2017/12/24 のログ
タマモ > 釣り糸を垂らしてから、それなりに経過をしたか。
反応がいまだに無いのを見れば、今日は外れ日であろう事は予想出来る。

「ふむ…まぁ、こういう日もあるのじゃろう」

はふん、と溜息を一つ。
釣竿を引き上げると、釣針を手元に戻し…ぽんっ、と消す。
気が付けば、側に置いてあったタライも消えているか。
よいせ、と岩から腰を上げれば、ぐーっと軽く伸び。

「こう言う日は、他の気晴らしを探すに限るかのぅ…
さてはて、それが見付かるかどうか…向かえば分かる、うむ」

ぐい、ぐい、と体を左右に捻ったりと、体を解すように動かす。
視線を街道の方へと向ければ、そのまま河川を後にして、少女は歩み去って行くのであった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からタマモさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にサナさんが現れました。
サナ > 灰色の雲に覆われた空の下、
少々乱れた足取りで、人の気配が薄れ始めた街道の端を、時折横合いの草叢に靴先を突っ込んでは軌道修正をしながら歩く。

枝分かれした細道を曲がり、少し先に行くと、大きく枝葉を拡げた樹とその下に丸く椅子のように擦り減った小岩。

前に見つけたその場所にすとんと腰を下ろす。
両腕の中に抱え込んだ土産の中瓶は脚のうえ。見る人が見れば分かるだろう、土産に持たされた強い酒。

「世界が回る……。」

昨晩も飲んで記憶が曖昧になった程だったのに、昼間に品を納品した店でも、仕事納めが近いからと飲み物を頻りに勧められ、断り切れずに口にしたら――酒だった。それから今に至る。

頭が小さく前へと傾いて行き、瓶の蓋と額が直撃し合う。

「………いたい。」

寝たら凍える、寧ろ翌日道端で動かなくなりかねないので良い一撃だったんだろうけれど。少々涙目になって眦を拭う。

サナ > 白い吐息を零して、フードの襟元を掻き集める。
俯いたはずみで、奥に隠れていた銀糸の髪がひと房落ちる。
――――隙間風が首筋に潜り込んでこないから、案外と温かいが、凌げる感じでも無かった。

上半身を折り、石の周りに落ちている枯れ枝を集め、道の端っこに固める。
地面に瓶を立てかけると、腰に提げた袋を探り。
マッチを擦って、起こした火を枝の塊へと放り投げる。

ぼ、と音がして火が揺らいだ。


薄闇に沈む景色の中、鮮やかな赤が立ち上り熱度を上げる。
被っていたフードを頭から落として悴む手を翳す。
じんじんと痺れて、鈍かった感覚が戻ってくる。

靴も脱ぎ落として足先まで翳した。

サナ > 段々からだが温まってきて、もう少し歩こうかと気持ちが動く。腕を伸ばし、火の後片付けと手土産の瓶を抱え直し、街道へと
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からサナさんが去りました。