2016/08/24 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にカノンさんが現れました。
■カノン > 人の往来も陽が沈めば、ほとんどなくなる
夜になれば灯りもなく、月明かりを頼りに夜目を頼りに街道を歩く小柄な娘。
「あっちが森で…こっちが…街か、うん、あってる」
場所を確認するように鼻先をクンと鳴らしてみる。
遠くの匂いで人の匂いと、人の匂いがしないほうを確認して、一つ息をつけば
少し街の方向に歩く、近づきすぎないように
■カノン > 少し進めば、耳がくるくるまわる。誰かの足音か人の声か
コチラが進む足をとめて、じっと待つ
近づくのか遠のくのか
まだ距離はあるものの、つい体が構えてしまう
進む足をとめて、人の多い街は、やはり諦めようと
今きた道を戻りはじめて。
■カノン > 「やっぱり、無理だ」
人の多いとこは、好奇心と怖さとの狭間で
まだ怖さ不安のほうが勝り、近づけない。
後ろに人の住む独特の物音が獣の耳をくるくる回しながら届いている
チラッと振り返るものの、森へ足を進めはじめていく。
「羨ましくなんかないんだ」
ちょっとした強がり、人は優しいのも知ってる、暖かいのも知ってる
でも身にしみてる恐怖が残ると進めなくて。
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にドルクスさんが現れました。
■ドルクス > 「そこの可愛い耳のお嬢さん、何かお困りかな?」
ピコピコ耳を動かして困った様子の少女に近づいていく
くすんだ白髪と赤色の強い瞳
「うん?君は……奴隷?」
ワンピース、けれど少し汚れていて首輪も付けている
思わずそう尋ねながらじっと見つめる
この少女、遠目で見ていて分かっていたがやはり綺麗な顔をしている
逃亡奴隷…そんな想像が頭をよぎる
■カノン > 街を背中に歩いてると、声がかかる
わかりやすいほと肩がビクッと跳ねて、尻尾の毛が逆立ちそうなほど驚いた。
「!!?、……奴隷?そんなものじゃない」
見た目には間違われても仕方ない姿
見つめられる視線を感じて、自らを両手で軽く抱き込むようにしながら
「ちょっと、人が懐かしく感じただけだから」
伏せ目がちに、相手の視線から逸らして
■ドルクス > 「…本当に?」
こちらが驚く程に彼女は驚いている
男であれば嘘をつけと言い放っていた所だ
「人が懐かしく?
……じゃぁ人間が好きって事?」
人が好きなら奴隷の線はない
にしても懐かしいとは妙な表現だ
少し気になって来たので色々聞いてみるか
「所で、僕の名前はドルクスというんだけど君の名前を聞いてもいいかい?
とって食べたりしないからもう少し警戒しないでくれると嬉しいんだけど」
■カノン > 「名前?…カノン」
小さく呟くように返す
おそらく首輪を指して奴隷と思われたと考えれば
指を緩い首輪に差し込んで
「これは、飼い主がくれたもの、でも、おじーさんは死んでしまったから」
形見という言葉をしらないから、唯一、飼い主から贈られたものを外せなくて
少し最後の語尾は、沈みかけた声のように耳を垂らして告げる。
「人は好きだ、でも…」
怖さと天秤にかけて、まだ怖さが勝ってる証拠、その先の言葉が出ずに
■ドルクス > 「カノン…そうか、よろしくね」
奴隷の首輪ではなく遺品
少しやってしまった感が否めない
申し訳ないなぁ…
「えっと、勘違いしてごめんね
そんな大事な品だったとは知らなかったよ」
飼い主…奴隷でもないなら彼女は保護されたのか?
