2017/07/18 のログ
No name > うごうごしながら薬草を幾つか取り込んだ所で再び大きな音が響く。
またなの。何なのこの音は。
ぷるるんと震えた所でがっしりとと弾力のある外殻が掴まれ、草から引き離されてしまう。
大きさの割り、重さはそこまでないので簡単に浮いてしまうのだ。

トモノ > 『これは、食べちゃダメだ。僕にはそこそこ大事な物なんだよ。』

(言葉が通じる気はしないが、思いのほか軽かった相手にそう言葉を投げ掛けて。)

『ていっ!!』

(敵意があるわけではないが、柔らかそうだ。投げてしまっても大丈夫そうだと。彼が元にいた草むら付近に放り投げようと)

No name > どうやらこの音はおっきいのが出しているらしい。
意味は分からないが、なんとなく、おっきいのにとって良くない事をしてしまったと言うのだけは理解した。
そうこうしている間に放られて1mのボディがぽーんっと飛んでゆく。

ぼよーん。

間抜けな音を立てて2、3度バウンドした体は怪我一つなく着地して。

トモノ > 『うん……・』

(放り投げたポーズのままに満足そうに頷くやはり、敵意だとか害意みたいなのは見当たらない。大人しいスライムなんだろうと理解すれば。)

『あぁ……もう……結構減ってるじゃないか……』

(しゃがみこんで、散らばった薬草を拾い始めるのだ)

No name > 着地の衝撃を逃がすよう、何度か身体をプルプルと震わせた後、再びうごうごと少年の元へと近付いて行く。
あの草が欲しいのである。
何となく、気が引かれた密集する草達。
ガサリ、と草を掻き分け再びおっきいのの近くに行けば、さっきよりも減っているではないか。
分かりやすくボディがへにょって。

トモノ > 『ん?……』

(草を集めていた所で再び近づいてきたスライムに気が付く。
意思疎通はできないけれど、なんとなく。落ち込んでいる?)


『……なんだよ。……しょうがないな……』

(ホラ。とばかりに、適当に量のある薬草を選んでスライムの前の地面に置いていく。簡単なのはまた集めればいいと。貴重なのはしっかりと籠に入れておくのだが)

No name > 心なしかしょんもりしながらボディを平べったくしていれば、おっきいのが目の前に草を置いていく。
スライムに目があったら、きっとぱちくりと瞬きをしていた事だろう。
少年と草を交互に見ているように身体をぷるぷると震わせれば、平べったくなっていたボディが球の形を取り戻し、草の上に覆いかぶさり、外殻を撓ませた。

「――――」

置かれた草を取り込み、吸収。
すらいむは おっきいのは よいもの おぼえた!
喜びを表すようにぷよんぷよんとボディを撓らせ。

トモノ > 『…………』

(作業は終えたのだけれど。じいっと草を取り込んでいくスライムを見る。
見慣れてくると、ちょっと可愛い。犬猫程度には意思疎通もできそうな様子があればそうも思えてくる)


『君は、草しか食べないのかい?』

(休憩、とばかりに地面に座り込んで。食事をするスライムを見つつ、水筒に入れてあった水を飲む)

No name > おっきいのが何か音を出している。
然し、よく分からない。さっきみたいな、おっきいのにとって良くないことをした訳ではなさそうなのだけれど。
ぐぐぐ、とボディが傾いて。

トモノ > 『まぁ、通じないか。』

(やれやれとばかりに、水分補給。
基本的に魔力が外から共有されているために。とても燃費は良い方だが。
水分だけは物理的にいかんともしがたい。傾いているスライムを見つつ、釣られて首を傾けて)

No name > 意図があった訳ではないが、よく分からないと思っていたら自然と傾いていた。
おっきいのが傾けば負けじと更に傾こうとして、べしゃっと地面に倒れた。
外殻を撓ませていた所為で跳ねる事もない。

「―――――」

ぷるり、とボディを揺らしながら再び外殻を形成して球に戻し。

トモノ > 『……』

(少し考える。とりあえず、この生き物は。可愛い。そして害もなさそうだ。
一応は、薬草を獲りに来ていたのだけれど。別に慌ててやるべきことでもなければ。このスライムの方が魅力的に見えてくるから現金なものだ。)


『……どうだろう?……一緒に街にくるかい?』

(傾けた籠、中には先ほどのように薬草が沢山。中に入ればそれを担いで、住み込んでいる魔導具店に連れ帰ってみるのも面白いかと)

No name > ぼよぼよとその場でボディを上下に揺らしていれば、再びおっきいのが音を出す。
良くない事をした感じではない。どちらかと言えば、さっきみたいな様子。
なに?なんなの。おっきいのの出す音はあんまり怖くないから気になる。

「―――――?」

またボディを傾けていれば、籠をこっちに向けられた。
中にはさっきの草がいっぱい。
でも、スライムの前に置かれた訳じゃないから吸収していいのか分からない。
とりあえず、うごうご身体を動かして籠の中へと入り込み。

トモノ > 『食べたきゃ食べると良い。
また後で集めればいいだけだし。』

(とか呟きつつ。スライムが入った籠を背負う。
そうして帰路につくのだけれど。籠には蓋などもないし、出ようと思えば出られるだろうし。トールの経営する魔法具店ビルスキルニルに着いても、別に監禁しようという気もない。あくまでスライムの自由意思に任せようとするのは、この少年の性質故で。基本的に束縛が好きじゃないのだった。)

『たぶん、トール辺りが好きそうなんだよね……』

(とか言いつつ、街へ。雇い主は、以前スライムにお尻を弄ばれて大変だったことがある。出来るならけしかけてみようとか、悪戯心もあったりして)

No name > またおっきいのが音を出す。
でもどう言う意味の音なのか、スライムにはまだ分からない。
大人しく籠の中に納まって――視界の部位だけ籠からちょっとだけ出す。

「――――――キュ」

ゴムの様な外殻が擦れて、まるで鳴き声のような音になる。
自分の知った景色が少しずつ遠くなって、街に入ればおっきいのよりもっとおっきいのが増えてスライムは驚きにボディを震わせる事となるだろう。
少年が雇い主へと悪戯を考えているなど、今はまだ何も理解していないのであった。

トモノ > 『まぁ気に入らなかったら帰ってもいいんだぜ?
好きにしなよ。』

(通じてるのかいないのか。たぶん通じてないけれど、少し楽し気にスライムに話しかけながら。街へと戻っていくのだった)

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