2017/03/01 のログ
花琳 > 相手の反応を見るに、あまり女慣れしていないようにも見える。好都合だ。好都合過ぎて逆にシェンヤンの道士の使い走りか何かを疑いたくなる程に、好都合過ぎて女はむしろ心配になった。…色々な意味で

「ふむふむ、換金は可能、と…その、騎士様のような、方なら私は…」

ここでなまじ焦らして引かれてもつまらない。なら攻めた方がいいと判断した女は軽く青年の体にしなだれかかる。微かな花の香りが、やや濃くなったかもしれない。

可能なら、そっと、青年の耳元で吐息と共にささやいていうだろう

「どうか、お慈悲を」

マイヤ > 耳に吹き込む甘く温かな吐息とくすぐったい囁きの言葉、それに興奮しない筈がないし、流石に言葉の意味が理解出来ない程幼くもないし、騎士様と呼ばれて嫌な気持ちになれる筈がない。初めて、ではないにしろ温かい身体と色濃い花の香りが肌に触れる事で、その身体を抱きしめるように腕を伸ばすが……両手の指先は何かを堪えようと必死にワキワキと中を引っ掻く。――此処は外で今は寒くて、これ以上此処で何かするには適していない環境下で、出来た事と言えば、両手でそっと女性の身体を押し返す事だけで……。

「うん、いったん落ち着こう。報酬の前払いは凄く嬉しい、もう本当に勃起するくらい嬉しいけど、そのだ外だそれに……こんな時間だし、危険な山賊とかモンスターが出てこないとも限らない、……だから、とにもかくにも、王都行こう?朝になるくらいまでには絶対につくはずだし……。」

矢継ぎ早の言葉でまるで己に言い聞かせるように言葉を吐き出し、押し返す腕を引っ込めて聊か照れくさそうに笑って背中を見せて、こっちだよ?と言わんばかりの速度でゆるゆると歩き始める。

花琳 > かるく押されて離れ、黙ってうなずきながら、頬を赤らめる。
少し攻めすぎたが、まぁ結果はよしとしつつ、少し離れてちょこちょこついていくことにする。
「ところで剣士様は、何故王都に向かっているのです?私は観光とかですが…」

馬車という言葉から察するにも、近くはない場所からやって来た可能性が高い。はたまた街道が長いゆえか、街道のモンスター退治などで稼いできたようにも見えない。ならば向かう動機はなんなのだろう?やはり仕事だろうか?はたまた仕事は仕事でも立身出世の方だろうか?
女は、純粋な興味から訪ねていた。あと、一割くらいは青年の反応から色々と未熟なことを期待してもいたが。

マイヤ > 「……強くなる為かな、お金を稼いで稼いで稼ぎまくる!って良くある奴だよ……。」
出会いがしらの際に答えた答より少し深く、言葉も軽い調子で振り向きもせず答を口にし、女性の歩調に合わせて普段以上にゆるい速度で歩き続ける。

途中気まずくない程度に言葉を交わし、様々に未熟な醜態を晒すも始めての仕事に満足な手ごたえを感じていた。あえて問題にするなら、口説いたとかナンパしたとかそんなんじゃなくて、ただ異性と歩くのが照れくさくて報酬も受け取らず王都の中で女性と別れたことだろう。狭い王都、きっとまた何時か出会えることがあるかもしれない、その時に報酬の事を覚えていれば、とゆるい思考で王都の何処かに立ち去って……。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からマイヤさんが去りました。
花琳 > 「強くなるため、ですか…」
それを聞けば女は内心笑い転げていた。
新しい場所に来て早々におもちゃが出来そうだと。

王都に着けば、にこりと頬笑んで立ち去る。次に会えたら、報酬を払おう。そして、おもちゃにできたらしてしまおう、と悪巧みをしながら、夜の王都に消えた。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」から花琳さんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にティエンファさんが現れました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からティエンファさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にティエンファさんが現れました。
ティエンファ > 「おー…っ、あれが王都か! 遠くからでもよく分かるぜ! …いやー、遥々来たぜって感じだな」

丘陵地帯の一際高い丘、木の上に上った少年が声を上げる。
遠く遠く、緩やかに続く丘陵は、この丘を越えればだんだんと平地になっていく。
視界の先のその先に、ぼんやりと夜闇に浮かぶ街の明かり。

「目算、夜通し歩けば朝方には着くかな…いや、まあ、無理は禁物としても、だ」

ひょい、と人の身長2倍以上の高さから身軽に飛び降りて、木に立てかけていた木の棒を肩に担ぐ。

「こう、目的地が見えてくると、やっぱテンション上がるよなあ」

ティエンファ > 釣り目がちの黒い目をにんまりと細め、軽く首を鳴らす少年。
黒い髪に黄色い肌、薄めの顔形は、帝国生まれの証明だけれど、王都を見る目に浮かぶのは、敵意ではなく、憧れ。
裾がボロけた長衣に、旅汚れたズボン。 担いでいる木の棒は使い込まれて、その先には荷物の布袋が下がっている。
一見して判る一人旅。 しかし、異国の独り身に不安の影はなく。

「さっきの商人が、もうちょい歩いたところに木賃宿があるって言ってたし、そこまでは歩くとするかな
 王都に入る前に軽く水浴びでもしたいところだし、休憩も取りたいし」

