいかなってね」

頬を抑えて妖艶と言えるような笑みを見れば最初の下心は隠せず。
暴露を聞けば素直に考えを暴露していく駄目エルフで。

エリシス > 「普通は勘弁だと思うですよ?
 母様が悪党とご飯とお酒を粗末にする奴は遠慮はいらないって教えてくれたのです」

やはり人ではないせいか、感性の違いか。
あるいは母様の施した教育の苛烈さなのか。
ほんわりしたままなんでやったのかを語りつつ。

「なるほどです。私は母様と二人暮らしだったのであんまりそういうのなくて。
 母様に呼ぶならそう呼んでおくと色々あざと可愛くいけるって教えてもらったのです。
 ところであざと可愛くってなんですか?」

この小娘の母親の教育には物申さねばならぬ部分が多々ある模様。
ぽふっ、とベッドに腰掛ければ首を傾げて。

「……んー……」

こてん、と首を傾げてから。
長々とした長考。そうして考えた結果。

「今回はめーってことで。
 次お会いした時ならいいかもしれないです。
 やとーさんを黒焦げにしたせいか高ぶりがあんまりです」

しゅーん、と申し訳なさそうにしてから。
翡翠の瞳を軽く伏せてしまい。

「ぁ、無理やり組み伏せるとかするのはやめた方がいーですよ。
 今ばりばりーって感じに残ってるですから!」

セオドール > 「それを喜んでしてッていうほど性癖は歪んでないからね。
それはエリスちゃんのお母さんが言う事は正しいね」

悪人と大事な食料を粗末にする者に遠慮はいらない。
その考えには全く同意するよと頷き。
自分が悪党でなかったことに本当に感謝して。

「二人暮らしだったのか、それだと寂しくはなかったかい?
それもお母さんの教育の賜物なんだね……。
あー…可愛く見えるって思っておけばいいかな」

なんてことを教えているんだと、もし少女の母親が居れば突っ込みを入れていたはず。
ただそれが何なのか説明するのも憚られて誤魔化すように答えて。

そして杭を傾げて考える少女をどうかなと眺めて待ち。

「そうか、残念だけどしかたないね。
次に会えた時に期待しておくよ。
気分でもないのに無理にお願いするのも悪いしね」

申し訳なさそうにする少女に大丈夫、気にしなくていいと軽い様子で手を揺らして答え。
少女の隣のベッドへと腰を下ろして。

「それをするつもりなら最初から誘ったりしてないよ。
断られて無理強いをするほど落ちてないつもりだしね」

しないから黒焦げは勘弁と手を合わせて頭を下げて見せて。

エリシス > 「喜んでしてー……って言う人いるんですか。人ってすごいですね」

性癖歪んでると聞いて首を傾げて。
そういう人もいるんですね、と頷いて。
いらない知識を一つ与えてしまった模様。

「はいです。母様は色々教えてくれたですし……。
 あ、お酒とおつまみの取り合いだけは許さないです。
 母様おくちおっきいのにひょいひょい食べるんですもん。
 可愛く見える、ですか。一つ賢くなったです」

飲ん兵衛親子の仁義なき戦い。
割と仲が良いように聞こえるのにそこだけは真剣味を帯びていた。
この母親は情操教育上よろしくない母親像しか浮かび上がってこなかった。
けれど、この娘からは母親大好きオーラしか出ていない。

「ですか? じゃあいっぱいお話するのです。
 私、まだ年若いと言うか幼いので、セオ兄様のお話気になるです」

ふにゃ、と笑いながらお話がしたいと告げてから。

「? ばりばりーってなるだけでそこまでの出力は出ないです。触れただけなら。
 ただ、まぁ……朝まで寝てはいるかもですけど」

電撃ばりばりオートガード。

セオドール > 「色々な人が居るからね。もしかしたらそのうちに会えるかもしれないよ?」

ただそういう性癖を持っていた人間にあったのもだいぶ昔。
いま生きているかはさっぱりと判らないがもしかすればと。
ただ少女にいらない知識を教えてしまった自覚はなく。

「子が親から教わる事は大事な事が多いから覚えているのは偉いよ。
親子で一緒に飲むのか…そう言うのもいいね。
ならエリスちゃんもお母さんに負けないように食べる訳なんだね。
そうだよ、今も凄く可愛く見えるよ」

酒飲みの勝負は大抵は不毛なものが多い。
しかし話を聞く限りは取り合い以外は微笑ましく聞こえ。
聞いていれば教育上よろしくないのは取るように判るが少女の母親が大好きという様子にきっと教育以外では良い母親なのだろうと。

「絶対にってわけじゃなかったしね。
いいよ、俺の知っている話せるような話でいいなら沢山話そうか」

一番の目的は駄目に終わったが、それでも少女と話をすることも楽しそうなだけに笑顔で頷き。

「それは触れる以上をしたらこんがりになるかも…かな?
大丈夫大丈夫、何もしないから安心していいよ」

本当にしないからね、と少女。
そして自分に念を押すようにと告げて。

エリシス > 「あんまり会いたくないですね……黒焦げになるクラスの電撃で喜ぶ人……
 物理的な耐久度的な意味でも、精神的な意味でも……」

それほどの相手だと倒すのも苦労しそうだし、そんな性癖持ちに迫られても至極嫌だ、と。
ほわほわしてた少女が珍しくうぇーと嫌そうな顔を浮かべて。

「色々教えてくれました。ほんとに。
 ただ、まぁ……あとは自分で知れって言って巣穴から蹴り落とされたのです。
 母様、多分きっと飲ん兵衛暮らししてるのでちゃんとお掃除とか洗濯とかするのかが不安です……」

はふぅ……とため息をつきながら大丈夫かなぁあの人と言う顔で。
獅子は子を谷に突き落とすと言うが少女も大差ない扱いを受けた様子で。
心配げに呟く。

「はいです。じゃあこのあたりの事とか教えて欲しいです。
 特にお酒! お酒のこと!」

てしてし、とベッドを叩き。
酒好き飲ん兵衛竜娘は、お酒を真っ先に知りたがった。
美味しくて好きなのだからしょうがない。

「触れる以上したらこんがり肉になるかもしれないですね?」

こてん、と怪訝そうに首を傾げて。
それは悪意あるものではなく、純粋に疑問に答えた様子で。
何かおかしかっただろうか、とも言わんばかりの態度。

「それよりお話、お酒のお話です!!」

てしてし、とお話を求めて……。
夜が更けて、眠りにつくまで色々とお話をねだったそうな。