2017/03/11 のログ
ペインテイル > 香りが近づいてくる、甘い香り、不可思議な香り、あまりこの周辺では嗅ぐ事がない異質な香り、明らかに警戒すべき香りに魔獣は一歩、二歩と後退りを踵を返す真似はしないが、明確に警戒の色を見せ両目を細める。微動だにせず警戒を継続……喉を鳴らすのも止め、体重を強く強く前足にかけることで飛び掛る準備も出来ている。

距離はいかほどだろうか?
肉眼で捉える事は?
相手の実力は見定められない、しかし、決して旅人等ではない気配は肌から感じる。悩み、考えた末に相手よりの行動を待ち伏せる事にして……。

花琳 > 動かぬ敵に対し、動かぬわけにはいかなかった。

「はっ」

まず縮地で間合いをギリギリまで詰める。相手の姿をハッキリと間近で見る。やはり自分の知らぬ魔獣、魔物の類いだ。獣形ということは会話が通じにくい相手であることが多いというのが経験則である。
ギリギリまで詰めた間合いからの一閃。
あくまで基礎を修めた程度の太刀筋故にかわすのは容易いかもしれない。しかもこの木剣は魔の類いにしか通じぬ剣故に、万が一ただの獣であるならば通じはしないだろう。
だからこそ、これは布石。
片手で剣を振り、もう片方の手で印を結ぶ。
魔獣の付近に土の柱、あるいは土の塊のようなものが数本立つように。

ペインテイル > 退かず、動かず、されど油断せずに距離を詰めてくる異端者と退治する――この場合は己も異端者であるが、それはきにすべき事項ではない。警戒すべきは間合いをつめる速度、剣士ではなく魔術師でもない、対峙した事がない相手の動きに合わせることが出来ず、一瞬だけ対応は遅れたがそれでも相手がた木剣を振り下ろせば単純に反応をして見せて、地を蹴り爪先で大地を抉りながら数歩距離をあけ、更に数本生まれる土塊にも本能的に察し、対応してみせる。その土塊を蹴る事で踏み板とし、とん、とん、とん、と立ち並ぶ土の柱を蹴り速度を上げると、最後には月を背負うように空に舞い、必殺の尾の一撃を見舞おうとするが触手を尖らせるまで間に合わず、太くしなやかな鞭として相手の膝を払おうとし、同時に相手の脇をすり抜けて背後に着地しようとする。

――無論空中を飛ぶ事は避ける場所をなくすことに等しい、それでも相手の行動がそれしか許してもらえず、あえて相手の促すとおりに空を跳ね、脇を抜けて落ち、其処から相手の背後を取ろうと動いた。
それはまるで夜風、黒き毛並みの魔獣は風を切る速度で難易度の高い行動をやってのけようと……!

花琳 > かわされるのは想定の範囲。されどそこから先は想定の範囲外で

「…なっ…うぐっ…!」

背後に回った気配。されど早すぎて対処ができない。
膝を払われ、こかされるもごろごろと転げ周りながら距離をとり、起き上がろうとしながら、土の柱を土煙に変えて煙幕にする。
無論木剣は離さない。唯一の命綱だからだ。目的も果たさずに異国の魔物の牙にかかって死ぬなど妖仙として、仙人としてのプライドがそれを許すわけにはいかなかった。

ペインテイル > 上手く背面に回りこめたと思えば突如と上がる土煙の煙幕。それに対応する術は持ち合わせて居らず、魔獣の思考に巡るのは退くか否か、一先ず一度攻撃を仕掛け相手の行動を見極めようと、相手の背後から大きく前足を振り翳し、その双肩に前足を押し付けて地面に押し倒そうとしながら、同時に特徴でもある巨大な両耳も振り上げ、次なる行動に対処できるように何時になく慎重な行動を見せる。

これが相手が旅人であれば此処までしない。
実力が見えない相手だからこそ魔獣を此処まで慎重にさせる。足払いも致命的な転倒にならなければ、今できる攻撃も単調ではあるが前足の爪を振り下ろし叩き付ける事での大振りな攻撃しか出来ずに……。しかし、その慎重さが一度の動作で更なる布石を打つことになる、この至近距離で魔獣は見ればわかるほどに大きく喉を膨らませ、音を吐き出す準備まで始める。

花琳 > 地面に押し倒される。この至近距離の間合いを待っていた。
しかし、木剣を相手に突きつけようとして、気づく、この生き物は喉を膨らませている。ここから予測されることは3つ。
1つ目、興奮状態である。2つ目、何かしらの攻撃前。3つ目、両方。
状況を考えて3つ目の可能性が高い。ならば、と幻術をかけることにする。
自分が消える幻術を。それと平行して自分の真下に落とし穴を作り、落下する。落下時に魔獣から距離を多少でも取るつもりで。隙間でも出来ればそれを利用して相手から離れる気である。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」に花琳さんが現れました。
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ペインテイル > 唐突に感じる違和感に慎重すぎる魔獣は喉を膨らませてから放つ空気砲を放つのを止め、空気を飲み混むとガチガチと軽く牙を打ち鳴らし、次第に思考を警戒から柔軟な狩猟時の思考へと切り替える。結果最初は警戒しすぎて硬かった動きはより獣らしく、本能に従い相手が視界から消えても、視覚から嗅覚へと意識の重きを切り替え、相手が消えても尚匂いを追い、落下するのも構わず離れようとする相手を地面に押さえつけるがまま体重をかけ、強く強く逃がす物かと相手の双肩に衣服越しに爪をたて、鋭い爪を食い込ませていこうとする。

同時に見舞うは巨大な両耳の一撃、無論狙いは破壊ではなく、スペルユーザーだと判断した魔獣は相手の口を塞ごうと五指の如く分かれた巨大な耳で相手の口元の辺りを覆い、今度はもう片方の巨大な耳で相手の喉元に触れて、軽くではあるが喉を弱点を押さえてその行動を止めようとするのだった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」に花琳さんが現れました。
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ペインテイル > だが、行動は全て空振りとなったのか、手ごたえを感じれず、獲物が逃げたと判断した獣は仕方なし立ち去る事にする。嗅覚にも視覚にも捉えられなければ、それは存在していると言えず、砂煙から文字通り煙にまかれたように獲物に逃げられて……。

何とも表現し難い表情を浮かべ、魔獣は街道をかけ始める。今度こそ獲物に出会えるように今度こそ燃え滾る何かをぶつける相手にめぐり合えるように、街道の闇へと駆けて消えていくのであった。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からペインテイルさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」に花琳さんが現れました。
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