街道を歩く足取りは、一昼夜歩き続けても疲れは見せず、軽い足取りで街道を行く。

ティエンファ > 長い黒髪は砂に汚れてなお艶やかだが、前を肌蹴た長衣から覗く胸板は厚く逞しい。
子供っぽさの残る顔立ちだが、その身体は確かに一人旅をするに足る力量を表す。
とは言え、今は足取り軽く、目を輝かせて行く姿は、いっぱしの武芸者というよりは、まるっきりお上りさんなのだけれど。

「街に着いたらまずは宿を決めて、くぁーっと寝て、起きたら腹ごしらえして、そっからだな!
 …とは言え、街のどこに何があるかもわかんないから、まずはどうするかな…
 いきなり護衛の仕事を探しても、どこの馬の骨とも知れない俺に護衛や用心棒任せるやつもいないだろうし、
 しばらくは街の散策と、情報集めかな…知り合いも作りたいとこだけど…」

ティエンファ > 「んーむむ、そもそも、帝国顔の俺が普通の宿に泊まれんのかな…城門で追い返されたりして?
 え、それヤだな、ここまで来てまさに門前払いトカ!?」

今まで考えたこともなかったらしく、はたと足を止めて腕組み唸る。

「しまったなあ…途中で商人と別れないで、護衛続けときゃあ良かったか?
 そうすりゃあ、商人の通行書で、護衛の俺の分くらいいくらか緩くなっただろうけど…
 …だって商人についてってたら、町まであと1週間とか言ってたんだもんなー、仕方ないよなー、早く来たかったんだもんなー」

うぁー、と声をあげて頭を抱える少年の姿。

ティエンファ > 「門前払いならまだしも、怪しい奴!とか言って門兵に追い回されたら目も当てられないな
 さぁて、困ったぞ…このまま行って良いのやら …まさか密入国なんてのも出来ないしな ツテも無い」

物騒な選択肢を早々に捨てて、街道の脇の岩に腰を下ろす。
胡坐をかいて頬杖を突き、遠くに見える王都の明かりを眺める。

「いやまあ、追い返されるって決まったわけでもないんだけど…
 このまま行って良い物かどうなのか…今更このあたりで護衛を探してるやつもいないだろうしなあ」

ティエンファ > 「変装… 駄目だ、それこそ帝国のスパイだとか間違われそうだし
 強行突破… いやだからいきなり揉め事はダメだぞ俺
 こっそり入国… なんて器用な真似できないしなあ」

むぅーん、と眉間に皺を寄せてくっきりした眉を難しそうに顰める。
考え始めると、意外と心配性な少年は悩んでしまうのだ。
頬杖ついた手の小指で自分の唇をいじりながら、しばし岩の上…。

ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエルティさんが現れました。
エルティ > 森での狩りをして少々の報酬を得た帰り、少し寄り道をといくつかの村にと立ち寄り王都への道を進む。
このまま何事もなければ数時間もあれば到着できると思えば宿に帰り早く眠りたいと頬を緩ませて。

「あと少しで着くわね。少しはゆっくり休むのも……?」

王都に帰った後の予定を考えて歩けば街道の脇の岩に腰を下ろす変わった服装の男性の姿。
何処かからの旅人なのだろうか?そう考えその変った服装からつい足を止めて眺めてしまう。

ティエンファ > エルティが足を止めてみたその少年の姿は、確かにこの辺りでは見ない格好だった。
長衣のデザインもそうだが、その黒髪もあまり見かけないかもしれない。
肩に立てかけた武器も、槍ではなく、あくまでただの木の棒なのだ…まあ、堅気ではないのだろうと判る。
判るのだが…エルティが関わるか否かを悩むよりも先に、

「…うん?」

日付も変わる夜半、行き交う人の影も少ない中で、足を止めてこちらを見る少女に、少年が気付いて顔を向けた。
子供っぽい目を瞬かせて、しばらく驚いたような顔でエルティを眺めていたが…突然、うわーっ!と喜色満面の声。
ひょいっと岩から飛び降りれば、エルティに笑顔で声をかける。

「そこのお嬢、アンタぁもしかしてエルフかい!
 そのとがった耳、きれいな顔立ち! 絵本でみたとおりだ!」

そこまで言った後に、はっと我に返って慌てて、

「あー、いや、すまん、ごめん、失礼だった。 人間と魔物以外に合うのが初めてで…」

エルティ > その服のデザインに髪色を見ればこの辺りの出身でない事は一目で判り。
肩に立て掛ける武器もただの木の棒、これで旅をしていたのなら少々不用心に見え、声をかけるかとも考えたが言葉が通じなければ面倒と考えてしまったが。

どうやらこちらに気が付いたのか少年がこちらを見れば目が合ってしまう。
これは話しかけるしかないかと思っていれば少年の目が輝き、いきなり声を上げて岩から飛び降りる姿に一歩下がってしまう。

「私がゴブリンにでも見える?どう見てもエルフよ。
後お嬢って失礼ね…これでも小僧よりは年上よ」

お嬢と呼ばれた事にやや過剰に反応をしてしまうが、きれいなどと言われれば喜んでしまうのは当然、耳がピコピコと動いて。

「別に構わないわよ。少し驚いただけだから。それでそんな反応だったのね」

その説明に納得し、それなら今の反応は仕方ない。
そう思えば笑みを浮かべて歩み寄っていく。