2017/09/10 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にシャルレさんが現れました。
シャルレ > フードを被り片手には細い木の枝を持って歩く小柄な娘のシルエット。

もう夕暮れ時で空は青とオレンジと黒が混ざり合ってるのだけど、
まだ、明るい、今日はお使いに少し遠くまで出ていた、ちょうど帰り道。

カバンを肩から斜めにかけて、枝を揺らしながら王都に続く細い道を歩いていく。
前は同じ時間でも、まだ明るかったのに、
陽は傾いてくるのも早くて、周囲の森や草原からは虫の声も聞こえるくらいに。

シャルレ > 何気なく遊びながら帰り道、木の枝を上下に揺らしながら歩いてたのに、今は垂らして引きずってる。

「おなかすいたぁ」

カバンの中のオヤツのカリカリももう食べて終わったし、
ズルズルと道に木の枝で線を描きながら、
周囲を見回しても虫の声だから、虫しかいないのだろう…。

ちょっと早足で歩いてみても、お腹がはやく減りそうですぐにやめた。
フードをちょっと上にずらして目を覗かせて、まだ王都は見えない、
ため息をついて、また歩き始める。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にスヴェンさんが現れました。
スヴェン > 黒鹿毛の駿馬が街道を往く
遊牧民仕込みの馬術は彼らには劣るものの、駆ける馬を自在に操りすいすい、と整備された街道の微妙な
凹凸までをも見越したように進んでいく

とりわけ急ぐわけではないが、それでも駆け足で
夕暮れ時の街道を進んでいけば前方にフードを被った人影を見つけ、すっ、とその横を通り過ぎざまに
ちらり、と馬上から確認すれば、数メートルほど先で、馬の足速を緩めて小さな円形を輪乗りして

「シャル遅い…日が沈むまでに帰れと言ったと思ったんだが…」

お使いを頼んだが帰りが遅いと心配になり、部下に急かされ王都の郊外から馬を走らせやってきた
ようやく、目当ての人物を見つければ、ほっ、と安堵の息をついて騎乗したまま、彼女へゆっくり近づき、
手を延ばす

シャルレ > とぼとぼ…お腹もすいたし足も遅い

なんだか人とはちがう音が聞こえて顔をあげると遠くから馬が走ってくるのが見えた。
さすがに大きくて怖いと思ったから、街道の道の端っこに避けてると、声が聞こえて。

「ぁ…スヴェンだ、ごめんなさい…」

言い訳もしない、たしかにお使いにいくときは明るい間にと約束したの覚えてたから。
シュンとわかりやすいくらい頭が下がる。
フードの下の耳もたれてるから余計低くなったように見えてしまうけど。
近づいてきて手が伸びると、応えるように手を伸ばし重ねようとして

スヴェン > 「いや、もう良い。疲れていないか?」

シュン、とするのが遠目にも判れば苦笑が浮かんでしまう
腕を伸ばし彼女の手を取ればそのまま、軽く引っ張り上げて自分の前に彼女を乗っける
手綱を持った両腕で彼女を緩く落とさないように挟めば、踵で馬の腹を軽く小突いて少しずつ歩かせる

「あんまり遠方にお使いに出すのも考えものだなあ…
 ほら、林檎食べろ、お腹すいたろ?」

ポケットからぼちぼち店じまいしようかという王都の露店で買ってきた小さな林檎を彼女に手渡せば、
シュン、としょんぼりしたしょんぼり耳をフードの上からぽふぽすと撫でて
彼女が林檎を受け取れば、ほんの少し馬の歩速を早める。日が完全に落ちる前までに王都にたどり着きたい

彼女が歩くよりもずいぶんと早い速度で進んでいけばそのうちに王都の門が丘のむこうに見え始めるハズ
ここまで来れば、とまた少し速度を落とせばぼんやりと風景を眺めながら馬を進めていく

シャルレ > 「うん、疲れた……」

シュンとしたまま、人の足での久しぶりの遠出だった。
街の中のお使い感覚だったから、帰り道が辛くなってたとこ。

手を重ねると馬の上にあがってた、ちょっと視界が高く広がる。
つい、ぎゅっとクラのとこを掴んで体を挟まれるように支えられると、りんごを受け取って。

「カリカリもぜんぶ食べちゃったから、お腹すいたー食べる」

しゃくしゃくと、好きなりんごを齧ってく。
ひと握りの小魚のオヤツは、はやくになくなってたから、
りんごは喉も潤うしお腹にも入ってくのがわかる。

人の足よりもはやくなって、気づけば見えるとこにもう王都の門もわかるくらい。

「スヴェン怒ってる?」

馬の足がゆっくりになると、また、りんごをしゃくっとかじって。

スヴェン > 馬でならともかく、人の足でとなると結構な遠出であるから、疲れたというのも判る
だろうなあ、と苦笑しながら彼女の言葉に頷きながら巧みに手綱をさばき馬を操る

