2016/07/30 のログ
ご案内:「メグメール(喜びヶ原) 街道」にアルさんが現れました。
■アル > 街道から逸れた森近くの野営地。
夜空の星が煌く下、緑の絨毯、近くには簡易テント。
少し地面を掘り、火事の予防をした焚き火。
熱気を帯びた夏の夜風にアホ毛も揺れる。
離れた場所には、別の商人だか冒険者だが、他人の気配。
「……あれ?俺、ボッチ?いやいや、違うよ。用心深いだけさ」
こんな場所で、一人野営する少年の些細な強がりも、夏の風に溶け消えていった。
テントの中は蒸し暑いので、夜風に吹かれようと出てきて、夏の夜に焚き火の近くで過ごしたくないと、少し距離を取り、丁度よい大きさの木の下で腰を下ろしていた黒髪の冒険者。
焚き火を見るのにも飽きたので、黒い瞳で見上げた夜空。ある知者が星々の輝きを線で繋げ、一つの形にする話を思い出すと、暇潰しがてら勝手に自分でも作ってみようと思いつく。
「あれと、あの星と……あれらを繋げて、おっぱい!」
■アル > 武器や防具、冒険に必要な道具が入った背負い袋などは、体を休めるために設置していた簡易テントの中。
身一つで外に出ているのは、剛毅なのか、不用心なだけなのか。言葉を聞く限り、後者の可能性は高いだろう。
右手を夜空に向け、一本だけ突き出した人差し指で星々の煌きをなぞる。
「こう……よっし、あれとあれとで……女性下着!」
なんとも言えない達成感を顔に浮かべ、一人だと油断し、バカなことを声の大きさも気にせず口にする。
むふぅ、と鼻息まで荒くし、妄想を膨らませるが、さすがにこの場所で自慰行為を行う気はなかった。
思春期特有の妄想を楽しむだけ。それはそれで本人的には楽しいものもある。
更に妄想が膨らみ、下品な星座が勝手に作られ続け――そして本人も明日の朝には忘れていることだろう。
旅をしている理由は単純。遺跡でお宝を見つけるためという冒険者らしい理由。
暑さに目が覚め、こうして無為に時間を潰すが、最低限しか体を動かさないので、一応は休んでいることにもなるのかもしれない。