2017/07/17 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にNo nameさんが現れました。
No name > ぷるん、ぷるん。
弾力性のある透明なボディを震わせながら草むらを掻き分けていく1m程の球体。
殆ど生まれたばかりの、赤子同然――否、赤子よりは多少なりとも知識のついた生命体は、
脳もないのに沸き起こる空腹感に突き動かされる様、うごうごと草むらの中をあてどもなく進む。

「――――…」

何かを取り込まなければいけない。とりあえず何でもいいので取り込みたい。
この際、草でも良い。
そう判断すればゴムの様な弾力を持っていた外殻が一度撓み、進む傍から草を体内に取り込み、溶かしていく。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にトモノさんが現れました。
トモノ > (ちょうど、食材兼栄養補助の為の野草を採集しにきていた少年は、背中に籠を背負って。中にはたっぷりの薬草野草の類を採集していた所だった。)

『スライム……っぽいのが、草刈りしてる?』

(木の合間から見えたそれを少し近づいて隠れつつ見守る。草食のスライムとかそういうのもいるのだろうかと。あまり危険度を感じないその姿を観察して)

No name > 時々、ただの草では無く、魔力を孕んだものやら薬草やら毒草やらを取り込んだ。
が、赤子に毛が生えた知能では区別も判別もついていない。
うごうごと、取り込める草は取り込んどけとばかりに進む進む。
野良の魔物の癖、外的察知能力が低いのか、めっちゃ見られている事には気付かない。

トモノ > (さてさてどうしたものか。見た目には単に無差別に草を食べているようにしか見えないし。気づいても居なければ害は無さそうだ。言葉が通じるとも思えない。危険な生物だったら厄介だと。コッソリとその場を離れようとしたところで。)

『――――あっ!?――――』

(思わず声が漏れてしまう。ちょうど観た先に、スライムの進行方向に、ものすごくレアな魔力を持った薬草が生えていたから。採集して乾燥・熟成させて売ったらそこそこの値段になるそれに思わず少しだけ声が漏れてしまう。慌てて口を塞いだけど)

No name > 取り込んでいく傍から草の知識がスライムの体に刻み込まれていく。
ただの草と薬草は問題ないが、毒草は取り込んでも吸収しないようにしなければ。
魔力のある草は積極的に吸収だ。美味しい、と言う感覚は無いが、体が良い物だと判断している。
とは言え、今の所このスライムには取り込む前にどれがどんな草なのか、と言う判別は出来ないのだけど。

「――――?」

不意、どこからともなく聞こえた音に動きが止まる。
目に当たる部位は無いが、体が視界だととらえている個所の範囲を広げる様、きょろきょろと見渡すようにボディが揺れ。

トモノ > 『ヤバッ――――』

(慌てて、逃げ出そうとした。慌てていたからそうなるのだ。
背負っていた籠が枝に引っかかり、ズデーン!と派手にズッコケることになる。
集めていた薬草やら、いわゆる良い草を一面にまき散らして、スッ転んだ)

『い……タタタ……』

(あおむけで思い切り頭を打ったので、声が漏れるまでにも数秒の間があったけれど)

No name > 盛大な音にスライムはぷるぷるボディを震え上がらせながら飛び上がる。
何、なんなの。と言った具合に先程よりも忙しなく辺りを見回し、草が揺れている部分を見つけた。
一度、草を取り込む事を止めてその場へとうごうご近付き。

「――――」

何だかでっかいのがいる。
そして辺りに散らばる草。
でっかいのは気になるけれど、散らばっている草の方が気になってしまう。
ぷるり、ぷるりと透明なボディを揺らせば、辺りに散っている草の方へと近付き、外殻を撓ませた。
そして、遠慮なしに取り込んで行く。うごうご。

トモノ > 『わっ!?――――』

(喰われる!?と思い跳ね起きたが、狙われたのは自分が集めた薬草類だった。
やっぱり、草食のスライムなんだな。と見つめる事数秒)

『ぁーっ!?ちょっと待ったぁ!!それ折角苦労して集めたのに!!』

(危険がなさそうと頭が油断してしまえば。次に気になるのは自分の労力だ。止めろと言わんばかりに反射的に両手で掴みかかろうと。叶えば、集めた草から引きはがす算段だ。)