となると彼女はそのお爺さんとやらに保護され
そのお爺さんが死んだので自力で旅でもしているのかな
「…人が怖いかな?」
声のトーンと表情から恐怖を感じそう尋ねる
老人に保護されそれでも怖いとなると、その老人は人に殺されたか
■カノン > 「人は好き、でも、まだ少し怖いかな」
首輪から指をはずして後ろで尻尾が軽く揺れる
人の声、人と話しができるのに内心喜んでるようで
「おじーさんは、もういないから、村もめちゃくちゃになってたし
一人で生きてかないとだったから」
思い出せば辛さは薄らいでも寂しさで残る、揺れる尻尾と伏せた耳
少し対象的な感情だけど無意識のことで
■ドルクス > 「成程ね、じゃぁ街より村に行けばいいと思うよ」
もう少し歩けば町に着くが、トラウマを拭うには街は少し厳しい
人…の様な自分と話をするのは嫌いじゃないのは尻尾を見ればよく分かる
村なら人も疎らで丁度良いだろう
「……そ、そうか…よし!
なら僕がある程度人間の町での暮らしについて教えよう」
村を滅茶苦茶にされた相手に村に行けとかまた要らない事を言ってしまった…
カノンも耳と尻尾が凹んでしまっている
積み滅ぼしも兼ねて少しだけ世話を焼こう
このまま街に行ってしまったらこの少女はあまりいい目に遭わないだろう
■カノン > 「村?…この近くにもあったけど、なんか変だったから」
避けてしまった、村の集落の規模なら似たような場所かと思い近づいたものの
変な匂いがして避けてしまってたこと
お節介にか、自分によくしようとしてくれる言葉、その声色から
久々の会話を楽しむように笑ってみた
後ろで先ほどより尻尾が早く揺れてる、言葉よりわかりやすい尻尾で
「ドルクスは、イイ人ね」
■ドルクス > 「変?
確かに、よく分かんない所には近づかないほうが良いよね」
変という事は何か感じ取ったのだろう
第六感が強いのかもしれないし見た目通り匂いを感じ取ったのかもしれない
「いい人…まぁそうだね
美人と可愛い子には優しいドルクス、これさえ覚えてくれれば大丈夫」
ビシッと親指立てる
尻尾が嬉しそうに揺れている、さっきまでより早いのは見間違いでは無い筈
「でも、人間は優しく見える奴の方が危ないかもだから気をつけなよ?
カノンみたいに可愛くて世間知らずな子はすぐに騙されるから」
獣人だし…と今言うべきか…
人間でないからと不当に扱う者も多い
保護者無しの獣人が奴隷に落とされるなんてよく聞く話だ
■カノン > 「やっぱり、優しい人だ、少し嬉しい」
少しどころか、結構喜んでしまうみたいで
教えてくれるという、けど、何をかを少し期待もしながら
親指立てる仕草に、おかしくて笑ってしまうけど
「私は騙されないから大丈夫」
特に根拠のない自信だけど、そんなに人に関わるのも少なすぎてピンときてないだけ
■ドルクス > 「優しい奴には注意だから、ほんとに気をつけなよ?」
心配になって来た
色々知らなさすぎるだろう
小さな子供の様で危なっかしく放っておけない
「勘が鋭いって事なら、大事なのは自分の勘を信じる事
人間は良い奴ばかりじゃないんだから最後に頼れるのは自分だよ」
底だけは徹底しておかないといけない
お爺さんの影を誰かに重ねる、そうなるのは一番まずい
「あと、君の耳と尻尾で色々不味い事になるかもしれないからできれば隠せるようにしたほうが良いよ」
■カノン > 「そうなの?…優しい人好き」
感情はわかりやすく、一度認めた優しいイイ人の相手には
表情もついてほぐれてくる
心配しての言葉も、そこまで警戒できなくて
少し小首をかしげながら
指摘された耳を手でふさいでみて
「耳と尻尾出てるのダメなの?」
手で耳は抑えられても、後ろで尻尾がゆらゆらと揺れたままで
■ドルクス > 「えっと…好きとかもあんまり男相手に言わないようにね?」
勘違いするから、と付け足す
