2017/12/19 のログ
■ワルセイ・イダーヤ > (相手に、吸血鬼と呼ばれれば、男にはきちんと聞こえていたようだ。苦笑して)
はは、吸血鬼か。確かに、赤や黒は好きだが、血を飲む趣味は無いな。
(そう言いながら、相手の踵が地面に下り、靴擦れと言われれば)
ほう、靴擦れか…確かに、軽いと思われがちなものだが、水ぶくれができたら余計歩きづらくなるぞ。
(そう注意しながら、自身の持つカバンを開き…中には薬や薬草がぎっしり入っているのがわかるであろう……その中から、靴擦れに効く薬草を選別して…)
少し待て。そなたの体が薬に強いか弱いか…まったく知らぬからな。
薬草のほうが、効きは遅いが…余計あれたりするようなことはないだろう。
(そう言いながら、簡易なすり鉢などの調合セットで、手早く薬草を調合)
ほれ、出来たぞ。足を出しなさい…大丈夫だ、原価は野の薬草だから、ただのようなものだよ。
(そう言えば、簡易な薬草湿布の完成。足に巻こうと…)
■サナ > 「ご、ごめんなさい。永く、生きていそうな感じもしたから……」
地面に降りた踵に冷たさが染みて、また少し浮かせる。
膚の感覚を薄れさせそうな冷たさは、明日の朝地面を盛り上げる霜を思わせる。
どこかでまた雪が降っているのかもしれない。
開けられた鞄につられて視線を向ける
値が張りそう……とは。思わず零した独り言。
「水ぶくれ……。それは困る…。宿に釘付けにさせられてしまうようなのは。
薬………。」
沈黙。何か思考を巡らせ。
「たぶん弱いと思う……。…はい」
小さく頷いて、大人しく両脚を相手へと揃えて差し出す。
地面から浮かせていた為膝の辺がぷるぷると小刻みに震えたりもしたけれど。
手早く薬を調合した指が、慣れた所作で湿布を巻いて行くのを眺め
「……タダ?魔法みたいだね。手つきが綺麗。
え、………野草? タダ?」
■ワルセイ・イダーヤ > (永く生きていそう…そう言われれば、ややドキリとした様子で…)
はは、吸血鬼ではないが…まあ、永くは生きているな。
(すでに、80年は生きているこの肉体。見た目は20代なのには秘密があるのだが…
次にこぼした言葉、値が張りそうと言われれば…)
ああ、大金貨5枚の価値はあるマジックバッグだ。俺の仕事道具だよ。
(そうなんでもなさそうに言って…そして宿にくぎ付けは嫌と言えば)
確かに、宿で過ごすのは金がかかるからな。早く治したほうがいい…ほれ、巻けたぞ。
(そう言って、いつの間にか女の足に湿布が巻かれているであろう)
はは、手つきが綺麗か…そう言ってもらえると、湿布を作ったかいがあるというモノ。
(そう少し嬉しそうに…)
医術は魔法のようなものだ。勉強し、使えるようにんあるまで鍛錬し…日々、精進する。
そういう意味でも、まあ俺は魔法使いと言っていいかもな。
(普通の魔法も使えぬことはないが、自分の手際を魔法の様と言われれば、さらに気をよくする。)
ああそうだ。野に咲く花、生きる草…そう言ったものが良い薬草になる。
効果の強さは栽培品よりバラバラだが…まあ、苦労すれば、手に入るだけ安上がりだ。
(そう、少し講釈を。)
ふむ、タダだと逆に不安であろう…そなたの、名を教えてはくれぬか?
