2017/05/06 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にシャルティアさんが現れました。
シャルティア > 夜も更けてた街道に、ぽうっと小さな明かりがいくつか見える
それを追えば、光の精霊に囲まれた小さな天使が見れることだろう。 ただし、手には巨大――その身の丈よりも大きな――大剣を握って振り回したりしてるが。

「まーぞくをたーおしてばーんばばーん!ゆーくぞわーれらのばーんばばーん!」

と、まあ音調のズレた妙な歌を歌いながら、ご機嫌そうに街道を歩く少年。頭からかぶったローブや、背の小さな羽根はまさに天使なのだが、手に持った大剣だけが危なっかしい

シャルティア > そのまま、街道を歩き去っていく天使の少年、行く先は魔族の国か、それとも街の方か――
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からシャルティアさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にゼノビアさんが現れました。
ゼノビア > 太陽は既に眠りに落ち代わりに月が空に上がり地を照らす。
時間にしたら丁度夜行性の獣や山賊達が大騒ぎする時間帯である。
何故そんな時間に一人メグメール街道を王都に向けて歩いているのかと問われると、今日は年に数回あるか無いか前日に突発的に連絡がきて発生する協会の会合である。
どんな突発的な出来事でも対応できる事、急な暇をスムーズに主より承れるかの信頼関係、他諸々を確認する為の突発的な会合らしいが正直迷惑以外の何者でもない。
今夜も燕尾服のジャケットは無い軽装姿、両腕の袖も肘の上辺りまで捲くり、胸のボタンも幾らか緩く開けている。

――まあ、こんな軽装で一人で右手に持ったランタン一つを供にして歩いていれば山賊の類や好奇心の強い腹を空かせたケモノが出てくる出てくる。
大半は事前に香水代わりに見つけていた「香水」で何とか回避できているが……回避できない場合は結局こうなる。
たぶん、危険回避能力の確認とか言うつもりなのだろう、迷惑この上ない、せめて馬車代くらい都合してほしいものだ。

「……ランタン一つで王都まで徒歩ですよ?悲しいと思いませんか?そう思ったら哀れみの心で見逃してくれてもですね?」
執事の時の表情、凛とした印象を抱かせる薄い笑み、相対するは山賊……であった者達。

両手をしなやかに包む絹手袋に包まれたその手をパンパンと合わせ叩いて優美たれを実行できなかった印の砂埃を落す。
――手短に言えば制圧完了、地面に倒れ伏しているのはその山賊達だった者達。
その各々方の手首を治療すれば治る程度にひん曲げて、痛みと驚きにものすごい人をバケモノを見るような目つきで睨みつけた挙句、今にも食いつきそうな表情をしている。

酷い、これは正当防衛である。
でもダメ押しに睡眠効果のある毒でもまこうか?

ゼノビア > 絹手袋の手首に触れる境界線に緊急時用の獣散らしの毒液が詰まった本当に小さなガラス製のカプセルが縫いこまれている。
断っておくが決して普段から身に着けている絹手袋には無い、是は本当に強烈な悪臭を放ち、獣の鼻腔を焼き尽くす最終手段である。
嗅覚が獣より鈍い人間では悪臭に悶え苦しむ位で済むだろう、
そうすれば追いかける気力も無いだろう、それに放置して野犬に食われることも無いだろうし、一石三鳥と言う奴だ。

最初に考えたとおり睡眠薬でも良いのだが、ヘタをすると後味が大分悪い事になりそうで、案は今却下され、獣散らしの案は採用となった。
口先でカプセルを噛まないように左手の絹手袋を咥えて器用に脱ぐと、緩くそれを丸めて地面に座り込んで手首を押さえる面々に向けて投げつけ……た。

カシャ………

耳の良いものなら聞こえたかもしれない小さな破砕音。
その音に刹那遅れて広がるのは何とも言えない悪臭、蝶どうした自分を恨みたくなるような悪臭だ。
それが衣服については構わないと、踵を返し一目散に走り出す。
背後から呻き声とか嗚咽とかあまり綺麗だと言えない音などが広がりながらも周囲からは鳥の鳴き声すら聞こえなくなった。

――濃度を間違えてしまったかもしれない。

「……無益な殺生は主人の命を守る時以外はNGだからね、仕方ないよね?」
言葉の終りに何とも言葉にしがたい苦笑いと申し訳なさそうな笑みを入り混ぜた複雑な表情を浮べると、再び歩き出す。

まだ王都まで距離はある。
途中誰かしらに出会えるかもしれない
運がよければ馬車に乗せてもらえるかもしれないし
何か縁を築く事ができるかもしれない……。

足取りは軽くはないが一歩一歩確りと、なるべく振り向かないようにして歩いていこう。
途中口寂しくなったら飴玉を口に放り込めば良いし、独り言を聞く動物達も今や何処かに散っている……筈。

ゼノビア > さて、今宵も色々空振りのようだ。
ゆっくりとした足取りはだんだんと足早になり、数秒後には人が走る速さとは思えない速さとなり街道を駆け抜けることになるだろう。
これは馬にのった主人を追いかけるための術であり…
とか考えている間に王都の門は近づいてきていて…

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からゼノビアさんが去りました。