2017/03/15 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にマイヤさんが現れました。
■マイヤ > 軽いアルバイト感覚で受けた依頼の帰り道、良くあるお約束と言うアレなのだろう、依頼者の判らない依頼を受けたら予想外のトラブルに遭遇し、命辛々逃げ出して今現在に至る。今回のクエストは蜂の巣から希少な「黄金の琥珀蜜」を手に入れろと言う少し入り組んだ場所にある蜂の巣から蜜を回収するだけの仕事の筈だったが、何現地に言ってみれば其処に待っていて舞っていたのは犬サイズの巨大な蜂で、言われた蜜はどうやらその蜂の巣から取れる、何て容易に想像つくわけで……。思い出したくもないので割愛するが、とにもかくにも蜂を煙幕玉で燻して気絶させ、黄金の琥珀蜜を専用の瓶で回収して、その王都へ帰還の最中である。ギルドに所属すればそのあたりの依頼の裏づけや排除を行ってくれるのだろうが、所属するお金もない故にこんな眼にばかりあっていて……でもまあその分収入は言い訳で、今回のクエストだってコレを納品すれば新しい武器が買えるくらいの金額が貰えると、そう考えると悪い事ばかりではないのかな?と頬をにへらと緩めながら歩いていた。その蜜が禁制であり、ある種の薬効を持つものであり、危険物であると言う事はまだ知らない。
「早く帰ろう……もうほんっと帰ろう。しかし、このクエストはオレじゃなかったら色々危なかったんじゃないの?蜂と聞いていたから準備できたし、偶々煙幕で気絶してくれたからいいけど、あのサイズ普通だったら無理よ?」
仕事の愚痴が零れるだけまだ聊か心に余裕はある。今回は本気で逃げに徹したのと、蜂の習性があの巨大蜂にも通じたから被害はブレストプレートに幾つか傷がついたくらいで済んだ。それが少しばかり誇らしくて、弛みきった笑みを浮かべたまま、大事そうにブレストプレートのショルダー部分を撫でて、お金が余ったら修理してやろう……とか、いやでも勲章じゃない?記念じゃない?とか、メグメール街道の人気のなさを良い事にぶつぶつと独り言を呟いた。今宵は月明かりが非常に明るく、寒さもゆるい夜である。周囲への警戒も弛んでいれば、ランタンなども手に持たず少し夜目が聞く為に明かりもなく、一人街道を進む。
■マイヤ > 神の思し召しだと孤児院のシスターは言うと思うが、クエストを終えて今だ昂ぶり残る自分には何も起きない事が少しつまらなく、それでも街道を歩く速度は変わらずに無事王都まで何事もなく……たどり着いたと思いたい。一先ず今宵得る報酬でどんな武器を買うかはある程度固まりつつあって、今度は長物でも振り回してみようかな、とか……。少年は一人街道を進む、虫がなき獣が吼える中を意気揚々と……。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からマイヤさんが去りました。