それを、湿布の代金がわりとしよう。女性の名を知るのは、中々に価値がある。
(そう笑いながら…)
■サナ > 「とても落ち着いた感じがするから。……永くって、どれくらい?」
思いつく儘に緩やかに問い、言葉を返すひと時。
綺麗に湿布を巻いてもらった脚をゆらゆらと上下させて、返す返す眺める。
ありがとう、とはにかむように笑って礼を伝え。
「……―――えええ、鞄って、高価なものをしまうためのものだと思う。
そんな高価なものを持ち歩いて大丈夫って、実は腕っぷしもすごく強いの?」
否、薬草の価値は正しく知識を持つ者が採取し、使ってこそ跳ね上がる気もするが。
思わずマジックバッグをじっと凝視する。高そうに見えない、とか、ぽろりと零れた。
「うん、痛かったのが楽になって来た気がする。手を掛けて貰ったからかもしれないけれど。
………魔法使いのお医者様。険しい処に自生する薬草、なの?」
くたくたに草臥れたブーツの裾野を引っ掛けて、そろりと足先を差し入れる。
湿布を貰った分嵩が増したが、元々紐で結わいつける程度には余りがあった靴にはかえって丁度良い位で。
「サナ…だよ。でも、取って来るのは大変だったんでしょう?何か……」
緩く頭を振ってポケットに指先を差し入れる。手の中に転がる、輝石の欠片。
灰色の石の中に粒粒の柘榴色の結晶が小さく群れを成す。相手の手へと差し出す
■ワルセイ・イダーヤ > (永くって…?と聞かれれば。言いふらすようなことでもないが、隠すことでもない)
うむ……細かくは忘れたが…恐らく、80年は生きている。はは、若作りのジジイだよ。
(そう言って……口調は明るいが、表情はやや影ができているかもしれない…
腕っぷし強いのと聞かれれば)
いや、少しは鍛えているが…冒険者や魔物などに勝てるほどではない。
だが…俺には、使い魔がいるからな。そいつに守りは任せっぱなしだ。
(そう言う男の足元の草には、隠れている蛇が一匹見えるであろうか…
薬草の自生地を聞かれれば)
いや、そなたもこの街道を歩いていれば、そなたに使った薬草は見つけることができる。ただ…見つけようとせず、また、調合の仕方を知らねば、ただの雑草だからな。
(そう言って…そして、相手が名乗れば…)
ほう、サナか。良い名だな。
(そう名を褒めて…相手が、輝石を見せれば、石に関しては専門外だが、それでも素晴らしい物だというのはわかって…)
……っふ、ただ俺は薬草湿布を作っただけなのだが…
さっきも言ったが、そこまで貴重な薬草ではない。だが…
まあ、突っぱねるのも失礼だな。頂こう。
(そう言って、輝石を受け取るであろう…)
さて、そなたはこれからどこへ行くのだ?もしよかったら、護衛に使い魔の蛇を何匹かつけようか…?
(そう聞いて…)
■サナ > 「80歳。…とても永い……ね。」
想像もつかない年数だった、一年一年と積み重ねてきた己にとっては。
年月故の、男の表情の陰りにも見えた。苦悶の切れ端、か。
「……わわっ」
蛇に思わず足を引き上げ、石の上で膝を折りたたむ。一寸怯みながらちらちらと見える蛇をちらちらと眺める。
とても気になる、蛇の動向が。
「山賊に奪われないなら、その蛇?がすごく強いのかな……。知識ってやっぱり大事だね……。」
蛇の方をやっぱり気にしながら地面に脚を下ろし直して立ち上がる。
緩く頭を下げて
「石も、少しお手軽なものなの。微量な魔力の増幅効果と、…後は窓辺に置いておくといがいときれい。……ううん、宿屋に行く。だから、大丈夫。気持ちだけありがとう。…おやすみなさい」
緩やかに頭を振って辞退する。何度目かになる礼を告げてゆっくりと街道の方へ歩き出す。
手首に結わえ付けた紐がひらりと翻り
■ワルセイ・イダーヤ > ああ…永い年月だよ、本当に…
(そう、ふっと笑って……)
はは、驚かせたようだな。こいつが…いや、こいつらが、俺の使い魔だ。
ああ、強いとも……大型のはな。
(そう驚かせた相手にすまなそうに笑い…そして、相手が宿屋へと向かって行けば…)
……っふ、思わぬ貰い物をしたな。
さて…俺も、屋敷に帰るかな
(そう言えば、屋敷に向かって、歩みを進めて……)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からワルセイ・イダーヤさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からサナさんが去りました。