2017/02/26 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にハルクラムさんが現れました。
■ハルクラム > ―雪積もる寒い冬も徐々に陽光がその暖かさを増し、穏やかな春へと季節は移り変わる頃…
新芽がもうすぐ顔を出すだろうメグメールの街道の横脇、そこにぽつんと一人、少女が
横たわっていた。死んでいるわけではない、ぐっすりと睡眠中である。
彼女、ハルクラムの活動時間は夜に生きる性質の悪魔が故、夕方から深夜までとなっている。その為
真昼は相当に眠いわけである。それでも買い物や昼の出来事の為に起きている事はあるが、
そういう時は大体前に充分睡眠を摂っている。
昨日は吸血鬼の少女とのまぐわいで激しく動き、疲れてぐったりとなった。その疲労が
今でも残っているのが伺えるか。
「…すぅ…すぅ…」
ただ、こういった草原のそよ風に揺られて眠る事が、彼女の一種趣味であり、気持ちいいだとか。
勿論誰かが近づく音や気配がすれば、感づいて目が醒めるだろうが
■ハルクラム > 二時間程経って、少し陽が傾き始めた頃である。
数人の行商がその傍の道を通りかかっていく。
『お…これは、かわいらしいお嬢ちゃんじゃないか、大丈夫か?』
『寝てるようだぜ、これから冷えていくっていうのにな』
『このままが魔物も出てくるだろうし、やべえな、声かけてみるか』
と、三人の男はハルクラムに近づき、声をかけたり頭を軽く叩いてみる
「…すぅ…すー」
―どうやら気づいているのだろうが気付いてないフリだろうか。全く彼らの働きかけには動じない
困った3人は、王都に向かっていた事もあり、ふと魔が差して
『…この娘、売ったらどれくらいはたけると思うか?』
『べっぴんさんやし、結構つくだろうな、これだけ触っても起きねえって、相当にぶい奴だぜ』
『天からの贈り物じゃないか!こりゃあいい売るなら売る、だめでも俺たちの女にしようぜぇ』
意気投合した三人は、そのままの態勢でハルクラムを馬車に乗せて、再び王都へと街道を
進めていった…
(…こういう男は商売ごとになればあたい位でも売る気なのねぇ…、ちょっと、痛い目あわせてやりますの…)
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からハルクラムさんが去りました。