世の中笑顔で好きと言われれば相思相愛と思い込む輩も居るんだ
「ダメというか…んーどうしたものかなぁ」
耳は帽子で良いだろうが尻尾は…これを隠しきるのは無理か
よし、考えを変えてみよう
「出てると危ないから大きい街にはしばらく近づかないほうが良いかもね
お金を貯めて護衛でも雇えれば問題ないんだけど」
獣人で平気な顔をして街を歩くには地位を築くか手出しされても平気な力を手に入れる事
前者はそう簡単には無理、となれば後者
護衛の1人でもつけば手を出して来る輩も居ないだろう
■カノン > 「難しいこというね…ほとんど、おじーさんとしかいなかったから、よくわかんない」
深く関わってたのが、おじいさんだけだったこと、その時は人にもなれてなかったことを思い出せば眉をよせて考える
「護衛?守ってくれる人か…また無理なこと言うんだから」
手を外して耳が立つ、代わりに揺れる尻尾を掴んでみて
「動いちゃうし、隠す…ってねぇ…とれないし」
少しだけ、掴んだ尻尾を引っ張るけど、おもちゃのように取り外しも当然できなくて
■ドルクス > 「…確かに、それもそうか」
人とまともに関わったのがそのお爺さんだけ
という事なら一気に教えても意味はない
大事な事だけ言っておいたほうが良いか…
「お金さえ稼げればいいんだけど、何か特技とかある?」
獣人の能力をフルに使えば簡単に金は稼げる
守ってくれるという事だけ考えれば最悪人でなくても…
「まぁそっちは仕方ない。
それに尻尾をとるのは反対だよ、髪の色と同じで綺麗だしね」
折角の尻尾を切り取るのはよろしくない
なのでやはり護衛、後は彼女を強くするのは一番だろう
付きっきりで常識を教えてくれる正義感のある護衛…少ないが居ない事は無い筈だ
■カノン > 「特技……」
聞かれて思い浮かぶことは何もなくて、こめかみくらいを手で抑えながら、唸りつつ
「うーん…おじーさんと狩りにいくくらいしか、したことない、あと…番犬」
犬と思われてたからか、扱いは飼い犬くらいなこと
獣人の能力というものも、自覚もなく未知。
「褒められたの、はじめてだ…なんだか、照れる」
きれいとの言葉に、びっくりした顔になれば、すぐに顔が赤くなる…夜だからその色の変化はわかりにくいかもだけど
■ドルクス > 「狩りと…番犬?」
女の子を番犬とはお爺さん意外と凄い
でも狩りか…なら暮らしていくのは難しくない
「これから誰かと関わればもっと褒められるから慣れとくと良い、綺麗な子に嘘はつかないよ」
喜んでもらえたみたいでよかった
さて、狩りができて番犬…つまり護衛の真似もできるのか?
なら…
「これから当てがないなら冒険者を目指すと良いかもね
あそこは獣人だろうと何だろうと門を開いてるし」
狩りのついでにゴルドも稼げる、それに話を通せばカノンのサポートもしてくれる筈だ
■カノン > 顔が熱くなったのか、両手を頬につけて、ちらっと相手を見上げてみる
「私、おじーさんといるとき、こんな風になれなかったから」
自分の片手をだして、人の手をグー・パーして指や手の感覚をもったのは最近なことを伝える。
「冒険者、でもそういう人は武器を持つでしょう?私、あれ嫌い」
体力や能力を自分にはないものと思ってること
冒険者のイメージは傭兵のソレにも似てて、その道を選ぶには少し気がのらないようで
「おじーさんみたいな人が、いたらいいのになと思うけど…居ないんだよね、どこにも」
亡くなった人の影を求めての言葉と、飼い主に仕えるという役割を与えられてた立場
寂しくなっては人の住むとこで人を眺めてたのは昨日も、今日も同じで
■ドルクス > 「…もしかして、犬とか狼になれる?」
変身能力持ち?と首を傾げる
そんなレア能力を持った獣人が群れから外れてるなんて…
「武器が嫌い…かぁ…」
となると冒険者は無理、傭兵や護衛も無理か…詰んだ?
