2017/10/09 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にアーシェさんが現れました。
■アーシェ > 数匹の羊や馬を引き連れながら、その女性は夕暮れに染まる街道を一人歩いていた。
「さぁ、もう少しでお家に着くわ...今日は沢山歩いたから疲れたでしょう?帰ったらゆっくり休みましょうね」
共に連れて歩く馬の背を撫でながら我が家がある草原を目指し歩き続ける。
ふと足を止めあたりを見回し
「今日は何も出ないと良いのだけど....」
どこか不安な表情を浮かべながらぽつりと呟くと、その呟きは風に吹かれ消えて行った。
彼女は再び歩みを進める、何時か帰って来る人を待つために。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にユディーンさんが現れました。
■ユディーン > 響くプロペラ音、そして風、最後に一隻の一人乗り小型飛空艇が街道へと降りてきて。
さっと飛び降りた男は、にこりと笑い白い歯を見せながら、馬にも乗らない優しそうな女性へと声をかける。
「オイオイ、こんなところで別嬪さんが一人かい?ああ、馬と羊がいるから一人じゃないか?返って狼を喜ばせるだけかも知れないけどな」
気取った様子で肩を竦め、片方しか見せてない瞳を瞑って見せた。
■アーシェ > 突然のプロペラ音がしたと思えば目の前に居る男に驚き硬直するも直ぐに馬の鬣を掴み怯えた様子で相手に声を放つ
「あ..あの....えぇ、確かに...一人ですけど...あなたは....?」
終始怯えたまま、おどおどと返事を返す。
■ユディーン > 「驚かせちゃったな。俺はここいらを島にしてる賊みたいなもんだが…いや、美人がいたから、声かけなきゃ悪いと思ってさ。」
量の掌を広げて女へと向け、敵意のないことを示し。
馬へと近づき軽く首を撫でて。
「帰りかい?護衛が必要なら無料で引き受けるぜ」
■アーシェ > 相手が言った言葉を理解するまでに幾秒か間が空き、きょとんとした顔をしたと思えばクスクスと笑い始める
「ふふっ空賊さんが無料で護衛だなんて、親切な空賊さんもいらっしゃるんですね
でもご心配には及びません、我が家はもう直ぐなので」
小さく微笑むと鬣から手を離しそのまま撫でてやると小さく頭を下げ歩みを進める
■ユディーン > 「自慢じゃないが正統派ってやるなんでね」
皮ジャケットの内側から小型の装置を取り出し、飛空艇に操作をして空へ待機させ
馴れ馴れしくも女の傍へ寄り、ゆったりとした足取りと合わせて、のんびり歩調で歩いていき
「じゃあもうすぐまで、これもサービスだ」
女性としては背の高い女を、ずっと長身な若い男は見下ろすような状態で、手慣れた様子で女の腰へ手を伸ばして
■アーシェ > 突然伸ばされた手に驚き小さく悲鳴を上げると隣を歩いていた馬にしがみ付く。
「っ...あ...あの...お気持ちは嬉しいんですが...その...ち...近いです....」
怯えながら相手を恐る恐る見上げるも気恥ずかしさが勝ったのか直ぐに目をそらしてしまう。
■ユディーン > 「えらい純情なんだな」
男は笑みを絶やさず、そして手を離すこともせず。豊満な乳房と大ぶりな尻肉とは正反対に、きゅっと締まった華奢ですらある腰をオリーブ色のドレス越しに抱いて。
「美人と動物には親切にしなきゃ。あんたは髪も綺麗だけど、目も綺麗だな。そっぽを向かれちゃ俺が可哀想だぜ。」
■アーシェ > 「じゅ....純情....ですか?そんな事は..ないと思いますが...」
相手から離れようにも腰を抱かれ離れられずぎゅっと鬣を掴んだまま歩き出す。
「その....お気持ちは凄く嬉しいのですが...主人以外の男性に....こんな事されたの初めてで.....」
風にかきけされてしまう程の小さな声で呟くと耳まで赤く染め俯いてしまう。
