2016/08/25 のログ
■カノン > 「…勉強?わかった」
言葉は気づけば人間といたから覚えていた、他にもあるのかと思ったけど
主という相手の言葉とならば、やる気になって
「暮らす場所…ドルグスは街に住んでるんじゃなかったの?」
人はそういうとこに暮らしてると思い込んだから
村を回るという言葉に一緒に動くということ、一人じゃないとわかれば
耳がピンと立って尻尾が我慢しきれず揺れてるけど数歩相手に近づいて
後ろに回り込んで横に並ぶ、手を伸ばし相手の片手を握ろうと、つなごうとするのは
嬉しさの反動の甘えで
■ドルクス > 「やる気のある子は良いね、教える甲斐があるよ」
やる気のない相手に教える程の気力がないので助かる
今はカノンの学習能力に期待だ
「街に住んでる訳じゃないんだなぁこれが
あっちこっちをフラフラしてるからね、住み家なんてないよ」
グルンと体の周りを回り隣へ
尻尾も先程からよく動いていて気分は良い様だ
手を伸ばされたのでしっかり握り返す
「じゃぁ行こうかカノン、できるだけ良い村を選んでよね」
二番目に近い村へ向けて歩き出す
カノンの選択を信じていい村へ辿り着けるように願いながら
■カノン > 「ドルグスお家ない人だったんだ」
主が教えることとなれば、楽しみでもあり嬉しさもある…
想像はできないけど、楽しさが繋いだ手を握り返されたことも重なって
「わかった、ドルグスと一緒にいれるとこね」
血臭いとこ、異臭を感じるとこは危険信号が頭に響くのを覚えてたから
そこを避ければ多少は、大丈夫なはずと思って
最初の仕事は、そこに主を案内すること
共に歩き始めていく
身長のある相手に歩幅は違うけど
跳ねるように小柄な娘の足取りは軽くて
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からカノンさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からドルクスさんが去りました。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にエドヴェルトさんが現れました。
■エドヴェルト > ―――さる貴族婦人が所領へ戻らんとする列を見下ろすように高台に立つ影
フードの奥に何処か気の抜けたような緩い双眸が、護衛の兵士に囲まれた行列を見い出せば、口角が僅かに釣り上がる
「後は、彼ら次第。タイミングだけ、だな…」
付かず離れず、街道脇の森を行列に離されないよう追跡すること数刻、突然、行列が足を止める
行列の先には思い思いの武器を取った農民たちの姿があり、追跡の足を止め、
農民たちの姿を確認すればくつくつ、と喉ならして静かに笑った
「立ち上がってくれたか…あんだけ、嘘を吹き込めば流石に怒りもするか…」
貴族婦人の亭主である男爵は諸外国、魔族との戦もあり、少々重い税を領民に課した
何処の貴族も戦時であるからやっていることであったが、それを声高に叫び、
『男爵は税の一部を着服している』という根も葉もない話を語って聞かせた結果がこれである
「良心が傷まないわけではないが…先代の宝物を取り返すには仕方なかったさ」
自分の行いを正当化するように声をだした
そのうちに、農民と護衛の間で戦闘が始まれば、周囲を護衛の固めた馬車に向かって駆け出す
■エドヴェルト > 一直線に馬車に向かい森を駆け下る
森を抜けた所で、護衛目掛けてマントの裏に括った小さな飛刀を2つ、馬上の護衛目掛けて投げつければ、
板金鎧の隙間を縫うようにして飛刀が命中し、馬上から護衛が落ち、それに驚いた馬が暴れ、
その動揺が周囲の馬にも伝わる。馬上の護衛たちが馬を落ち着かせようとする隙を付き、
一気に馬車まで駆け寄り、着飾った男爵夫人を目前にした
「ご夫人、突然の来訪失礼。早速で悪いのだが貴女が肌身離さず持っている宝石剣を返していただきたい」
曲刀の柄に手をかけ、ぬらり、と引き抜けば混乱する夫人の首筋へと刃を寄せる
さあ、と夫人を急かすように声に出せば震える手で懐から宝石の散りばめられた短剣を差し出す
差し出された短剣を受け取り、一瞥すればそれを懐へしまいこみ、未だ恐怖に声すら出せぬ夫人へ向け、
笑みを浮かべて見せて
「確かに…それでは、ご夫人。旅のご無事を祈っております、失礼」
ばっ、と馬車から飛び退くと流石に護衛も馬を落ち着かせこちらへ槍の切先を向けてくる
「男爵夫人はご無事。傷一つ無い、後はよくよくお守り至らしめるよう各員、一層努力するように」
巫山戯るな、と斧槍が振り上げられればそのタイミングでわあ、と歓声が上がった
前方の農民たちの内、何名かが兵士を突破しこちらへ寄せてくる
斧槍を振り上げた兵士がその声に意識を奪われた隙を見て、跳ねるように森の中へ飛び込んだ
■エドヴェルト > ―――森の奥へと駆ける背後で戦いの声が、音がする
それら一切を気にすること無く、森の奥へ奥へと走れば、何れ戦場の音が届かぬ辺りまで来て、
ようやく背後を振り返った
追手のないことに、ふ、と短く息を吐けば奪い返した短剣を懐より取り出し、
仰々しく飾られた宝石を毟り取ってはそれらを辺りに投げ捨てていく
「宝石は飾り…実際、価値が有るのは特殊な加工をされたこの刀身、らしいのだが…」
す、と短剣を引き抜けばこれまでに眼にしたことのない波紋の美しさに、吐息が零れる
奇妙な紋様であるが不思議と惹きつけられるものを感じつつ、宝石を落とした鞘へと収め、懐へしまいこんだ
「これでまた、1つ…回収できたな…新しい装飾は先代から付き合いのある職人にでも頼もう」
宝石を毟られた短剣は鞘に収まったままではどこか地味である
それに相応しくも華美過ぎない程度の刀装を施さねば、等と考えつつ水の湧く岩場を見つければ、
そこに手を浸し軽く水を飲み
■エドヴェルト > 水を飲み僅かな時間、身体を休めれば森のさらに奥へと向かう
そうして小競り合いが起きているであろう後方を迂回するようにして王都の方向へと
歩いて行くのであった
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」からエドヴェルトさんが去りました。