生活はできても仕事にはできそうにない
「……僕で良ければ、1人で生活できるようになるまで一緒に居ようか?」
居ない、と諦めをつけた姿がまるで捨てられている様で
思っても居なかった言葉が出る
■カノン > 「なれる…ていうか、元々そっちだもん…」
尻尾を得意げにユサユサ揺らせば嬉しそうに頷いて
今では自由に変化できるようになった姿
少し鼻先を伸ばすようにクンクンしたら
姿は中型よりも少し大きいくらいの狼の姿でチョコンと地面にお座りして
尻尾を揺らしてる
首に少し不釣り合いな首輪とちぎれた鎖をつけた
どこからか逃げてきた犬みたいな姿だけど
一緒にいるという、言葉は獣でも聞こえてるし理解もできて
相手に近づけばその足元に一度擦り寄っては…元の位置にお座りで戻ると
姿も娘の姿に戻り
「ね、言葉は話せないけど、わかるよ」
■ドルクス > 「おぉー本物の狼だ」
変身した、それもきちんと狼の姿に
お座りして尻尾を揺らす狼…少し頭を撫でてみたい
「うん、びっくりした
まさか変身できる獣人だったなんて」
この能力の事は黙っておいたほうが良いかもしれない
将来街で暮らすなら尚更
「それで、どうかな?
僕なら護衛替わりぐらいにはなれると思うけど」
■カノン > 「狼??」
犬と思い拾われてたから犬なのだと思い込んでた
一度首をかしげるも、そこらの獣も人になれるものだと思い込んでたから
「珍しいの?みんなできるのかと思ってた……ドルクスが私の主になるの?」
おじーさん以外をしらないから、見かける人間はいても親しくなる人間は2人目になるのか…護衛、おじーさんのように相手を守ればいいのかと自分の役割を伺うように
■ドルクス > 「うん、狼だよ……だよね?」
一見狼だったのでそう言ったのだが
本人が不思議がるという事は違うのかも?
「魔族の国だと居るには居るんだけどね
人間の国の近くでってのは相当珍しいよ」
かなり珍しい
そこらの常識も教えないと…兎にも角にもカノンは物を知らなさすぎる
「君は良ければだけどね
後、僕が主に相応しくないと思ったらいつでもどこかに行ってくれてもいいよ?」
誰かの下についても上に立つなんてあまり経験がない
主と言われてもそれに相応しくなれるかは少し不安だ
■カノン > 「知らない、気づいたら、おじーさんといたから」
狼としての母親も兄弟も知らない、ということ
相手の話を聞いていれば、自分はどこからきたんだろうという
新しい疑問も浮かんできて
「珍しい、そうなんだ…ドルクスが主??…うーん…わかった。がんばって役にたつようにする」
じーっと見つめては、おじいさんの面影とは似てないけど
受け入れるように頷いてみる。
見つめてる間の尻尾は真剣に止まってたけど、心を決めた途端
嬉しそうに揺れる。がんばる心意気を口にしながらも
後ろでは嬉しいというアピールが続いてて
、
■ドルクス > 「お爺さん、狼の見分けつかなかったか…」
お爺さんしっかり教えてやってほしかった
おー狼か、ぐらい言っても普通なものを…
「役に立つより勉強を頑張って欲しいけどね?」
尻尾は振られているし…喜ばれてるのかな
仮とは言え主、根無し草で適当暮らしもいったん中止かな
「じゃぁカノン、まずは暫く暮らす場所を探そう
村を適当に回るから変な感じがしたら教えてくれるかい?」
カノンの勘や匂いに頼った村探し
まだ実際に見たわけではないがこれはかなり役に立つ気がする