■ユディーン > 背丈の差と、元々の歩き方の速さの違いで、男は女に合わせてかなりゆっくりと歩を進める。
長い腕のため腰を抱くのは簡単で、男が女を、女が馬を連れているような様子で。
「そういうのが純情なんだって。顔がリンゴみたいに真っ赤だぜ。こんな美人で可愛い嫁さんがいるとは幸せな旦那さんだな。」
腰を抱く腕に少しだけ力を込めて抱き寄せると、服越しに、筋肉質の身体と布地を押し上げる豊かな乳房があたり。
■アーシェ > 「そっ....そんな事ありませんっ.....あの...本当にもう大丈夫ですからっ....」
相手の筋肉質な身体が自身に触れるとびくっと体を強張らせなんとか離れようとするも到底叶わず、気が付けば彼女の住まう家がある草原に足を踏み入れていた。
「そ...それに...主人は....」
そこまで言いかけると口ごもり表情が暗くなってしまう。
■ユディーン > 「ん、すまねえな。」
旦那のことを口にすれば顔を曇らせる様子を見て、大まかに察して口を閉じ。
草原にある女の家が見えてくれば、抱いた腰を軽く引いて、早くと促すように。
「悪いこと言っちまった。お詫びといっちゃなんだが、ちょっとだけ飲むかい?いい酒があるんだ。」
■アーシェ > 「いえ...大丈夫です....」
夫は出兵しているなんて...出会ったばかりの人には言えないと心の中で呟き、終始体を強張らせたまま連れて歩いた動物たちを見て。
「あ....あの...お酒...あまり飲めなくて...それにこの子達を小屋に戻さないといけないんです...」
申し訳なさそうに俯いたまま頭を下げる。
■ユディーン > 「そうだったな。いや、気にしなくていいぜ。」
頭を下げる様子に掌を広げてふりながら笑い。良い馬と、羊、小屋と眺めていき。
「それなら今度見かけたときにミルクでも奢るぜ。ダブルだね。」
抱いていた腰から手を離し、ぽんっ、っと軽くお尻を叩いた。小屋にいる動物を叩くかのように。
■アーシェ > 急に与えられた衝撃に悲鳴に近い叫び声をあげると頬を赤くし相手を見上げ。
「っ..なっ何するんですかっ.....ひ...人のお尻叩くなんてっ...
でも....ここまで護衛してくださって有難うございます、本来であれば私が御礼をしないといけないのですが....」
そう呟くと何か思い立った様に顔を上げ。
「あ...あのお忙しいのは重々承知してなのですが...少しだけお待ち頂いても宜しいですか?この子達を直ぐに小屋に戻しますので....」
■ユディーン > 「いや、叩きやすそうなお尻だったもんでね。」
悪びれた様子もなくふざけて己の頭をかき肩を竦める。
ずっとうつむき加減だった顔がようやくあがると、男は嬉しそうに唇の端を持ち上げた。
「護衛なんてもんじゃない。ただの口説き文句に付き合ってもらっただけさ。
でも、もちろん付き合うぜ。」
待って欲しい、という女の言葉には大きく頷き。薄暗くなった草原を眺めながら、女が馬と羊を小屋へと戻すのを待って。
■アーシェ > 「っ...もぅっ!」
気にしている自分のお尻を押さえていたかと思えば慣れた手つきで馬と羊を小屋へ戻し餌と水を置くと一旦家に入ったかと思うと何やら包みを持って急ぎ足で出てくる。
「あの....お口に合うかわからないのですが、今朝焼いたパンと出来立てのチーズです、少しですが....御礼の気持ちと思って受け取って頂けると嬉しいのですが.....」
息を整えながら相手に包みを差し出し小さく微笑む。
■ユディーン > 「おお、いい匂いだ。有り難いぜ。」
包みを受け取ると、パンの良い香りとチーズの重みに破顔して。少しだけ包みを開いて中のチーズをチラ見して、また包みなおし。
「たったこれだけの仕事でこんなにもらっちゃ悪いぐらいだ。
作りたてのチーズ…ミルクの出どころはここか?」
女の豊かな膨らみ、胸元へと手を伸ばし、遮られなければ的確に乳首へと指先を突き立てて。