「次からは余分に果物やなんかも貰っていけ…
 喉が渇いているなら、水もある…腰ンとこのベルトに括ってあるから欲しければ言ってくれ」

カリカリだけでは流石に遠いお使いはしんどいと思う
彼女が猫であっても、それは変わらないはず…次は水とちょっとした食料も持たせるようにしなくては、
と反省する雇用主であった

「んー…もう怒ってない
 シャルを見つけた時は色々怒ってやろうかと思ったけれど…怪我もしてないしな…
 あ、でも、部下連中も心配していたから、あいつらには謝っとけよ?帰ったら風呂もちゃんと入れ」

ついでに、馬にもお礼を言っとけ、と冗談交じりに付け加えればいつもの癖でわしゃわしゃ、と頭を撫ぜる
戦場では武器を片手に、手綱を片手にするから、腕一本で馬を御す事もそれ程、苦ではなく

シャルレ > 「うん、思ってたより遠かった
 りんごあるから大丈夫、おいしい」

しゃくしゃくと、半分くらいを食べてしまったのをみせるようにして。
距離感を間違えてた自分のせいだったから。

「うん、ありがと」

馬にもと聞けば、見えるのは首と目の前のタテガミ、りんごを持っていないほうの手を伸ばして、
タテガミを撫でるようにしてお礼を言う。

「うん、お風呂も入る、皆にも謝る…
 そしたら、スヴェンのお部屋いってもいい?
 ぁ、ちゃんとお使いはしてきたよ?」

肩からかかてるカバンをお腹のとこに置いて、ペンペンと叩くようにして、フードごしに撫でられると嬉しくなる。

スヴェン > 「今日はな、次も迎えに行けるとは限らないんだからな?」

大丈夫、と言う彼女にちょっと不安になったりするから一応は念を押しておく
なんでもよくやるし一生懸命なのだが、たまに頑張りすぎてしまうきらいがあるようにも思え、
雇用主としては悩ましい所でもある

「撫でてやるより少し、ペシペシしてやったほうが喜ぶ」

彼女が撫でてやるのを見れば、背後から腕を伸ばし、首の辺りをぺちぺち、と軽く叩いてやる
すると擽ったいのか、喜んでいるのか、鼻息を鳴らしては軽く首を左右に振ってみせる
そんな愛馬の様子に、ほら、喜んでるだろ?なんて彼女に伝えて

「お駄賃貰ってんだからちゃんとするのは当たり前だわ…
 その上でみんなに心配かけないようになってこそ、一人前、まだまだ半人前だな…
 良いよ、何時来たって良いって言ってるしな…」

手綱を片手でさばきながら、彼女を落っことさないように軽く腰の辺りに手を添える
門前まではもう少しだから、それ程心配もいらないのだけれども

シャルレ > 「うー…はい」

お迎えに次は行けると限らないとのことに、
念を押されて、お迎えに喜んでたものの、またシュンとフードが下がる。
シュンとしたままペシペシを目の前でみて、習うように首の横をペシペシと真似て。

後ろから、当たり前と言われて…また、凹んでしまったよう、彼の言葉は間違ってもいなくて。
今度は黙って残りのりんごを食べてく、腰のとこを支えられてるから、
食べながら揺られてても舌を噛むようなこともなく、しゃくしゃく…。
到着する頃には食べきってしまえてるのだけど。

スヴェン > 決して怒っているわけではないし、そんなつもりもないのだけど、彼女の耳がフードの中でシュン、としてしまう
さてさて、こうなると何か1つくらいは褒めてやるべきなのだろう、とぼんやりと闇の迫る遠景を眺める

「…まあ、ちゃんとお使いは果たしたようだし、無事に帰ってきたからそれは偉かったな…
 なんでもそうだけど、いきなり一人前に馴れるわけでもなし、俺だって最初から馬に乗れたわけじゃないしな…」

腰に添えた手がまた持ち上がり彼女の頭をフード越しにぽんぽすん、と撫でる
これが厳つい部下であったら厳しいことも、あと2つや3つ上乗せするのだろうけれど彼女は違う
まだまだ女の子と言って良い娘である。こうして褒めて伸ばす…と言うか、怒ってばかりでも仕方なく思えた

「ほら、門が見えてきたぞ?
 林檎1つじゃ足りんだろ?かえって飯にしようぜ…」

そうして、街への門を超えれば自分は馬を降りて手綱を引きながら隊舎へと向かい

シャルレ > 「うん…じゃあ、もっとがんばる」

落ち込むのから、やる気にころっと変わる。
頭を撫でられると、すぐに嬉しくなってしまうのは素直な反応。


次は走っていけば間に合うかな、とか単純な考えしか浮かばないのだけど。
次行く時は、また季節が変わり陽の時間も変わってるから日暮れになりそうなのに…。

「ご飯も食べる、お風呂もして…スヴェンとこいく」

やる気になったまま、隊舎に戻ればフードを下ろし、三角の耳がピンと元気にたってた。
一人で馬に揺られてたけど、ぴょんと飛び降りて、手綱を引く彼の隣で一緒に戻っていく。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からシャルレさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からスヴェンさんが去りました。