■アーシェ > 「きゃっ..なっ....何するんですかっ!」
不意に触られた事で胸を腕で隠すように抱き相手と距離を取ると、やっと冷めた顔の熱が再び上がって来る。
「そっ...そのチーズはヤギのチーズですっなんて事っ....」
律儀に答えてしまうも恥ずかしさが勝り上手く言葉が発せられないまま
ただ相手を見上げる。
■ユディーン > 「ヤギのチーズね、そりゃそうだな」
離れた相手に少しだけ近づきなおし、腕から零れそうな胸元を見つめて鑑賞を。
「いや、これだけお尻も胸も大きかったらさぞ出るだろうと思ってさ。
何なら絞るのも手伝うぜ。
顔が真っ赤だけど大丈夫かい?」
平然とセクハラ発言をしつつ、大きな手を女の頬へと寄せる。
■アーシェ > 「あ....あんまりっ近くに来ないでくださぃっ...こんな....こんな所誰かに見られたら...」
びくびくと怯えるように体を抱きながら後ずさり、頬に伸ばされた手に驚き目を瞑ってしまう。
「そっそんな搾るだなんてっ....私まだ...っ」
子供は居ないと言いたかったが言葉を飲み込み目を逸らす様に俯く。
■ユディーン > 「誰も来やしないって。来ても馬ぐらいのもんさ。それに、目を瞑っちゃえば見られてもわからないって。」
頬に触れた手はそのまま首筋へとスライドさせて、美しく艶のあるハニーブロンドの髪がかかるうなじを撫でる。
反対の手はエメラルド色の瞳を覆って目隠しを施し。
「まだいないから出ない、ってか。出来たら、胸ももっとでっかくなっちまうだろうし、な。搾りがいも舐めがいもありそうだぜ。」
手で目隠しをしているのを良いことに、耳元へ顔を寄せると、長く伸びる魔性の舌で耳の窪みをぬるりと舐めて。
■アーシェ > 「そっ.....そんなっやっ」
目を隠されたかと思えばうなじと耳に触れられた事でぎゅっと体に力が入る。
「おっ....お願いですっ...こ....こんな事っ...お願いやめて.....っ」
まさか夫以外の見知らぬ男性にここまでされるとは思わず涙声で相手に触れるのをやめるよう言うも、どこか艶のある声色が日が落ちた草原に溶けていく。
■ユディーン > 「オイオイ、こんな可愛い声だして、それはいけないぜ」
そう言いながらも手を離し、ハンカチを取り出してエメラルド色の瞳の目尻から零れる涙を拭いて。
「また会えるかな?俺はユディーンだ。あんたの名前とスリーサイズを教えてもらえるかい?」
■アーシェ > 離された手を確認するとほっと息を吐き身体の力が抜ける。
「ご...ごめんなさい.....私...私はアーシェと言います....」
相手が目尻を拭いた事で自分が泣いていたと初めて気がつく位に気が動転していたようだ。
「また.....会えるでしょうか.....それは私にはわかりません、私はただ待つ事しか出来ないので....」
そう告げると悲しそうな微笑みを浮かべ小さく頭を下げる。
■ユディーン > 「アーシェか、いい名前だ。待ってくれてればきっと会えるさ。パンとチーズ、もらっていくぜ。」
貰った包みを軽く持ち上げて。寂しげな笑みに、にっこりとした強い笑みを向ける。
そして男は草原を去り、空へと戻って……
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からユディーンさんが去りました。
■アーシェ > 「ユディーン....不思議な人....」
再び空へと帰る人を見送ると、辺りはすっかり日も落ち肌寒い風が草原に吹くと、はっとし自分の家へと足を向ける。
きっと会える、あの人もそう言っていたと思い出すと首から下がったネックレスをきつく握りしめる。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からアーシェさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にウィルバーさんが現れました。